日記から
・2015年6月2日(火)
午後、加藤好一編「自己肯定感を…」を少し読んだ。小1の子から中3までの実践例が記録され、加藤さんがコメントをつけている。正直、ついていくのに忍耐がいる。
・6月3日(水)
「自己肯定感を…」を160ページまで読んだ。道徳心とか道徳的実践とか、抵抗感のある言葉が出てくる。小学校2年生の子どもに「いのち」の不思議を教える実践には驚いた。参観の親たちは感動したかもしれないが、そのための授業では本末転倒。「いのち」とか「おもいやる」とか、この年になってもよくわからない言葉が何回も出てくる。サリドマイド児「典子」の生き方、母子の姿、葛藤などを追った実践はすごすぎる。人間の尊厳とか命の尊さを実感させるには、生きた人間の姿を示すにしくはない。しかし、ここまで徹底して追跡することは普通できない。
・6月4日(木)
「自己肯定感を育てる道徳の授業」を読み終わった。教科教育、特に社会科と道徳とを結びつける構想には反対だ。歴史が偉人伝になりかねない。事実を事実として伝える禁欲が必要だ。
(了)