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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

はらぺこさん・いえ

2013-10-21 16:53:41 | ひらきよみ(読み聞かせ)

10月18日は、5年生のクラスでの当番でした。

食欲の秋到来ということで、1冊目は『はらぺこさん』を読みました。



うちにあるのは、月間誌「かがくのとも」で買ったときのものですが、
2011年にハードカバー版も出たのですね。

どうしておなかが減るのか、のしくみがとてもわかりやすく
書かれているのですが、読んでみると9分くらいかかるので、
低学年のクラスより、高学年のクラスで、私は読んでいます。

動物園に行って迷子になって、やっとみんなと会えたとき、嬉しいのと
はらぺこなのが一緒になって泣いちゃった、という男の子のエピソードと
おなかがすいたときに、どうしてお菓子を食べちゃいけないんですか~?
って、訊く女の子のページが、個人的には大好きです・笑。



2冊目は、のうさぎのおはなしえほんシリーズから、この本を選びました。



同シリーズの「あな」は何度か読んだことがあったけれど、「いえ」は
今回が初めてです。

おでかけが好きで、家に居るのがきらいなうさぎさん。
なんで家に居るのがいやかといえば、理由は暗くて寒いから。
閉まらなくなってしまった玄関のドアに嫌気がさして、おおかみくんに
「あきや」を探してもらうことにしたくらい。
でも、なかなかこないおおかみくんを待っているうちに、汚れているドアを
ふいて、布でみがいただけなのに、ドアがすぅーと閉まるようになって。
ガラス窓をふいたら、そこからお日さまがはいって明るくていい部屋になって。
うさぎさんは自分の「いえ」が大好きになっていくのです。

手をかけたり、面倒をみたりしているうちに、ものだって生き物だって
相乗効果でどんどん好きになっていくし、その逆に、はじめはとても愛おしいと
思っていたものだって、触ったり、見つめたり、世話をしなくなっていけば、
互いの気持ちはどんどん離れていくのだということを、忘れてはいけないと、
この絵本を読むたびに戒められてる気がします。

最後の場面で、雨が降ってくるところがとてもいいです。


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