my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ファンタジーだと思いきや

2012-12-11 10:49:39 | 好きな本

ル=グウィンの作品で、題名が『どこからも彼方にある国』、だったら、
なかみはファンタジーに違いないと思いました。



図書館のYAコーナーで偶然見かけ、発行年を見たら
2011年2月だったので、へえーこんな本が出ていたんだぁと
いそいそと借りてみたのです。

表紙の感じからしても、今まで私が読んだ作品からも、今度はどんな
セカイを見せてくれるのだろう、と期待が高まりましたが、しばらく読んで
いくうちに、これはアメリカの高校生男女が出てくる、いわゆる「青春小説」
なのだとわかりました。

発表されたのは1976年なので、私自身が高校生の頃よりも、すこし前の
世代です。
大学へ進むにあたって、主人公のお母さんは、学生運動の盛んな大学は
困るなどど思っているところもありました。

社会情勢や、国の事情は、現代の日本とはもちろん違いますが、それでも
17歳の男女が抱えているモンダイや、その親たちが心配していることは
いつでもどこでも大差がないのだということがわかり、かつて多感な女子高生で
あり、今では、現役女子高生の母となった私は、とても興味深く読みました。
女の子の方が、熱心に音楽に取り組んでいる子だったというせいもあると
思いますが。


青春小説の、じゃあいったいどこに、どこからも彼方にある国 が出てくる
というのでしょう‥?

ちゃんとちゃんと、出てきます。ああそこにあったか、という場所に。


2時間くらいで読めてしまうような話だったけど、やっぱりル=グウィン作品
いいなあと思いました。
未読のものをもっと探して、冬休みにさくさく読んでいきたいです。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1994年・暑い6月 | トップ | クリスマスのこころ・訂正し... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しるばぁ)
2012-12-19 13:14:23
rucaさん、こんにちは^o^/
「晴れの日帖」はしょっちゅうチェック!こちらは時々チェックです。
はれちゃんの可愛さにはかなわないですよ!

ル=グウィンには私も反応しちゃいます。ゲド戦記から読み始めた私ですが、パワー三部作以上のモノは無いんじゃないかくらいになってしまってます。しばらくあの世界にとりこまれてしまって、なかなか抜け出せなかったくらいです。
76年というと、もう大学を卒業して働き始めたところだったかな。年がばれちゃう~。
かなり、リアルタイムで共感できるかも。大学の1年の時は授業にならなかった思い出がありますが、すぐに学生運動はおさまって、超お気楽な大学生活をおくりました。
ぜひ、読んでみたいです!
今はいせひでこさんの「おおきなきのようなひと」やスザンナタマーロの「心のおもむくままに」2部作を読み返しています。
樹木を透かし彫りにしたジュエリーを作ろうと思っているからです。リキの入ったものは物語りを構築してから作り始めるんです。下絵をシルバーの板に描きあげたところなの。
返信する
しるばぁさんへ (ruca)
2012-12-20 15:56:41
こんにちは。

「時々」でもチェックしていただいて、嬉しいです・笑
ありがとうございます。

私も「パワー」3部作は大好きで、あれ以上はないかも
とやはり思っています。
この「どこからも彼方にある国」は、それらに比べたら
軽いよみもの程度の分量しかありませんが、アメリカの
高校生の悩みや想いがストレートに伝わってきて、
いい話だったなあと思っています。

>スザンナタマーロの「心のおもむくままに」

知らない題名だったので、調べてみました。
やっぱり読んだことなかったので、今度図書館で借りて
読んでみたいと思います。

>リキの入ったものは物語りを構築してから作り始めるんです。下絵をシルバーの板に描きあげたところなの。

なんか、ここの↑ところ読んだら、しるばぁさんの漲るパワーを
感じて嬉しくなってきました。私もがんばらないと、という
気持ちになりました。
返信する

コメントを投稿

好きな本」カテゴリの最新記事