たしか、小学校の4年か5年の時だと思うのですが。
近所の本屋兼文房具屋さんに、新しい日記帳を買いに行きました。下見はしてあって、
それが500円だったことを知っていたので、図書券1枚(500円分)を持って家を出ました。
ああ、これこれ。とその日記帳と、500円分の図書券をレジで出した私。そこに居た
お兄さんは、日記帳を見て、一瞬あれっていう顔をしたようでしたが(後から考えると、
あれは、あるはずもない「売上カード」を探していたのですね)、私全体から、「この図書券で
これを買う!」というオーラが出ていたのと、表紙に、まるで本の題名のように「MY
SWEET MEMORY」(こんなような英文字)と書いてあったので、「そっか、これは本なんだ、
だから図書券でいいんだ」と思い、売ってくれたのでしょう。
しばらくたってから、日記帳は文房具→本ではない→だから図書券は使えない、
の図が私の頭の中で成立しました。
よくあのお兄さん、売ってくれたなあ。今でもそのお店の前を通ると、時折思い出します。
何も書いていない、真っ白な日記帳。
それは、なんにもかかれていない まっしろいほん! と言うこともできます。
ルフランが、今度のひっこしの途中、強い風に巻き込まれて着いたのは、
本のあいだのくに なんです。
『ルフラン ルフラン2』
荒井良二 作
ルフランは、もちろん『ルフラン ルフラン』のルフランです。
この2作目には「本のあいだのくにへ」というサブタイトルがついています。
本の間の国ですよ。「本の国」ではなくって、「あいだ」なんです。もうこのひとことで、
わあぁと自分の気持ちが盛り上がるのがわかります。
そのくにには、ふたごの ナンニモと ナンデモ がいます。その二人も他のみんなも、
本を読んでいるのに、その本は なんにもかかれていない まっしろいほん! なんです。
ルフランは しろいほんのことを きいてみました
ナンニモは そう! なんにもかいてないわ というと
ナンデモは なんにもかいてないけれど
なんでもつまってるわ!
とこたえて クスクス わらいました
本のあいだのくににある、まっしろい本は、見た目は何にも書かれていない本だけど、
よーく心の目で読んでみると、そこにはありとあらゆる、あなただけの物語が何でも
つまっている本なんです。
図書券で、私に日記帳を売ってくれたお兄さん。もしや「本のあいだのくに」からやって
きた人ではありませんでしたか?10歳ぐらいの私が書いていた、日記帳という
(MY SWEET MEMORYかも)名前の本、どこにいってしまったのでしょう。
ルフラン ルフラン2は、とっても素敵です。私と、私の娘の間では、これはどっちの持ち物か
(所有権はどっちにあるのか)とすでに言い争いが起こるほど。
原画を見る機会にも恵まれましたが。その原画と、印刷された絵本との、ギャップを
ほとんど感じることはありません。(ルフランのピンバッジ、やっぱり買っておくべきだった
かなあと思うくらいです)
近所の本屋兼文房具屋さんに、新しい日記帳を買いに行きました。下見はしてあって、
それが500円だったことを知っていたので、図書券1枚(500円分)を持って家を出ました。
ああ、これこれ。とその日記帳と、500円分の図書券をレジで出した私。そこに居た
お兄さんは、日記帳を見て、一瞬あれっていう顔をしたようでしたが(後から考えると、
あれは、あるはずもない「売上カード」を探していたのですね)、私全体から、「この図書券で
これを買う!」というオーラが出ていたのと、表紙に、まるで本の題名のように「MY
SWEET MEMORY」(こんなような英文字)と書いてあったので、「そっか、これは本なんだ、
だから図書券でいいんだ」と思い、売ってくれたのでしょう。
しばらくたってから、日記帳は文房具→本ではない→だから図書券は使えない、
の図が私の頭の中で成立しました。
よくあのお兄さん、売ってくれたなあ。今でもそのお店の前を通ると、時折思い出します。
何も書いていない、真っ白な日記帳。
それは、なんにもかかれていない まっしろいほん! と言うこともできます。
ルフランが、今度のひっこしの途中、強い風に巻き込まれて着いたのは、
本のあいだのくに なんです。
『ルフラン ルフラン2』
荒井良二 作
ルフランは、もちろん『ルフラン ルフラン』のルフランです。
この2作目には「本のあいだのくにへ」というサブタイトルがついています。
本の間の国ですよ。「本の国」ではなくって、「あいだ」なんです。もうこのひとことで、
わあぁと自分の気持ちが盛り上がるのがわかります。
そのくにには、ふたごの ナンニモと ナンデモ がいます。その二人も他のみんなも、
本を読んでいるのに、その本は なんにもかかれていない まっしろいほん! なんです。
ルフランは しろいほんのことを きいてみました
ナンニモは そう! なんにもかいてないわ というと
ナンデモは なんにもかいてないけれど
なんでもつまってるわ!
とこたえて クスクス わらいました
本のあいだのくににある、まっしろい本は、見た目は何にも書かれていない本だけど、
よーく心の目で読んでみると、そこにはありとあらゆる、あなただけの物語が何でも
つまっている本なんです。
図書券で、私に日記帳を売ってくれたお兄さん。もしや「本のあいだのくに」からやって
きた人ではありませんでしたか?10歳ぐらいの私が書いていた、日記帳という
(MY SWEET MEMORYかも)名前の本、どこにいってしまったのでしょう。
ルフラン ルフラン2は、とっても素敵です。私と、私の娘の間では、これはどっちの持ち物か
(所有権はどっちにあるのか)とすでに言い争いが起こるほど。
原画を見る機会にも恵まれましたが。その原画と、印刷された絵本との、ギャップを
ほとんど感じることはありません。(ルフランのピンバッジ、やっぱり買っておくべきだった
かなあと思うくらいです)
私の日記帳は、どこにいったのかなあ。
久しぶりに、まっしろな本に出会いたくなってしまいました。
まえに本を読んだ人が書込んだメモを読むのかと思いました
(あまりにすてきじゃないエピソードでスミマセン)
ルフランルフランのピンバッジ、
私も迷いましたよ~。
っていうか、Tシャツ欲しかったんです!
やっぱり買えばよかったな~Tシャツ。
(私なら恥ずかしげもなく着れるとおもう)
近頃なかなか思うように更新できないでいる私ですが、
みなさんの所へは、仕事中にちらちらとお邪魔してはいます。
あっ、キイウおじさんだ!あっ、チリとチリリだ!
リネンも気になるぅ~って感じでお邪魔します。
さて、渋谷パルコ行かれたのですねえ~
いいなあ。私は行きそびれちゃいました。
ルフラン2もまだ読んでいないので、”本のあいだの国”
ってのがとても気になりますねえ。
1月にちひろ美術館で開催されていた「荒井良二のはじまりはじまり展」
という原画展に行った時「ルフランルフラン」は、
「世間と世間の間の林」とかいう19世紀の詩から
想起された話と書かれいたので、
それはどんな詩なんだろう?ってずっと気になってたんですが、
rucaさんその詩、ご存知ですか?
「スキマの国のポルタ」も見なくっちゃ!
図書券で日記帳を買った思い出は、全然素敵じゃないですよ~(そう言ってくださる優しさには感謝いっぱいですが)。自分でもなんで「買える」と思い込んでいたのか不思議でなりません。それにレジに居たお兄さんも、文面の都合上、なんとなくお兄さんにしてみましたが、おじさんだったかもしれないんですよ。そのへんの記憶が曖昧で‥。
ただ、ルフランルフラン2のこと、つらつら考えていたら、急にこの日記帳のことが浮かんできて‥日記帳イコール白い本っていうのがとてもいいように思えたのです。
『ポルタ』のオープニングで、荒井さんのアトリエが映りますが、実におおらかというかおおざっぱというかざつぜん状態で‥あらゆるところスキマだらけ、スキマの国や本の間の国へ行くのも、これなら実に簡単ね、と思った次第です。
そっか。Tシャツもありましたね。私とまつかぜさんは傘にひかれました~。でも、お値段がお値段なので、じっくり見て終わりにしましたあ。
私、実のところ『ルフランルフラン』にはそれほどひかれていなかったのです。(教えてくれた詩のことも全然知りません)それよりは、次に買うのなら『ぼくとチマチマ』かなと思っていたんです。
でも、『ルフランルフラン2』にはやられました。
すごくよかったです。だって、ふたごの名前がナンニモとナンデモですよ。「そんなのありぃ~?」って思ってしまいました。素敵過ぎるじゃないですか。
『ポルタ』。見ることができたら、ぜひはらぺーにょさんの感想も聞かせて下さいね。
突然失礼します。『ルフランルフラン2本のあいだのくにへ』を出版している、プチグラパブリッシングの玉木と申します。
rucaさんが、思い出と共にルフランのことをとても素敵にご紹介して下さったことが嬉しくて、コメントを書かせていただきました。
本当にありがとうございます。
実は、今週の土曜日に紀伊國屋書店新宿南店(高島屋の方です)で、荒井良二さんのサイン会を開催します。
告知期間が短く、まだ整理券もあるようなので、もし『ルフランルフラン2本のあいだのくにへ』にご興味を持っていただけたなら、この機会にぜひお越し下さい。
・・・・・・・・・・・
『ルフランルフラン2 本のあいだのくにへ』
出版記念サイン会
サイン会の詳細はこちらです
>>http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#minami_4
日時:6月24日(土)13:00~(集合時間12:45)
会場;新宿高島屋5F 紀伊国屋書店連絡口特設会場
(紀伊国屋書店新宿南店6Fより本館連絡通路をご利用下さい)
>>rucaさん
今、紀伊國屋さんでTシャツ、トートバッグ、ピンバッジも販売しているのでぜひ!
そして、まだ出ていないマル秘情報ですが、丸善丸の内本店さんで7月中旬から『ルフランルフラン2 本のあいだのくにへ』原画展を開催します。原画ならではの絵の立体感と色の美しさをぜひ御覧いただけたらと思います。
長々と失礼致しました。
どうのような経緯で、ここを訪ねてくださったのかわかりませんが、丁寧なコメントとサイン会のお知らせ、ありがとうございます。
サイン会のことは、プチグラさんのHPで知っていましたが、あいにく土曜日は先約があり、出かけれそうもありません。荒井良二さんに、ぜひともお会いしたかったのですが、残念です。わたし、学科は違いますが、荒井さんの大学の後輩にあたるのです。江古田のお店で、荒井さんがアルバイトなさっていたことがあると知り、どこのお店かな?と思っています。『ルフランルフラン2』とっても素敵なお話であったこと、荒井さんにお伝えいただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
それとマル秘情報の件ですが。パルコで原画展も見ちゃいました。せっかく教えていただいたのに、すいません。でも、パルコに行かれず、原画展を見たがっていたブログの友がたくさんいますので、教えてあげてもいいですか?
こんばんは。
丸善の情報は伝えてもらって大丈夫ですよ!
たくさんの方に見てもらえた方が、荒井さんもルフランも(!?)喜んでくれると思います。
ぜひぜひよろしくお願いします☆
早速のお返事ありがとうございます。
丸善丸の内HPにも、すでに原画展のこと載っていましたね。私も忘れないうちにと思い、記事にしました。
また、おひまな時間があれば、ぜひここへお立ち寄り下さいませ。プチグラさんのSHOPにもかわいいものがたくさんあったので、遊びに行かせていただきます。
では、明日、荒井良二さんにどうぞよろしくお伝えください(ナンニモとナンデモは、数々の荒井作品の中で一番のネーミングではないでしょうか‥。スースーとネルネルもかなり好きですが)