現在ヒナタノオト浜町ギャラリーで個展開催中の大野八生さん。
ガーデナーであり、イラストレーターであり、そして、絵本作家さんでもあります。
日曜日に店長とともに伺って、たくさんの作品を見せていただき、そして
この絵本をおみやげにしました。(浜町に行ったときの様子は☆にすこし)
『じょうろさん』
おおのやよい 作
表紙に堂々とお出ましなのが、主人公の「じょうろさん」です。
下がっためがねと白いおひげから、結構年季の入ったジョウロであることがわかります。
ジョウロって、普段なにげに口にしていますが、おもしろいことばですよね?
そもそも、何語なんでしょうって思って調べてみたら、
漢字では「如雨露」とも書くけれど、一説にはポルトガル語で「水の噴出」を意味する
JORROに由来されていると、こちらに載っていました。
なるほどー
私的には、ポルトガル語説に大きく頷きます・笑。
おはなしの方は‥
みっちゃんのおうちの庭で、大活躍の毎日を送っている「じょうろさん」
そうじのあとの みずまきや
ぽちの みずあそびもやりました。
もちろんメインの仕事は、植木鉢のお花に水をあげること。
「きみたちを みていると
とても しあわせなきぶんになるよ」
と じょうろさんは いいました。
でも、そんなある日、じょうろさんに異変がおこります‥。
季節がぐるっと回った頃、庭のみんなの助けを借りて、新しく始まった
じょうろさんの「第二の人生」。
そこには、ガーデナーである作者ならではの視点が光っています。
同じような種類の絵本に、真木文絵、石倉ヒロユキご夫妻のものが
ありますが、やはりお二人も園芸家。普段から土に触れ、植物を観察している方の
作った絵本は、一味もふたあじも(正確さも含めて)違うなあと思いました。
そうそう、「じょうろさん」の方には、隠れストーリーというか、裏ストーリーが
あって‥ページのところどころに表われる犬のぽちの表情に注目!だそうです。
(大野さんがこそっと教えてくれました)
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こんなふうに好きな絵本の紹介をして、なんとなくゆったりな感じが漂って
いますが(笑)、実際の毎日は、とてもキュウキュウしています、わたし‥
毎日の水やりだって、水道から繋いだホースでシャーっとやっていますからね~
ジョウロで、丁寧に、様子をみながら、水をあげなくてはいけないのは、
そんな自分の毎日へ、じゃないかとちょっと反省しています。
いい風が窓から吹いてくれば、ちょっと手を休めて顔をあげる‥
そんなことぐらいしかできないけど、それでも積み重ねておいて
そこへ、水を、丁寧にかけていけば、何かが芽生えてくるかもしれません。
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