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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

こかげにごろり

2005-10-09 18:17:46 | ひらきよみ(読み聞かせ)
 10月7日金曜日は、2学期最初の、読み聞かせの日でした。
(9月は運動会の応援練習などがあるため、朝の読書の時間もお休みでしたので)
順番は、3年生だったので、お願いして、娘のクラスに行かせてもらうことに
しました。
 選んだ本は こかげにごろり という本です。(韓国・朝鮮の昔話。
金森襄作再話、チャンスクヒャン画)この本は、去年、「読み聞かせ」を
初めてした時に選んだ本でもあり、その時も、たしか10月で、3年生の
クラスでした。「こどものとも」560号 2002年11月号 を持っていて、
それを読んだのですが
最近 単行本にもなったようです。  

 お話は、欲張りな地主に、働きもののお百姓さんたちという、昔話の典型
パターン。公共の広場にある、大きな木の「こかげ」さえも、自分の持ち物だと
地主が言い張るので、しかたなく、作物などと引き換えに、その「こかげ」を
お百姓さんたちは買い取ります。  
 季節の移りかわりとともに、地面にできる影の長さがかわっていき、
お百姓たちが、休憩できるスペース、すなわち「こかげ」が、徐々に地主の
敷地内にも伸びていくところが、お話のポイントです。真夏から始まった話が、
秋風の吹くお彼岸の場面で終わるのですが、それがこの時期にふさわしいように
思え、なんだかこのお話を読みたくなります。

 「こかげ」を表すのに、黒や墨色でなく、紫色を使っているところも
(そこにだけちぎった和紙を使っているようにも、見えるのですが)とても
いいと思うのです。  

 それと、描かれている服やお供えのごちそうなどを見ることで、近いけれど、
あまり知ることのない韓国・朝鮮という国やそこに住む人たちに、少しでも、
子供達が興味を持ってくれたらなあという気持ちもありました。 たった1冊の本、
7分くらいの読み聞かせでは、なかなか叶うことではありませんが、アジアの国の
昔話は、時折、読み聞かせの中にいれていきたいなあと、思います。

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8 コメント

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異国 (hinata)
2005-10-09 19:06:35
+++

rucaさん、素敵なチョイスですね。

このエントリーを読むまで、なんとなく絵本って日本のお話し以外は欧米ものしか思い浮かんでいませんでした。(情けない・・・)



アジアの絵本って興味あります。

またぜひ、エントリーしてください!



そうそう、↓では北欧本のPR?して下さってありがとう。

mちゃんのピアノを聴きながらの読書なんて、すばらしい人生ですね。
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Unknown (まつかぜ)
2005-10-09 20:27:18
こんばんわ。

そういえばアジアの国々のお話、あまり知りません。



今、上野の国際子ども図書館で「ゆめいろのパレットⅡ」という展示を行っていて、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの絵本作家の紹介をしている様なのです。ポスターの絵がとっても気になっていたのですが、rucaさんの読み聞かせのお話に触れてやっぱり行ってみたいと思いましたヨ。
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ごろり (pomme)
2005-10-10 10:07:28
こかげにごろり。いいですよね~。

何となく違った空気を感じて・・・



私の方は今日でアートフェスティバルがおしまいです。

お天気が怪しい日が多かったので、いらっしゃれなかったかな。

次回は、世田谷で一ヶ月近い展示があるので、お楽しみに~。
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ぴったりな本 (ruca)
2005-10-10 17:15:45
hinataさん、こんにちは。



韓国の昔話に、すぐ反応して頂けて、嬉しいです。中国や韓国の昔話っておもしろいなあって思うのです。とても近い場所なのに、着ているものや習慣が違うところにも興味があるし。またなんか「これは!」と思うものを載せたいと思います。



それと、ピアノの話。

もっと上手に「北欧の道具と暮らしたい」のこと書きたいと思っていたのですが‥。

あの本を持っていって、30分を過ごすようになってから、ほんとに貴重な時間になったのです。あのピアノの空間に、あの本はぴったりでしたよ。
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アジア・アフリカ・ラテンアメリカ (ruca)
2005-10-10 17:25:10
まつかぜさん、こんにちは。



日本民藝館に行かれたことでほっとして?

国際こども図書館にも行こう、と思っていたことを忘れ去っていました。(笑)



そっか。そんなの図書館でやってるんですね。おもしろそう、行ってみたいです。

でも、アジア・アフリカ・ラテンアメリカって「括りかた」が結構おおざっぱというか、大胆ですよね? 欧米以外は全部? いわゆる第3の国々ってことでしょうか?







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おうちで ごろり (ruca)
2005-10-10 17:28:36
pommeさん、こんにちは。

そしてごめんなさい。



天気のせいにするわけではないのですが、

ご指摘のとおり、3連休どこにもお出かけしなかったのです。2度も思わせぶりなことを書いたくせに、すいませんでした。

鎌倉は結構遠い(うちから2時間弱かかると判明)けど、世田谷なら天気が悪くてもいかれる範囲なので、懲りずにまた教えて下さい。
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突然で・・・ (jasumin)
2007-03-29 16:42:45
いろいろと遡って拝見させて頂いています。

まずは参考にさせていただこうと「開き読み」のカテゴリーを見ていたのですが
この本を知っている人に会ったことがなかったので(笑)
ウチの子、今度5年生なので、rucaさんちと同じですか?
たぶんこの子が保育園の頃にこどものともで求めたと思いますから。
子どもたちがとっても好きなのですよ~。
登場人物たちの表情に大笑いしていたりするのですが・・・。
次は学校でどの本読もうかな?って迷っていると
娘はよく「これは?」と持って来てくれます。
う~ん、面白いよね~と思いつつ、始めたばかりだからまずは定番かしら・・・?1年生だしね!と先送りになっていました。
よかった~。私も今度読んでみます。楽しみ~。
 
そうそう、住まいはK市ですが、時の鐘のK市ではないのです。北のはずれのK市ですよ~。
ブックマークに入れてくださったのですね。ありがとうございます。
私も早速ブックマークさせていただきますね。
宜しくお願いします。

(またひょんなところに登場するかもしれません。)
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jasuminさんへ (ruca)
2007-03-30 11:45:12
こんにちは。

こんな前の方も見てくださって、ありがとうございます。
そう、そう。jasuminさんちのお花ちゃんと、同じくうちの娘rも、4月から小学5年生です。
1996年生まれなのですが、たしか「こどものとも0,1,2」が創刊されて間もなくの頃で、そこから「こどものとも」とのおつきあいが始まっています。

『こかげにごろり』を、最初に持っていった時、やはり知っている方(開き読みのメンバーで)は誰もいませんでした。でも、どう思う?読んでみて、と本を貸すと、みな「おもしろい」という返事でした。

韓国の本とか、中国の本とか、アジアのお話もおもしろいですよね。

また、過去記事読んでいただけたら、とてもとても嬉しいです。
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