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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

おうじとたこときょじんのくに

2012-07-17 15:53:05 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、読み聞かせの当番日。
ペアさんと5年生のクラスへ行ってきました。

ふたり一組の当番のときは、あらかじめ、どんな絵本を読むのかを
相談するのですが‥私はたいていの場合、ペアになった方に先に決めてもらい
それに「合わせて」絵本を選ぶことが多いです。

今回も、ペアさんは購入したばかりの『あかにんじゃ』と『ゆめのスカイツリー』を
読むということだったので、科学系の絵本にしようかなと思って探していたのですが
偶然図書館で見つけた、こどものともバックナンバーのこの絵本がおもしろかったので
読んでみることにしました。



あるくにのおうじがさんびゃくにんのおともをつれて、やまへあそびにいきます。
おうじは急にたこあげがやりたくなって、のはらいっぱいにひろがる
おおきな おおきなたこをこしらえて、空にあげます。

たこが空高くのぼっていくようすを喜んで眺めているおうじ。
けれど突然、糸が切れてあっというまにはるかへかなたへ消えてしまったたこ。

おうじは馬にまたがって、さんびゃくにんのおともとともに、たこを探しに出かけます。

野をこえ、山こえ、進んでいくうちに、とうとう よその くにに やってきました。
とても せが たかい ひとたちが すむ くにです。
どれくらい たかいかというと、おうじが おともの だれかに
かたぐるまを してもらったくらいです。

でもその国に、たこはなく、

きょじんのくにのほうへ とんでいったよ と教えられ、
もっと大きな人が住む国があるのだということを知るおうじたち。

・・・・

あたまがくもにぶつかるくらい大きい人に出会っても、
きょうじんのくにはここではないと言われ、
さらに、座っていても、あたまがくもの上にでる人にあっても、
「ざんねんながら、きょじんのくには、まださきだよ」と‥。

ちまちましたおうじたち一行と、きょじんの対比。
繰り返される同じ会話‥そんなところが、読んでいて、おもしろく感じられ、
殿内真帆さんの絵もとってもいいなあと思いました。

中国の昔話を元に、おしまいの部分は、作者の牧野夏子さんが
「勝手に作ってみた」お話らしいです。



↓の2冊ともに、「おはなし」よりは短いので、1冊目が科学系の絵本ではなく、
『たことおうじと~』でも、組み合わせとしても、よかったのではないかなと
感じました。


   




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