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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

「ぼくがラーメンたべてるとき」

2008-06-10 20:02:39 | ひらきよみ(読み聞かせ)
5月30日(金曜日)に、4年生のクラスで読んだのは、
私にしては珍しく、というか、たぶんお初の、
長谷川義史さんの、この本です。



   『ぼくがラーメンたべてるとき
     長谷川義史 作

ほんとは、『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』を
用意していたのですが、Kayoさんのブログで、この本を知って
ちょうど、図書館で借りられたところでした。

ペアのKさんが『ベンジーのいぬごや』を読んで、残り時間が
微妙だったので、とても短い、こちらの本に変えました。
(2冊持っていっても、最後の最後で本を変えるのは
私にしては珍しいことです)


時間的にちょうどいいという理由だけじゃあなく、
ちょっと「実験」みたいな気持もありました。

4年生には、どのくらい伝わるのかあって。



ぼくが ラーメン たべてるとき、
となりで ミケが あくびした。



こんな文章で始まり、ページを開くと、

となりで ミケが あくびしたとき、
~さんが、と続き、3ページくらい読んでいくと、
ああこの本は、ぼくがラーメンたべてるときに、
ほかの人が何しているか、が描かれているんだ、ということに
気がつくはず。

隣の家は、隣の町になり、いつしか隣の国に‥

すこしづつ、周りの風景や、こどもたちの服装が違って
きていることに、聴いていてくれた4年生は気がついて
いたでしょうか。


かぜが ふいている。

そのとき‥。

かぜが ふいていた‥。



終わりは、こんなふう。

ミケは窓から外を見ています。
ミケはもしかしたら、今、世界でなにが起こっているのかを
知ってるのかもしれないなあと、思いました。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (琴子)
2008-06-11 00:13:01
あ~、たくさん記事が・・・!

この絵本は、いつもの長谷川さんの調子を予想して
読んだので、とても衝撃的でした。
日常と隣り合わせの非日常に思いを馳せる、
そのはじまりが、ラーメンだなんて・・・
ほんとうに長谷川さんってすごい・・・と思ったのでした。
4年生は、どう感じたのかな。

この絵本、今年の課題図書なんですね。
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Unknown (jasumin)
2008-06-11 09:36:10
えっ、この本、課題図書になっているのですか?
かなり、挑戦しているというか・・・

rucaさんが読まれて、4年生はどんなだったでしょう?
どう感じたのでしょうね?
うちの息子は2年生のとき、ピンとこなかったようです。。。

なんだか、自分の後ろを、ぞわぞわと風が流れる感じ・・・
私はなんだか、泣きそうになっちゃうんですよねー・・・
返信する
琴子さんへ (ruca)
2008-06-11 16:29:01
こんにちはー。
今日は蒸し暑いですね~

この本、私はkayoさんのご紹介で知りました。
すぐに図書館で探したら、予約待ちで、私のあとも
予約が入っていたので、きちんと2週間で返しました。

色のトーンが変わっていき、こどもたちの服装が
ぼろくなっていき、みんなはたらいているってことに
短い教室でのひらきよみでは、気がつきにくいかも、と
私は感じました。

たしか低学年向きの課題図書なんですよね?
う~ん、どうなんだろう。
どんなこと考えさせようというのでしょうね。
お母さんが家で読んであげて、すこしづつ、こどもが
聞いてきたら、話してあげればそれでいいんじゃないかな
と私は思うのだれど‥。
返信する
jasuminさんへ (ruca)
2008-06-11 16:35:07
こんにちはー。

5分で読み終わってしまう本なので、たぶん‥
一度聞いただけでは、4年生、なんのこっちゃ??って
感じだったと思います。

読み終わったあとの、簡単なミーティングで、その場に
いたほかのメンバーにも紹介して読んでもらったのですが
大人でも、あー、そういうことだたったのね、と気付く
までに2,3度見返していた方のいたし。
倒れているのを、ただ横になっている(=生きてる)と
捉えた人もいたし。

課題図書に「かなり挑戦」という表現‥わたしもそうだなって
思います。
返信する

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