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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ポレポレやまのぼり

2017-06-16 18:25:36 | ひらきよみ(読み聞かせ)

2冊目は、昨年秋からあたためていたこの絵本をやっと読むことができました。



たしろちさとさんの講演会でお話を聴いた時に、この絵本の誕生秘話(?)も
聞くことができ、教室で読む機会を待っていましたが、冬よりも、夏に向かう
今頃がちょうどよいと思っていました。

ポレポレは、スワヒリ語で「ゆっくり」という意味の言葉。

表紙に描かれたたかいたかいやまに登ろうとしているのは、はりねずみくん、
ぞうくん、やぎくん の三人組です。

気持ちがはやり、競争しようと言いだしたはりねずみくんに、近くを歩いていた
さるおじさんが はなしかけてきました。
「おう、ぼうずたち、さきは ながいぜ ポレポレやまのぼりだぜ」
「ポレポレって なぁに?」と はりねずみくん。
「〝ゆっくり”ってことさ」

大荷物のやぎくんは、途中で根を上げてしまいそうになりますが、優しい
ぞうくんが励まし、荷物も全部持ってあげて‥なんとか断崖も登り切り
めでたく頂上に着くことができました。

料理が得意なやぎくんは夕食の準備にとりかかり、他のグループともスープを
分けあい、賑やかに夜はふけていきます。

三人だけのテントにもどり、はりねずみくんも眠ってしまったあと、やぎくんは
ぞうくんにこう話しかけます。

「ぼく ちょうじょうまで のぼれて よかった」
「うん やぎくん がんばったよね」
「ぞうくん ありがとう」

ちょっとほろりときそうなとっても良い場面です。


1冊目に比べてちょっと長いお話でしたが、2年生はよく聞いていて、やぎくんが
リュックの荷物を全部出すところにはその多さに驚き、荷物を持ってあげたぞうくんには、
「やさしいね」とささやいていました。



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