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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

トリとボク のねずみもんのつくったものは

2016-11-14 17:49:43 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は読み聞かせの当番日でした。
ひとりで、2年生のクラスへ。

最初にこの絵本を読みました。


長新太さんの絵本なのですが、先日図書館で初めて手に取りました。
へえーこんな長さんの作品があったんだ、とすこし驚きました。


 ボクの うちから、でんしゃに のって
3つめの えきで おりて、すこし あるくと、
かわが あるんだ。
 そこに、トリが いっぱい
やってくるんだよ。

 カモが おおいんだけどさ。
 ボクが いいたいのは、トリが いっぱい
いると いうことでは なくて、ボクだけが
しっている ひみつの ことなんだ。


こんなふうな書き出しなのですが、ボクが知っている秘密というのは、
カモたちが集団で色々な形を見せてくれるということで、たとえば
それは大きなゾウやクジラのように見えたり、山や木の形に見えたり
します。

そしてボクのお気に入りは、オトウサンとオカアサンの形に、カモたち
なってくれるところ。
たしかに、遠くから見たら人間の男女のように見える絵に、教室で
見ている子供たちもゾウやクジラ同様、「見える、見える」と言っていました。

でも、カモたちがかたちどるオトウサンとオカアサンは、ケンカをはじめて
しまい、それをボクは トリたちは、ボクの うちを かんさつ 
しているんだね、きっと。 
と言うのです。

夕方に、ひとりで川のほとりにたたずみ、暗くなるまでの時間を
過ごすボクの胸のうちを思うと、すこしいたたまれないような気持ちが
してくるのは、深読みし過ぎかなーとも思うのですが。

全体的に緑や青や黒で彩られた画面からも、ボクの静かな願いが
伝わってくるように思います。

 いつか オカアサンと オトウサンと
ボクが ならんでいるところも、
やってくれると おもうよ。



2冊目は、またまたこひつじ文庫さんのログで見かけ、
そういえば、うちにもあったなあと探してきたこの本を読みました。



隣の森から引っ越してきた、のねずみのもんには友達がいません。
でも、アナグマのおじさんがくれた木を削っているうちに、
りすくんやキツツキさんがやってきて‥最後はおじさんに、二人を
ぼくの あたらしい ともだちですよ! と紹介できるようになる
お話です。

どのページも木版画で刷られた絵と、さんにんが競いあって
木をかじるときの音‥カリコリカリ カリコリカリ や、ガリゴリガリ 
ガリゴリガリ
 コンコンコンコーン がとても楽しいなあと私は思いますが、
(意外にも?)2年生は、さんにんが齧り過ぎて小さく小さくなって
しまった木がとても気になったようでした。


最後にすこしだけ時間が余ったので、前回と同じこの本を読みました。




あーおもしろかった、と最後につぶやきが聞こえ、嬉しかったです。





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