今日で、娘の通う小学校の1学期が無事終了しました。6月に風邪で数日欠席し、先週軽い熱中症で、初めて保健室のベッドにお世話になった以外は、とても元気に小学4年の1学期を終えました。いろんなことのがんばりに拍手を贈っておきました。
さて、私の「読み聞かせ」、1学期分は、7月7日(金)にとっくに終了してました。パートナーのOさんは、お仕事の都合でお休みだったので、2年生のクラスで、2冊読んできました。
最初に読んだのはこの絵本。みなさまご存知の『せんたくかあちゃん』の続編で、「こどものとも」から2002年4月号(553号)として出版され、つい最近ハードカバーにもなったようです。
『くもりのちはれ せんたくかあちゃん』
さとうわきこ 作
毎回、クラスで読む本を選ぶ時に‥たいていの場合「直感勝負」なんですが(笑)、何冊も候補を選び、家で読み比べてみたりすることもあります。そこで気が着くというか、再確認、再認識するのが、「自分の好きな本の傾向」で、私は、科学系の絵本よりは、断然ものがたり系が好きなんだなあ、といつもいつも思うのです。
この本に決める前も、夏に育つ植物の話やら、虫に関する絵本やらも読んではみたのですが、いまいちしっくりせず。前週のミーティングの前に、大型絵本『せんたくかあちゃん』を1年生のクラスで読んでいるのを見学させてもらい、とっても楽しかったので、家にあった「こどものとも」からその続編を探して試しに読んでみたところ‥やっぱりこっち!と思ったしだいです。
季節的にも「くもりのちはれ」を望む毎日でもあるし、ちょうどいいかなあ、と。それに、あんまり関係はないけれど、私、家事の中で洗濯が一番好きなんです。本の中のかあちゃんのように、たらいと洗濯板だったら、胸を張って好きと言える自信はしぼんでしまうけど、それでも、ほぼ毎日洗濯して、干して、乾かして、畳んで、しまってをやっています。
『せんたくかあちゃん』の時はたしか、洗ってもらったかみなりたちの顔から、目や鼻や口が消えてしまって、後からマジックペンで描いてあげていましたよね?最初の顔より、かなりかわいい顔になるところがおもしろかった‥。
こちらの『くもりのちはれ~』の方でも、かあちゃんは、かみなりたちを ごしごし さっさか 洗っていくのですが、乾いた後も顔はそのまんま無事でした。けれど乾き過ぎちゃって、みんなバリバリ ゴワゴワ。そこで、お風呂に入れるという名案をかあちゃんは思いつきます。
かみなりたちが入るこのお風呂‥木の丸い桶型、とっても懐かしくなりました。私が子供の頃、うちのお風呂もこんな感じの木でしたから。
一番の見せ場というか、楽しみどころは、見開きページいっぱいに、大凧に繋がれた洗濯ロープが雲の上まで昇って行き、干された服とともに、かみなりたちも大勢でゆらゆらしているところでしょう。2年生の子供たちも「すげぇ」と言って笑っていました。
そらは いつのまにか いい てんき。
ゆらり ゆらり みんな きもちよさそうに かぜに ゆれています。
さて、2冊目の本ですが、「あえて」 かがくのともから選んでみたんです。
2002年7月号(400号) 『てとてとてとて』 浜田桂子 作
英語のタイトルだと“Our Hands with Miracle Power” こっちの方が中味を表わしていて、わかりやすいですよね。その題名通り、手を使っていろんなことができるよ、手はこんなに素敵な使いみちや、素晴らしい力を持ってるよ、という本なんです。たとえば‥
ころんだり ぶつけたりして
どこか いたいときは
てで なでてごらん。
いたみが ずいぶん おさまるよ。 (P10より)
なきそうになっている ひとの てを
りょうてで そっと つつむ。
「そばに いるからね。げんきになってね」って
ては つたえてくれる。 (P18より)
最後のページに書かれている文章がとってもいいなあって思って、それでこの本を読みたいと思ったのですが。
て
てって
すごいなあ。
もしかしたら
ては
こころが
でたり
はいったり
するところ
なのかもしれない。
でも、なんか思ったほどの反応がなかったというか‥子供たちの入り込み具合は、明らかに『くもりのちはれ せんたくかあちゃん』の方だったなあと思い‥すっきりしない気持ちのままに、ずっと一緒に活動してきたHさんに相談してみました。
本の内容が2年生に合わないのか。本そのものが「読み聞かせ」に向かないのか。私自身がこの本にマッチしていないのかなどなど‥。Hさんもこの本を持っていて、読んでみようかなあと考えたこともあったそうですが、なんとなく説教ぽい雰囲気を感じ、クラスでの読み聞かせは、「やめとこ」と思ったそうです。個人的に楽しむのには、いい本だと思うけどとのことでした。
そうかもしれないなあ、と私も思い、まだまだ「読み聞かせ」の勉強は続くのでした。
最新の画像[もっと見る]
- 記念日 4週間前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年5月に観た映画 1ヶ月前
- 2024年4月に観た映画 3ヶ月前
- 2024年4月に観た映画 3ヶ月前
私も知識・科学系より物語・空想系。
そして、シリアス・しっとり系よりお笑い・ワイルド系(!?)
読み聞かせ仲間には「山姥・魔女ものは任せた」と言われています(^^ゞ
でも、集団での読み聞かせでは、盛り上がらなかったけど
子供の心に残る本ってあるみたいですね。
1冊目に科学系で静かに、2冊目は物語で楽しく、
というパターンもいいかもしれませんね☆
そっか、riruさんは「山姥・魔女もの担当」の方なんですね(笑)。
私は何かな‥?
物語・おはなし系が好きなんですが、お笑い・ワイルドとなると、ちょっと自信がないかも。強いてあげれば、アジアの昔話が得意かな。自分が好きだから、入り込んでしまうし、練習もたくさんしたから、そう思えるのかもしれませんが。
あと、谷川俊太郎さんの詩や、お話を読むのはかなり好きですね。
1冊目に科学系・2冊目に物語っていうのも、いいかもしれませんね。今度試してみますね。どうもありがとう。
すごく気になります。せんたくかあちゃんといえばいいお天気か、雷の音!
でも曇りのち晴れ…是非読んでみたいです。
生徒さんたちの反応も良かったのですね^^私も以前『せんたくかあちゃん』を
1年生に読みましたが、やはり盛り上がりました。
ご両親から図書カードを貰ったとのこと、羨ましいです。
ところで、「せんたくかあちゃん」。
続編の「くもりのちはれ」は、文字通り、曇り空からお天気に変わっていくのですが。はじめの曇り空にも全然めげることなく、わしわし洗濯し、それを「雲の上はいつだって晴れなんだから、雲の上に干せばいいんだよ」というかあちゃんの豪快さが、とっても気持ちいい作品です。
やっぱり「かあちゃん」というものは、そういう太っ腹さを持っていなければ、と思ってしまいます。