吉田屋のブログ。「新・自給ライフ研修旅館」を発信します!

「ミニマム」でいい「持続可能」であれば。あの日からそんなふうに思う。笑いながら汗を流し、ドンと構える社会を掴みたい。

「なぁんにもない」から「何でもできる!」へ 無人島体験!

2006年07月27日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
旅館・吉田屋では、高齢化に悩む温泉津以外の街との広域提携も進めています。

そのひとつが若女将が育った山口県にある周防大島町。実は車で2時間半と、温泉津から、松江へ行く距離と変わらない場所にある周防大島町は、日本でも有数の高齢化の島。ここにある山口県大島青年の家は、指定管理者制度により今年度から運営が民間に委託されました。民間運営に変わり、高齢化率44%を超えるこの島で、「約80%が若者で運営されている青年の家」という状況になり、島の人からもとても注目される場所に生まれ変わっています。「高齢化の島で地域に根ざした運営を若者するという実践と実践を残し、地域に賑わいをうんでいきたい!」という大島のメンバーと吉田屋の交流は、盛んです。

実はこの度、周防大島町にある山口県大島青年の家で「生きる力」と「不便さの楽しさ」を体験する「われら瀬戸内探検隊」という合宿が、8月5日~7日に開催されます!!

舞台は、なんと、無人島が舞台!
  ※無人島である上荷内(かみにない)島は青年の家から約5km離れています。

無人島に着くとまずテントを張り、ご飯は自分たちで用意し、寝食はすべて、自分たちで準備します。足場の良い整備されたテントサイトなんてものはなく、ご飯はもちろん電子ジャーや要してきた物もありません。釜で毎食炊き、釜で炊くための釜戸も自分たちで作り、お風呂はドラム缶風呂。これらを焚くための薪は無人島に流れ着いた流木のみ。なので、全部自分たちで採集します。そして、食事のおかずは、釣りを行い、魚を獲ったり、シュノーケリングで岩場に潜む魚介類を採集したりと、まさにサバイバル活動!

無人島では、夜になれば周りは静かに佇み、夜空はきれいに輝きます。自分の飯は自分でつくる体験、不自由さの中の楽しさも学べ、普段の生活から離れ静寂な雰囲気の中、自分を見つめたり、自然の雄大さを感じたりと、すばらしい体験ができるはず!

現代の子どもたちは、物に恵まれ自然に囲まれた生活をする機会が減ってきています。無人島という僻地で自然を体感し、五感で感じ、体で覚え、学ぶという教育こそ、今求められている教育なのかもしれません。

田舎の海は、都会の憧れ~シーカヤック~

2006年07月24日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
島根県でもっともシーカヤックに適した場所といわれるリアス式海岸の入江にある温泉津・櫛島。日本海の荒波を海から眺め、ゆったりとした波に身を任せながら時間を過ごす、シーカヤック。田舎でしか体験できない、時間の使い方を是非都会の皆様に味わってほしいと、旅館吉田屋の新プランとして、おなじ県内・美郷町にあるカヌーの里おおちと提携!シーカヤック+旅館一泊付きプランを始めたのですが、夏休みの家族旅行で利用される方の問い合わせが増えてきました。

若女将は以前、大阪に住んでいましたが、若者はなんと決してきれいとはいえない大阪湾もしくはその周辺に泳ぎに出かけるという話を聞いて驚きを隠せず、改めて田舎の海が身近にあったことの「良さ」と「凄さ」を感じたものです。ですが、田舎の人はその価値をあまり知らず、「そんなにはしゃぐものじゃない」と感じるのです。

でも「田舎の普通」は「都会の憧れ」。

そこに目をつけました。田舎の海は自慢できる、もっと感じてもらおう!という新しい価値観です。その象徴こそが、このシーカヤックプランだったので、皆様から問い合わせが増えているのは本当に嬉しく思っています。

 実は、温泉津の櫛島には、「鼻ぐり岩」という名前がつけられた岩があります。実は櫛島は昔、石見銀山の銀を積み出す場所でもあり、船がこの港にたくさん係留されていました。船をつなぎ止めておくため、岩を加工したもので、牛の鼻につける鼻輪の通し穴に似ていることから「鼻ぐり岩」と言われていたのだそうです。

銀であふれ、街中が活性化していた頃の温泉津の歴史も学べるというロマンいっぱいのこのシーカヤック。あなたも是非体験されませんか??

興味のある方は、是非yoshidaya@lets.gr.jp までご連絡ください!


経営交代、そして全国放送「いきいき夢キラリ」

2006年07月23日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
 昨年、後継者に悩む温泉津温泉:旅館吉田屋前経営者夫妻から継承を打診されてから6ヶ月間の修行を経て、7月1日より完全に経営交代し、女将を継ぐこととなりました。

 心・からだ・健康・自己啓発を配慮する宿泊・観光メニューも充実させ、価値をともに創造するLOHAS旅館を目指し、スタッフ一同、地域問題の解決にも頑張っております。ウェブも開設いたしましたので是非ご覧ください。URL:http://www.lets.gr.jp/yoshidaya/

 そんな新生吉田屋ですが、この6ヶ月で売上を前年比2・5倍と増やし、高齢化に悩む街の活性化事例だ!と注目を浴び、この度、全国放送「いきいき夢キラリ!」で30分間のドキュメンタリー番組になりました。皆様の地域での放送予定は以下をチェックしてください。ささやかな私達の後継起業事例が、後継者難の全国の旅館を励ますことができればと思います。ご覧いただき、感想をお寄せください!

 経営交代に伴い、このブログを見てご宿泊に来られた方に「くつろぎセット」をプレゼントします(石見の特産「石州瓦」をモチーフにした・吉田屋ミニ瓦+1300年の歴史を誇る温泉津温泉の本家・元湯入浴券+食後のお茶・コーヒー)。年末を除く年内一杯有効です。是非ご宿泊予約は、旅館・吉田屋ウェブサイトから!(ブログを見て、お泊りします!とお書き添えください。)

 来年には世界遺産に登録予定の石見銀山への観光コースも用意しております。

 新生吉田屋・女将&スタッフ一同 みなさまのお越しを心よりお待ちしています!

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各地放送予定
※一部発表と変更されている場合があるようです・・・。最寄の放送局にお問い合わせください。

7月22日(土)>
長崎:長崎放送(7:00~7:30)

7月23日(日)>
広島:中国放送(5:45~6:15)
福岡:RKB(6:15~6:45)

7月24日(月)>
静岡:静岡放送(10:50~11:20)
山梨:山梨放送(9:55~10:25)
北海道:北海道放送(10:50~11:20)
青森:青森放送(10:25~10:55)
福島:福島放送(10:25~10:55)
石川:北陸放送(11:00~11:30)
長野:信越放送(10:50~11;20)
大分:大分放送(10:20~10:40)
宮崎:宮崎放送(10:50~11:20)

7月25日(火)>
岩手:岩手放送(10:50~11;20)
岡山・香川:西日本(10:25~10:55)

7月26日(水)>
秋田:秋田(10:55~11:25)
富山:北日本(10:50~11:20)
福井:福井(11:00~11:30)
徳島:四国(11:00~11:30)
熊本:熊本放送(10;50~11:20)
沖縄:沖縄(15:30~16:00)

7月27日(木)>
日本海テレビ(9:55~10:25)
山陰放送(10:00~10:30)
愛媛:南海放送(10:55~11:25)

7月28日(金)>
宮城:東北放送(10:50~11:20)
新潟:新潟放送(10:50~11:20)
山口:山口放送(9:55~10:25)
沖縄:琉球(10:50~11:20)

8月5日(土)
関東全域:テレビ朝日(6:00~6:30)

8月6日(日)
関西全域:ABC朝日放送(6:00~6:30)
愛知:メ~テレ(6:00~6:30)

8月7日(月)
高知:高知放送(10:00~10;30)

8月8日(月)
鹿児島:南日本(10:05~10:35)

「もったいない」から「もうすてない」へ

2006年07月22日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
「もったいない」から「もう捨てない」へ・・・

安心・安全なものを皆様にご提供したい・・・どれをとっても、出来る限り誰がつくっている物かわかる素材を使いたい。そう願い、吉田屋では様々なものを開拓していますと・・・

市場の規格よりも大きいもの、小さいもの、傷のあるものなどは、おいしく食べられるにも関わらず、消費者の元に届けられることが滅多になく、大部分は捨てられている。さらに人手不足で収穫されず、ほったらかしになっている・・・という様々な商品に出会います。特に農作物は惜しまれながらも、その問題を多く抱えていて・・・捨てられる。腐ってしまう・・・。これではとても「もったいない!!」。

そう感じた若女将と吉田屋スタッフたち。

「もったいない」という言葉は、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが世界にも広めたことで有名ですが、私たちも「もったいない」から「もう捨てない」へというスローガンに、規格外としてはじかれた「もったいない商品」を有効活用しようとアイデアを出し始めました!例えば、旅館といえばお風呂!このお風呂にも一工夫しようと、もぎ手がなく、こまっていた夏みかんやお茶っぱをお風呂にいれ、アロマ感覚でほっとできるお湯をご提供しています。

「もったいない」から「もう捨てない」へ・・・
一人一人の心遣いが、地域の問題を解決していくのです。そんな価値とメッセージをお客様と育て、発信していける旅館吉田屋でありたいです。

田んぼで一句!米づくりの面白さを川柳で表現

2006年07月20日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
 若女将が連携している事例をブログでご紹介します☆

 「自分の米は自分で作ろう!」をスローガンに、普段の生活でお米をただ何気なく食べるのでなく、実際に苦労して自分たちでつくりたい!と思う方々を対象に、「米づくり教室」が山口県で開催されています。実際に田んぼに入って作業を体験し、さらに専門的な知識も学ぶというこの企画。山口大学の学生と名田島の農家さんが手を取り合い、米作りに挑戦される受講生と一緒に学びながら、に米づくりの面白さを伝えています。年4回の日程で行われるこの米づくり教室は既に6月22日に開校式と田植えが行われ、7月22日には田んぼの草取りが行われます。広がる田んぼを目の前に、農業の面白さと自然に対する愛情をあらためて実感されるはずです☆

 昨今、県内だけでなく、日本各地の都市部で二地域居住や田舎暮らしにあこがれる人々が増えています。そういった方々に、更なる面白さを伝えていくには、実体験に基づいたありのままの感動を伝えていくことが肝心!そう考えた私たちは、ある企画を打ち出しました。

 それは、「田んぼで一句、米づくりに関する川柳を書いてもらうこと」です!

 実はこの米づくり教室、さわやかな汗を流していただき、湧き上がってくる米作りの感動を「川柳」に表現していただいているのです!詠んでいただいた川柳は田んぼで皆さんと共有するだけでなく、事務局が立ち上げているウェブサイトで都会の人にも発信していく予定にしています。

    初田植え 曲がった苗も いとおしい  (50歳女性)


 あなたも一句、いかがですか?