吉田屋のブログ。「新・自給ライフ研修旅館」を発信します!

「ミニマム」でいい「持続可能」であれば。あの日からそんなふうに思う。笑いながら汗を流し、ドンと構える社会を掴みたい。

地域が雇用を創出する

2009年08月26日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
 旅館で年間百人を超すインターンを受け入れて来た。今、社会の課題は派遣切りに象徴される格差や失業の問題だ。学生だけでなく失業者も受け入れ仕事を作り出す試みは、その社会問題のど真ん中だったと気づかされた。
 そうだ、この問題にもっと真正面から取り組み、「農と個性で稼ぎ、食っていけ!」と稼ぎ方・食い方を具体的に教えようと決心した。地域が雇用を創出する実践。そんな時、飛び込んできたのが大國史英さんだ。
 私たちの受入の仕組みに1ヶ月毎の給与評価会議がある。インターンを決して甘やかさない。彼らに自分の抱負や、できた事・できなかった事を書いてもらう。それを受け、私も真正面から一人一人とぶつかる。
 彼らがどんな気持ちで働き、自立しようとしているのか、最近の若者の「働き方、生き方」の事例になると思うし、地域がどんどん若者や失業者を受け入れる参考にして欲しいので、少々長くなるがご紹介したい。

 『4月から吉田屋のインターン生となり、現在は主に東出雲町で“のろNOLOブルーベリー”の生産を担当しています。この3月まで約5年間、地元の広告代理店で企画営業を担当していました。
 広告の仕事を選んだ理由は、様々なメディアを通じて「地域の人と人とを結び付ける」事ができると考えたからです。しかし、地域は不況という激しい嵐に呑まれ、自分の立ち位置や進むべき方向を見失っている状況です。 私がここに来たのは、何かその解となるヒントが見つけられるのではないかと考えたからです。
 吉田屋に来て、まず驚いたのは、「自分たちでできる事はやる」という精神です。冊子の印刷から風呂場のペンキ塗り、大型トラックの運転、ブルーベリー畑の防鳥ネット張りと、私の今までの感覚では、業者に発注するであろうと思う仕事でも、何でも「まずは自分たちでやってみる」という姿勢が貫かれていることが衝撃的でした。そこから自分自身を変えていくことが、起業の第一歩であることを学びました。
 地域の歴史や風土、脈々と受け継がれてきた伝統、そこに住む人々、また後継者不足など地域が抱える様々な問題など、“のろNOLOブルーベリー”の栽培を通じて、今ゆっくりと見えてきたように思います』。

 売り上げも現在3年で5倍を超え、順調だ。この余剰を、様々なところに投入している。その一つが旅館が経営する農場で、彼には現場が良いだろうと、そこを担当してもらうことにした。真剣勝負なのは、ここに紹介したような感想が彼から書かれた時に、私がなんと答えるかだ。ここで甘い答えをすれば、彼は去っていく。
 同じ事が地域にも言える。甘い地域には人は留まらない。さて、皆さんだったら、なんと彼に答えるだろうか?

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8月の山陰中央新報「いわみ談話室」に掲載されました。
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燻製竹から見えるじいちゃんの笑顔!!

2009年08月14日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
こんにちは、学生耕作隊隊長の小谷彩香です!

皆さん、ご存知でしょうか?
全国では竹の繁茂による被害が進んでいます。
放置された竹藪は増殖を続け、コンクリートの道も突き破り、
また、他の生態系へも影響を及ぼしています。

そこで、CO2を吸収する豊かな森を取り戻すために、
伐採した竹を有効活用しようと私たち島根学生耕作隊と
三次のおじいちゃんたちが協働して「燻製竹」を使った商品開発をしようと
活動しています。

今回共に協働して行っているのは、
地域の高齢者の仕事づくりをしたいと考えられている
70代でとても元気な、広島県三次の全菊会理事長の坂田さんと
森林づくりをされている三次市の酒屋地区コミュニケーションセンター館長の蓑田さんです。

そして8月11日、広島県三次市で、燻製竹の窯出しを行いました!
この日、島根ではちょっぴり雨模様だったので、
無事窯出しできるのか?!と心配していたのですが、

三次に到着してびっくり。
なんてことはない夏模様。
頭上一面には夏の青い青い空が私たちを待っていました。

窯から取り出した竹は、
上の段になるほどきれいに黒づいていました。

燻製竹を見るなり、
「花器」「杖」「オブジェ」「ビールジョッキ」「お皿」等々、
この燻製竹をどのように活用しようかというアイディアが
次々に飛び出す元気なおじいちゃんたち。

私たち若者も負けてられない!!と元気をもらうとともに、
坂田さんたちが笑顔で燻製竹について話しているのを見て、
この素敵な笑顔をもっともっと増やしていきたい!
そう、感じました。

また、既に近くの老人ホームでは、この燻製竹を磨く作業を
高齢者が行う予定になっています。
この磨く作業は、おからや米ぬかで水を一切使わずに磨きあげる作業です。
そうやって磨き上げると、黒や茶色の自然なむらがあり
きれいに艶が出て、素敵な色が出るそうです。

私たちもこの日、坂田さんたちに教えてもらいながら、
竹磨きに挑戦してきました。
米ぬかをタオルで包んで、ごしごしごしごし。

根気のいる作業ですが、
坂田さんたちは、「この竹をどんな商品にできるか」と
考えながら手を動かせばいいと教えてくれました。

そして、もうひとつ大事なことは、
「愛情」をもって磨いてあげること!!
やはり、作物も、ひとも、自然も、竹も、
「愛情」をもって接することが一番大事な基本であるんだなと思いました。

じいちゃんたちの知恵と技術は、
こうやって次世代へと受け継がれていくべきだな、と感じます。
そして、この燻製竹を通して、みえてくるもの。
それは、あのじいちゃんたちの素敵な笑顔なのです。

すでに30本の予約注文が東京から舞い込んできました。
これを都市にも商品を通して伝えていきたいと思います。


学生耕作隊隊長 小谷彩香

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沖縄から北海道まで、全国に若者たちが自立する、「米と個性で自立塾」!!

2009年08月08日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
みなさんこんにちは、吉田屋 若女将の三原綾子です。
現在、うちの吉田屋女将の山根が推進する若者たちの自立モデルづくり、
「米と個性で自立塾!」が農業新聞で取り上げられましたのでご紹介いたします。
ご一読ください!


島根県や山口県で活躍する若者らがつくる「米と個性で自立塾」が、
農山村での新たしい農業スタイルを確立を目指す「100万円育成プロジェクト」を始めた。今後3年以内に、プロジェクトに参加した100人の若者を農村に定住させるのが目標だ。

プロジェクトを進めるのは内閣府の地域活性化伝道師で島根県の旅館の女将、山根多恵さん(28歳)や地域活性化を目指す地域維新グループのメンバー。・・・・

「100万円あれば田舎で豊かに生きていける」をモットーに、プロジェクトに参加する塾生には、山根さんらが年間60キロの米を支給する。・・・

島根県東出雲町で、ブルーベリーを栽培する塾生の大国史瑛さん(30歳)は「地方では、都市と同じように稼がなくても生きていける。もったいない土地を活用しながら、プロジェクトの輪を広げたい。」と意気込む。

塾長の山根さんは、「お金という価値以上のものを地域に求める若者に、少ない収入でも食料や住まいが確保できれば農山村で暮らせることを伝えたい。モデルケースを全国で示し、地域を元気にする人材育成につなげていく」と期待を膨らませる。
                
            (以上、日本農業新聞2009年8月8日15面より抜粋)


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