ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
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団塊世代。その構造を理解する(3)

2006年10月04日 23時20分49秒 | ベビーブーマー
団塊世代が 昭和20年以降のほぼ同時期に産まれたとはいえ、日本の社会制度は変わったばかりであり、またその親世代の生きてきた年代も様々である。

【 組織実態の継承 】
戦後、財界を成していた 財閥 が解体され、大企業や大銀行等に分割されたとはいえ、組織の人間が変わった訳ではない。
新たな社会制度に合わせながらも、組織運営は旧来の体質を残したまま残存してきた。

昭和20年代は、
政界も省庁等の国の機関は強固な権力を保持したままでの 官僚政治 は戦前同様に継承され、財界は旧来の財閥系大企業が取り仕切った。
一般民衆も同様に、その力関係に関しては 民主国家 に変わったとはいえ、平民は平民意識でしか無かったことだろう。

【 教育意識 】
財力や権力に関係する家庭は、子供の高等教育は当然と考えるが、一般民衆のままの家庭は少しでも早く社会で働くのも当然と考えた。
同じ団塊の世代でも、
政界・財界を率いるために最高教育を受けたインテリ層と、彼らより7年も早く中学校卒(あるいは高卒)等で社会に出た平民層がいた事を忘れてはならない。隠された格差社会が継承されたのである。
また、
戦後20年近くも経った頃でも 長時間労働や劣悪な労働環境の中で働く『女工哀歌』などをよく耳にすることが多く 私の胸中にも深く刻み込まれてしまった。
だから、団塊世代のインテリ層による学生運動で『ブルジョアジィ反対!』と聞いてもその意味は容易に理解できた。

団塊世代とは、戦前・戦中のその家庭の実情を引き継いだ世代とも云えるかも知れない。

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団塊世代。その構造を理解する(1).- 社会背景
団塊世代。その構造を理解する(2).- 親世代年齢
③ 団塊世代。その構造を理解する(3) - 世襲


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