静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

日本の熱い日々 謀殺・下山事件(映画)

2014年07月22日 20時45分29秒 | 映画、ドラマ
 今日は、午前中は、銀行、市役所、買い物・・・と、諸々の外用事を済ませ、昼は「おうちで冷やし中華」。
昼過ぎからは、また口腔外科受診でした。

さて、昨夜観た映画(HDD録画)のことです。






 下山事件を扱ったドラマとしては、ずっと前にNHKが放送した「空白の900分-国鉄総裁怪死事件-」が、いまだに強烈な印象を残しています。
 あれは、たしか90分もので前後編に渡っていたと記憶しています。
 下山国鉄総裁が出勤してから翌日未明に轢死体で発見されるまでの「空白」の謎を多角的に探っていく説得力に満ちたドキュメンタリー・ドラマでしたが、当時の私には、ドラマの中身以上に、使われていた音楽のマッチングに戦慄をおぼえたものです。
 バルトークの「オーケストラのための協奏曲」が非常に効果的に使われていました。
 あのドラマ、再放送してほしいなぁ。
 そう言えば、あれは戦後の混乱期に焦点を当てたドラマ・シリーズのひとつでした。
「今のNHK」じゃ、あんなシリーズは、もう無理ですかね???

 さて、昨夜観たのは映画。
 ちょっと前にBS11でオンエアされたものの録画です。

 これもなかなか見応えありました。
 この映画に登場した矢代記者(仲代達也)や大島刑事(山本圭)のような、鬼気迫る執念で「真実を追い求める」人、今の世にもいるのだろうか?いるとしたらどれだけいるのだろうか?
 あの、ゴミ箱とおもちゃ箱を同時にひっくり返したみたいな番組ラインナップの今のテレビ局にも、あんな人はまだいるのだろうか?
・・・なんて素朴な疑問も生まれました。




 私は「下山事件」については、なんとなくGHQ謀略説に真実味を感じていますが、事件について詳しく知っているわけではありません。
 仮に、謀略(他殺)説が正しいとして、じゃあ「犯人」は誰なのか、どのように殺されたのか、など、いまだに多くが謎であるのですが、今となっては、その謎を追及して「真実を知りたい」と思う必然も、かなり薄れているかのように感じます。
 そういう意味では「過去になってしまった下山事件」を感じました。

 いつの世も、権力を持つ者たちは、己が目的を達成するためには他人の命などは消耗品同然なのですね。都合の悪い人間は「消す」のですね。
 最近でも、新潟県の泉田知事が「僕は自殺しませんから。遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、絶対に違うので調べてください。」と仰っていました。
 今も同じなんですね。
 そして、(権力者たちは)大衆の意識をいかに操作するか、そのためにいつも腐心しているのだと、ここでも思いました。
 しかし、メディアもネットも普及した今の世の中の方が、昔の悪者のように悪知恵使わなくても案外簡単に扇動できてしまう世の中なのかも知れません。
 それも「なんとかボケ」ってことになるのかな?

 出ている役者では仲代さんは別格として、隆大介の狂気を含んだ演技がいいです。



 ちょうど映画「影武者」や大河ドラマ「峠の群像」に出た頃です。
 あのキャラ、好きでした。
 今の大河にも出ているのですね、いまや全然イメージ違うんですけどね。



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