静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

1943年の「コリオラン」序曲

2012年03月05日 22時38分19秒 | ベートーヴェン
今夜も引越し企画。(「親父りゅうのテキトウ音楽談義・・・」より転載)


ベートーヴェン/序曲「コリオラン」


ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 


1943年6月30日、ベルリン


 この演奏は、1971年か72年に友人に借りた日本コロンビアのレコードで初めて聴いた。
 イギリス・ユニコーン原盤でDXMという品番のシリーズだった。「栄光のフルトヴェングラー」と命名されていた。
 当時、「コリオラン」はセルの17cm盤くらいしか聴いてなかったから、この演奏を聴いた時は度肝を抜かされた。
 いっしょに入っていた4番の交響曲も同様・・・。
 落雷のようなティンパニの強打のインパクト、管弦の殺気だったような美しさは、当時の私にも十分伝わった。
 聖響さんやハーディングはもとより、ライナー、セル、トスカニーニ・・・と、「コリオラン」の名演は数あれど、それらを全て怒涛の如く押し流してしまうかのような演奏である。
 何度、聴いてきたか分からないが、やっぱりスゴイ。
 最後の第2主題が忍び足で再現され、やがて例の改編されたティンパニの轟音の渦に止めを刺される。
 最後のピッチカートは二つ欠落しているそうだが、このDG盤では残っていた二つを使って編集されている。変だが、ここに至ってたいした影響はない。
 日本クラウン盤もあるが、どっちも、あのDXM盤とは音が違うような・・・。
でも確かめようがない。

(2007年01月30日「親父りゅうのテキトウ音楽談義・・・」より)



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