静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

1月2日の音盤鑑賞(マルケヴィチの聖チェチーリア・ミサ、その他)

2017年01月03日 23時05分51秒 | 音楽
 元旦は徹夜明けでフラフラな上に午後からも何かと忙しく、落ち着いて音楽を聴くような雰囲気ではありませんでしたが、2日の午後から、じっくりと聴けるようになりました。

 新年らしいものを、という気持ちで選曲。

 まず取り出したのは、こんなときしか聴かないだろう(?)っていうオッフェンバックの序曲集。
 新年の幕開けに相応しく煌びやかな響きを期待して・・・。



オッフェンバック作曲

《天国と地獄》序曲
《青ひげ》序曲
《ジェロルステイン大公妃》序曲(編曲:F.ホフマン)
《美しいエレーヌ》序曲
《ヴェル・ヴェル》序曲
《ホフマン物語》から舟歌(編曲:M.ロザンタール)

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1980年

 オッフェンバックってほとんど聴いたことがないから、両端の2曲以外は(たぶん)初聴き。予想に反して、これがけっこうカラヤンにしては「地味」というか、もちろんオケは上手いのですが、なんか淡々としてて肩すかし食らった感じでした。どうも、こっちが勝手にイメージ作ってただけなのかも知れませんね。
 でも、例えば既に聴いている60年代、70年代のロッシーニ、スッペ、ウェーバー、ヴェルディらの「序曲集」のように、あんな調子でやってくれるのかと思っていましたから意外でした。じっくりと味わえってことなのかな、カラヤン氏は。その割には最後の「舟歌」も、いつもの耽美モードも控えめでした。



 次は、ミーハー親父としては、やはりニューイヤー定番の「新世界より」。




ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

サー・チャールズ・マッケラス指揮

プラハ交響楽団

録音:2005年(ライヴ)


 マッケラス80歳記念のコンサート・ライヴです。
 これはかなりいいです。全く自然でサラリとした表面ながら隅々まで指揮者の指示が行き届いているようで、聴いていてすごい充実感がありました。ノイマンと似ているようだけど、なんか違うのですよね。ほんの少しだけ手綱がピンと張っているような・・・。




 オケものが2枚続いたので次はピアノ。




リスト:ショパンによる6つのポーランドの歌(おとめの願い/春/指環/バッカナール/私のいとしい人/家路)
リスト:愛の夢 S.541の第3
リスト:メフィスト・ワルツ第1番(村の居酒屋での踊り)

ピアノ:クラウディオ・アラウ


 なぜ、この盤を選んだかというと、送込1500円ちょっとで届いたこの6枚組の2枚目に、ちょっと気になる浅いスジがあったので、その部分をチェックしてみたというわけです。なんともなくてよかったです。



 ここで、ちょっと部屋を出てティータイム。
 再び部屋に戻って、「午後の聴き倒し」最後の1枚は・・・





グノー:聖チェチーリア荘厳ミサ曲

イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)
ヘルマン・ウーデ(バス)

イーゴリ・マルケヴィチ指揮

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
 
録音:1967年


 これは、聴いてて何度か涙がにじんできました。
 そういう曲であり演奏でした。
 ゼーフリートの声は高音部がやや苦しそうというか抜けがイマイチな感じもしましたが、その直向きさが胸を打ちました。
 誠実で、祈りの心を感じさせるマルケヴィチの指揮。
 昨日、最も感動した1枚でした。


今日3日は、昼から次男連れ帰りということで、ほとんど聴く時間はありませんでした。昼前にバッハを3曲だけ聴いたのみでした。


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