日々是好日

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民主党に300議席は多すぎる 歯止めをかけるには

2009-08-24 10:12:48 | 社会・政治
朝日新聞、日経新聞、読売新聞それぞれが来る総選挙で民主党の占める議席数が300もしくはそれ以上との予測記事を数日前に出している。私は自民・公明政権はいいかげん崩れて欲しいとは思うが、そうかといって民主党の単独政権を歓迎する気にはなれない。節約すればお金が湧いてくるとばかりに、詰めの甘いまま国庫負担を無闇に増やそうとしているのが気に入らないからである。

昨日(8月23日)の朝日新聞社説に「09総選挙 高速道料金 無料化は合点いかぬ」と出ていたが、私も同感である。何でもタダにすればよいものではない。高速道路の補修・維持がどのような仕組みで成り立つのか、その具体的な方策のないままで無料化案の行き着く先は、われわれが築き挙げてきた高速道路網の崩壊である。

子ども手当案も危なっかしい。中学卒業まで1人当たり年31万2000円を支給するとのこと、子どもが3人おればこの家族にとっては年間100万円の不労所得である。必ずや親の欲望の充足に使われることが目に見えている。自助努力の精神がこれで押しつぶされてしまう。「家貧しくして孝子顕わる」とも「家貧しくして親老ゆれば禄を撰ばずして仕う」とも、かっては「貧」すら人生に対するチャレンジの原動力となり人間が育ってきたのである。見せかけでない、真のハングリー精神が生きていた。民主党がマニフェストにうたうように、すべての子どもたちに教育のチャンスを作る気があるのなら、個人にお金を渡さずに、その目的にかなった税金の使い方をアピールすべきなのである。これでは子どものある家庭の票をお金で釣り上げるようなものである。

国旗日の丸裁断加工事件というのもあった。国旗二枚を日の丸にかかるところまで裁断してそれを縫い合わせて民主党党旗を作り、演説会場に掲げまたり、またその写真を民主党ホームページに掲載していたと言うのである。テレビニュースで麻生首相が取り上げているので知った。戦争中は日の丸の白地部分に武運長久とかを大勢の人が書き込んだ日の丸を出征兵士がお守りにしたのを目にしているし、また朝鮮で敗戦後、日の丸の上に青色の勾玉模様などを書き加えた太極旗が巷に溢れかえったのを見ているので、国旗の利用の仕方にもいろいろあることは弁えている。しかし民主党としては阿呆なことをしたものだと思った。

いやしくもわが国の国旗である。いろんな人がいろんな思いを持っているのだから、麻生首相の指摘もその一つで付和雷同者が出てきても不思議ではない。ところが麻生首相に指摘されてはじめて鳩山代表がわけのわからない謝り方をするは、民主党のホームページから削除するなどの慌てふためきようは様にならない。選挙戦に入っている状況で、民主党に国旗・国歌にたいする基本姿勢を含めて国体論を問いかけることはしないが、自衛隊の問題をも含めて、国のあり方の基本理念をそっちのけに、道路は無料にするとか、子どもがあればお金をあげるとか、お金でしかものを言えないところに、政党としての頼りなさを感じてしまう。

来週の今頃はすでに総選挙の大勢は決まっているだろうが、単独過半数を取った民主党が上に述べたような愚策に公約だからと一挙に走って欲しくはない。それを防ぐにはどうすればよいのか。民主党に単独過半数を許さず、民主、自民、公明以外の党にキャスチングボートを握らすことである。そして現実にわれわれが出来ることは、小選挙区では民主党に入れても、比例代表では三党以外に投票することである。民主党と明らかに連立を組みそうな党を除外するなら、残るのは日本共産党だけである。建設的野党とか気取っているようであるが、現実にキャスチングボートを握る立場におかれて、共産党がどのように行動するのか、それをとくと見極めたいという意地悪な気持ちもないではない。地方は民主党に投票する人が、比例は共産党にすれば日本の政治が大きく変わることだけは間違い無い。その夢に賭けてみたいと思う。




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