日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

辞意表明で福田首相に親近感 そして政界再編成を期待

2008-09-02 10:51:47 | Weblog
夕べたけしの番組を観ていたら「福田首相辞意表明」というテロップが流れたので、急いでMHKに切り替えた。何となく感じてはいたが思ったより早かった。

小泉内閣時代の福田官房長官は洒脱で飄々としており味があって、その現れの一つが「ひとごとのよう」なしゃべり方だった。これは首相になってからも変わらず、昨夕も辞意表明の記者会見で、最後の質問者が「総理の会見が国民にはひとごとのように聞こえる。辞任会見もそのような印象を持った」と質問を切り出したのも宜なるかなであった。それに対して福田首相はどうしたことか感情をあらわにして「『ひとごとのように』とあなたはおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」(強調は引用者)と気色ばんだことがとても印象的だった。というのは私には福田さんの『自負』が実によく理解できたからである。

私もたまに感情を露わに出すことがある。妻がピントはずれのとんちんかんな受け答えをすると(これが多いのであるが)苛立って「人の話をまずちゃんと聞け」と文句をいうのであるが、ふとそんなつまらないことに拘って苛立っている自分が可笑しくなって、時には文句を云っている途中で突然噴きだしてしまうのである。締まりのないことがおびただしいのであるが、だから福田さんの言うことが痛いほどよく分ったのである。せっかくだから、福田さんも気色ばんだあと、「宰相の心の中を思いやる想像力の一欠片もない若造の言ったことに苛立つとは何と自分も青いものよ。ばっかじゃなかろうか」とそこで自分を笑い飛ばして記者会見を締めくくったらよかったのにな、と思った。

それはともかくこのような事態になったからには、国会解散、衆議院総選挙を一刻も早く行い、成り行きによっては新党結成で新たな政局を作り出すべきである。自民党が公明党を当てにせずに自力で選挙を戦い抜き、自らの力の状況を正しく把握することが、新しい展開には必須である。参議院での野党優勢の現状を与党優勢のあるべき姿に戻す政界再編成がわが国にとっては最重要の課題なのではなかろうか。

最新の画像もっと見る