日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

面白い宮崎県知事選挙の結果

2007-01-22 12:09:13 | 社会・政治
宮崎県知事選挙が面白い結果になった。お笑いタレント、そのまんま東さんが二位以下を大きく離して当選したというのである。自民・公明推薦候補者の得票数を二倍も上回っているのだから驚く。

私はこの方のお笑い藝を見た覚えはないし、しっかり者の奥さんに対するへなへな亭主のように、何かのスキャンダルがらみでかってテレビに出ていたな、という程度の認識しかない。しかし東京や大阪のような大都会の、いい意味での面白がり屋住民ではない、どちらかといえば朴訥なイメージのふさわしい宮崎県県民が彼を選択した意義は大きいと思う。

私は素人政治家大歓迎である。知事はただひたすら県民の幸せのために奉仕する。戦時中の言葉ではないが滅私奉公に徹する。初心を忘れず、驕らず高ぶらず、ただ一途に県民に尽くす。愚直なまでに理想政治を推し進めればよい。

そのついでに一つ実験をやっていただきたいのである。

私は地方自治体の今のような議会は不要であると思っている。もし住民に何か積極的な意向があれば、県庁とか市役所などに直接に申し入れをすればよい。とりまとめ役は必ず現れる。それもボランティアとして。私的な口利きと自分の選挙運動を除くと、現行の議員が生き生きとして働くような仕事が一体どこにあるのだろう。

県行政の是非をチェックする機能は、これは人間社会である以上必要である。議会の機能をチェックに一元化すればよい。議員は県民有権者のなかから、たとえば裁判員制度のように無作為に選んでもいいが、ボランティアのなかから選挙民が選んでもよい。ただし人数は現在の議員数の十分の一以下とする。いずれにせよ議員は無報酬で、交通費のような必要経費のみを実費支給すればよい。議会の開会は夜とか週末にする。

そのまんま東知事はいずれ県議会といろんな局面で対立することになるだろう。前知事の汚職をチェックできなかった県議会はいわば前知事と一つ穴の狢である。新知事と衝突するのは必然の成り行きだろう。この衝突を通じて、現行の地方議会が清新な政策の実行にいかに無用な存在であるかと云うことを全国民に知らしめる、そのような実験をお願いしたいのである。宮崎から地方議会の抜本的構造改革への烽火が大きく打ち上げられることを期待する。

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