梅田でぶらぶら その二、ヨドバシでミニノートパソコンとｉＰｈｏｎｅ３Ｇを

ミニノートパソコンがあれば便利だなと思うようになった。家の中では無線ＬＡＮが通じるのでどこでも使えるし、旅にでも持って出かけられる。一度実物を見たいものだと思って梅田のヨドバシに向かった。

HP 2133 Mini-Note PCというのが評判のようであったが、売り切れで実物を見ることは出来なかった。標準ＯＳがＶｉｓｔａなのが気に入らないのでもともと眺めるだけのつもりであった。ミニノートパソコンの火蓋を切ったASUSTeKの何弾目になるのかEeePC901-X（５９８００円）は実物を見られた。思ったよりサイズが大きめのようであるが気楽に持ち運びできそうである。ハードディスクの代わりにフラッシュメモリドライブを使っているのが特徴で、１２ＧＢもあれば私の使い方には十分で問題はないし、ＯＳがWindows XP Home Editionであるのもよい。地階ではサンプルとして展示されていたが、１階に上がるとイー・モバイルに同時加入なら大幅値引きということでEeePC901-Xの実物が大型カートの中にぎっしりと積み上げられていた。まさに携帯電話の販売形態と同じである。しかし私が欲しいのは本体だけなので、それだと取り寄せになるそうだ。私が気になっているもう一つの機種がAcerのAspire one AOA150-Bb（５４８００円）である。 １２０ＧＢのハードディスク付きであるところが大きな違い、でもその分、バッテリー持続時間がＥｅｅＰＣの８.３時間から３時間へと低下している。８月２３日発売予定であるが、私の気持ちはＥｅｅＰＣに傾いている。しかしヨドバシに来た真の狙いはｉＰｈｏｎｅ３Ｇなのであった。

私の携帯はソフトバンクモバイルでホワイトプランに入っている。新発売されたｉＰｈｏｎｅ３Ｇが一台あればノートパソコンの代用にもなるので買い換えを考えたが、発売当初は毎月の最低使用料金が７２８０円と設定されて、それでは高すぎるので購入を諦めていた。ところが発売１ヶ月も経たないのに最低使用料金が２９９０円へと大幅に値下げされたので、これならと再検討を始めたのである。ヨドバシでは在庫が豊富なようですぐに購入できる。今日は見るだけ聞くだけ、と自分に言い聞かせてまずは係員から説明を聞くことにした。

係員は受け答えのてきぱきした女性で打てば響くように私の知りたい情報が戻ってくる。ところが肝心の通話機能の話になって思いがけないことを云い始めた。ソフトバンク同士で無料の時間帯ならけっこう長話をすることもあると云ったら、「そうですか」と一息も二息も間を置く。
「電波が弱いんです」
「電波が弱いと云っても私の携帯、結構通じますよ」
「お客さまの携帯で電波の強さが三本柱でも、ｉＰｈｏｎｅでは圏外ということがよくあるのです」
「？？？」

彼女の説明を私はこのように理解した。ｉＰｈｏｎｅを作っているのはアップルで、だから現状ではソフトバンクの電波を効率よくキャッチできるようには出来上がっていない。ファームウエアの更新で受信性能が上がるようになるかもしれないが、今のところなんとも云えない。だからデータのやりとりもＷｉ－Ｆｉ（無線ＬＡＮ）を使ってなら問題はないが、３Ｇを使うのは実用的ではない、とのことなのである。だからとりあえず今の携帯はそのまま通話用に使って、ｉＰｈｏｎｅ３Ｇがそれでも欲しいのなら新しく別番号で登録してお使いになるのがよろしい、と仰る。

ｉＰｈｏｎｅ３Ｇの問題点をあまりにもはっきり云うので驚いたが、ソフトバンクモバイルのブース前で堂々と説明するので、ライバル会社の回し者ではなさそうである。それにｉＰｈｏｎｅ３Ｇを新しいタイプの携帯パソコンと割り切ればそれで済む話でもある。通話機能なんて別に気にしないｉＰｈｏｎｅフリークが今の売り行きを支えているのかも知れないと思った。

ミニノートパソコンにしてもこれからまだまだ性能の良い機種が各社から出て来そうだし、ｉＰｈｏｎｅ３Ｇもそのうちに現行機種と変わらない通話機能を具えたものが出てくるかも知れない。しばらくは様子を見た方がよさそうである、というのが私の結論であった。