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中田喜直氏はいみじくも《喫煙も騒音と同じ、粗雑な神経の人達》と仰った。この度の三朝温泉行きで旅館では喫煙に不快な思いをし、帰りの列車では『騒音』に悩まされるなどその二重苦をまことに効率よく味わったのである。
帰途、2月15日午前10時59分JR倉吉駅発の特急スーパーはくと6号(写真)の禁煙指定第3号車に乗る前から嫌な予感がした。グループ客一行のなかに声のよく通る男性が一人いて、プラットホームで車両清掃の終わるのを待つ合間もよくおしゃべりをなさっている。ドアーが開きグループ客は向かい合わせにした5列、6列目の計8席を占めたようである。妻と私は11列のA、Bであった。
列車が走り出して酒盛りでも始まったのだろうか、なかなか賑々しい様子である。一際声のよく通るのがかの御仁で、「魚屋さん、八百屋さん向きだね」「いや、坊さんでも務まる。声明などいいかもしれない。あんなによく通る声が羨ましいね」と妻に軽口を叩いているうちはよかったけれど、だんだんとうるさくなってきだした。
倉吉駅を出て小一時間も経った頃だろうか、そのよく通る声が「すんません」とか何とか云っている。様子を窺うと、7列C席の男性客が我慢できずに苦情を述べたようである。ああ、これで静かになるかな、と思ったのも束の間、今度はその男性に絡み始めた。「すんませんと云うたやろう。何とか云わんかい」と云う調子である。
その間、若い女性客が通路を往き来しているかと思ったら、車掌さんに事情でも話したのだろうか、荷物をまとめて隣の車両に移った。そして延々と独演が続く。実際はグループの誰かとも話しているのであろうが、その相手の声はほとんど聞こえてこないので、一人で騒いでいるかのように伝わったのであろう。声そのものもさることながら、周りにいる乗客の迷惑を一切顧慮しない独善的な態度に腹が立ちだした。それでも極力意識しないようにしてとにかく弁当をすませた。
実は私は邦楽の演奏で唄をうたう。だからその御仁のよく通る声が羨ましいのも事実である。生まれつきでそのような声がでるのか、相当の訓練で出せるようになったのか教えを乞いたい思いも一面ではあるが、何はともあれ今はとにかくやかましい。騒音である。
そこで弁当の空き箱を捨てに行く途中にその男性に話しかけた。「よく通る声をお持ちですね」と。もちろん褒めるのが目的ではない。話の切っ掛けである。とにかく車両中響き渡る騒音で、いい加減迷惑を被っている。せめてマナーモードでお願いできないか、と云った。
帰ってきた返答は実に端的。「うるさいのならおまえが余所に行け」である。しばらくやりとりを交わしたけれど、「ああいえばジョウユウ」(ちょっと古いかな)で埒が明かない。と、車掌さんが通りかかったので事情を説明して今度は車掌さんに説得を委ねたけれど、もちろんのれんに腕押し、糠に釘。車掌さんも諦めてしまった。
たった一人の心なき乗客のために不愉快な思いを残しつつ背に腹は替えられぬ、とばかりに、三宮で下りるところを予定変更して明石駅で下車し快速に乗り換えた。
個人的には車掌さんに同情はするが、携帯電話はマナーモードで、としつこいぐらいアナウンスを繰り返すJRが、携帯電話の通話なんて吹っ飛んでしまう『騒音』を、取り締まるどころか成り行きに任せる、という姿勢は納得がいかない。そこでJRに次のようなことを聞いてみた。
「迷惑行為にどのように対処するのかJRにマニュアルの有無」
「迷惑行為判定基準の有無」
「迷惑行為を働いた乗客を強制的に下車させるような取り決めの有無」
さらに、今回の件で車掌からトラブルの報告があったかどうかをも調べた上、解答して頂くようにお願いした。返事は明日以降になるそうだが、返事が到着次第その内容をまたお知らせする。
帰途、2月15日午前10時59分JR倉吉駅発の特急スーパーはくと6号(写真)の禁煙指定第3号車に乗る前から嫌な予感がした。グループ客一行のなかに声のよく通る男性が一人いて、プラットホームで車両清掃の終わるのを待つ合間もよくおしゃべりをなさっている。ドアーが開きグループ客は向かい合わせにした5列、6列目の計8席を占めたようである。妻と私は11列のA、Bであった。
列車が走り出して酒盛りでも始まったのだろうか、なかなか賑々しい様子である。一際声のよく通るのがかの御仁で、「魚屋さん、八百屋さん向きだね」「いや、坊さんでも務まる。声明などいいかもしれない。あんなによく通る声が羨ましいね」と妻に軽口を叩いているうちはよかったけれど、だんだんとうるさくなってきだした。
倉吉駅を出て小一時間も経った頃だろうか、そのよく通る声が「すんません」とか何とか云っている。様子を窺うと、7列C席の男性客が我慢できずに苦情を述べたようである。ああ、これで静かになるかな、と思ったのも束の間、今度はその男性に絡み始めた。「すんませんと云うたやろう。何とか云わんかい」と云う調子である。
その間、若い女性客が通路を往き来しているかと思ったら、車掌さんに事情でも話したのだろうか、荷物をまとめて隣の車両に移った。そして延々と独演が続く。実際はグループの誰かとも話しているのであろうが、その相手の声はほとんど聞こえてこないので、一人で騒いでいるかのように伝わったのであろう。声そのものもさることながら、周りにいる乗客の迷惑を一切顧慮しない独善的な態度に腹が立ちだした。それでも極力意識しないようにしてとにかく弁当をすませた。
実は私は邦楽の演奏で唄をうたう。だからその御仁のよく通る声が羨ましいのも事実である。生まれつきでそのような声がでるのか、相当の訓練で出せるようになったのか教えを乞いたい思いも一面ではあるが、何はともあれ今はとにかくやかましい。騒音である。
そこで弁当の空き箱を捨てに行く途中にその男性に話しかけた。「よく通る声をお持ちですね」と。もちろん褒めるのが目的ではない。話の切っ掛けである。とにかく車両中響き渡る騒音で、いい加減迷惑を被っている。せめてマナーモードでお願いできないか、と云った。
帰ってきた返答は実に端的。「うるさいのならおまえが余所に行け」である。しばらくやりとりを交わしたけれど、「ああいえばジョウユウ」(ちょっと古いかな)で埒が明かない。と、車掌さんが通りかかったので事情を説明して今度は車掌さんに説得を委ねたけれど、もちろんのれんに腕押し、糠に釘。車掌さんも諦めてしまった。
たった一人の心なき乗客のために不愉快な思いを残しつつ背に腹は替えられぬ、とばかりに、三宮で下りるところを予定変更して明石駅で下車し快速に乗り換えた。
個人的には車掌さんに同情はするが、携帯電話はマナーモードで、としつこいぐらいアナウンスを繰り返すJRが、携帯電話の通話なんて吹っ飛んでしまう『騒音』を、取り締まるどころか成り行きに任せる、という姿勢は納得がいかない。そこでJRに次のようなことを聞いてみた。
「迷惑行為にどのように対処するのかJRにマニュアルの有無」
「迷惑行為判定基準の有無」
「迷惑行為を働いた乗客を強制的に下車させるような取り決めの有無」
さらに、今回の件で車掌からトラブルの報告があったかどうかをも調べた上、解答して頂くようにお願いした。返事は明日以降になるそうだが、返事が到着次第その内容をまたお知らせする。