日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

余計なお節介のメタボ特定健診

2008-03-26 14:32:58 | 放言

朝日朝刊にメタボ特定健診・特定保健指導の解説が出ていた。「高齢化が進み、膨らむ国の医療費を抑えるため、医療費適正化計画の一つとして行われる」とのことである。

「高齢化が進み、膨らむ国の医療費を抑えるため」というのがまず気に入らない。高齢化が進むと医療費が嵩んでくるのは当たり前のことではないか。医療費の適正化は大いに結構、でも要るものはいるのである。あとは医療の現場で過剰診療にならないよう心がければ済むことある。

太っておろうが痩せておろうがそれは本人の問題、人にとやかく言われることではない。それに「メタボリックシンドローム」が生活習慣病に繋がるなんて、誰が言い出したのか知れないが、生きている以上誰でも病気になる可能性があることを言い直しただけのことではないか。それがどうした、である。

「40~74歳全員が対象で、健康保険組合や国民健康保険などすべての保険者に年1回の実施が義務づけられた」この検査と生活指導?にかかる費用はこれまで不要だったものである。メタボ特定健診・特定保健指導がどれだけ将来の医療費を抑制するかの答えなんかが出てくるはずはない。かりに計算があったとしても、政府の試算が正しかった試しがあるのだろうか。答えはノーである。その効果は予測できないが、一方この余計なことを始めると今までかからなかった費用が新たに増えることだけははっきりしている。こういう余計な仕事を考え出すなんてよほど厚生労働省は暇なんだろうと思う。

こんなことを始めると、「ではCTスキャンでちゃんと測りましょう」とかでますますしなくてもよい検査費用が嵩むのだけは確実である。余計な仕事を作ること自体、医療費削減の趣旨とは相容れない。

要は、自分のお腹周りのことまで赤の他人にとやかく言われたくないわ、なのである。


最新の画像もっと見る