日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

靴の踵の高さが左右で3ミリ違うとクレームしたものの・・・

2008-03-07 21:20:51 | Weblog

今日の日経夕刊でこの見出しを見てアレッと思った。先週購入した靴に問題があり、販売店とやりとりをしている真っ最中なので、まさに私は「クレーマー」になっているのである。昨夕(3月6日)も靴の販売店とやりとりをして、今日また回答が寄せられるのを待っているところであった。

事は私が長年愛用していたClarksの靴がパンクしたことから始まる。その様子を文章で表現するのは難しいので、写真でご覧に入れる。



少し前からこのような状態になっていたのだろうが、たまたま手にとってみるまでは気がつかなかった。というのも上から見る限り異常の片鱗も感じさせなかったからである。同じメーカー同じデザインの黒靴と交互にではあるが10年前後は履き続けてきたように思う。それでもパンクした箇所だけを除いて他の部分は下の写真で分かるように傷んだところは見当たらない。さらに10年は履けると思っていたぐらいである。



これまでも別のデザインの靴を履きつぶしては同じものを買っていたので、今回も早速代わりを買いに出かけた。ところがこのデザインは既に製造中止になったと言うのである。在庫のある店なら店頭に並べているかも、と言われて靴屋の前を通ると気をつけてみたがやはり見つからなかった。仕方がないので、似たようなデザインの靴を探していたところ先週、ようやく気に入った靴を大阪梅田で見つけたのである。

私は足が締め付けられるのは嫌いである。Clarksの靴は横幅がゆったりしていたので問題はなかった。そして新たに見つけたのも4Eを売り物にしていたものである。これだと私の足の実寸サイズで靴のサイズを決めることができるのである。なかなかしっかりした作りなので気に入り、早速買い求めた。ところが帰宅後、靴を取り出してとみこうみしているとなんだか違和感がある。靴の高さが違っていたのである。その目で見た感じが伝わるかどうか、写真を掲載する。



実際に踵を平坦な台に乗せ後ろの縫い目の位置で踵の高さを測ると33ミリと30ミリで、左右で明らかに高さが違う。踵の部分で約1割の違いは大きい。そこで販売店に翌日電話したのである。女性店員が相手してくれた。

ここで上の新聞記事と関わるのだが、33ミリと30ミリを私は違いがあるとみたのだが、さあ、これが世間に通用するかどうかである。そこで店員にまず事情を述べて交換して欲しいと申し出た。ところがあいにくとブラウン色はなくて黒しか在庫しているという。そこでとりあえずその踵高を測って貰ったところ左右とも33ミリだという。やはり私の靴がおかしかったのだと言うことで、ブラウンを取り寄せて貰うことにし、宅配便の日時はあらためて連絡することになり、その約束の日が昨日(3月6日)だったのである。

電話がかかってきたが、女性店員の口調の歯切れがよくない。同じデザイン同じサイズ同じ色の靴が複数入荷したらしいが、踵高を測ったら一番差の小さいので2ミリだと言う。それでは、と差が一番大きかったペアを尋ねると4ミリ違っていたとのことである。4ミリと言えば1センチのほぼ半分、これがまともな商品とはどう考えてもおかしい。メーカーに踵高差の許容範囲をいくらにしているのか尋ねたのかと確認すると、このような結果になるとは思っていなかったのでまだメーカーには連絡していないという。そこで女性店員にメーカーにこの結果を連絡をしてとにかく同じ踵高の靴と交換する手配を取るように頼んだ。そして今夜、その結果の連絡を待っていた。

今夜の電話で女性店員は結論から先に申します、とメーカーからのメッセージを伝えてくれた。「このたびは大変ご迷惑をおかけしました。お客様の購入した分は不良品として返品していただき、踵高の等しいものと交換させていただきます」であった。至極もっともなことで確かに手間取ったが私の望んでいた形で決着しそうである。来週早々にもまた品物が販売店に到着するので検品の上私宛に発送することになったのである。

終わりよければすべてよし、ではあるが、それにしてもメーカーの言う「不良品」が顧客に届いたと言うのは問題である。製品にはちゃんと検査証が入っており、それに品質検査済みと印刷されて検査担当者の印鑑が捺されていた。メーカー側の言い分は別に物差しで踵高を測ったわけではないので、とのことであった。しかし私が目で見て明らかに分かる踵高差ではないか、それを検査担当者が見逃すはまじめに仕事をしていないからである。踵高に差が出来る原因として製造工程がどうでとの説明を聞いたが、台の上にこれから接着する踵をずらっと並べると高さに差があれば一目瞭然に分かることではないのか。実はこの靴には「○○○○の靴」と靴の製造者の名前が麗々しくプリントされているのである。

靴の踵の高さが違う、と私が言うのを聞いて、この女性店員はまずどう思っただろうか。聞いてみてもよかったが、私のクレーマーぶりには多分100点満点をくれたのではないだろうか。品物は気に入っているので交換を申し出ているのであり、交換に時間がかかるかもと言われたら、いつまでも待ちます、なんて言っているんだから。その上検品の仕方まで指導したのだから授業料を貰ってもいいぐらいだ。しかし授業料をよこせ、と言うとここで問題のクレーマー・クレーマーにされたことだろう。

最後には、靴の踵高を測ったのは初めてで勉強になりました、と彼女が言い、私も長い人生でこんな事は初めてだ、と答え、二人して笑って電話を切った。さて来週、どんな靴が届けられるか、今度は物差しではなくノギスで測ってやろうか。


あの人も歌っている「津軽のふるさと」をもう一度

2008-03-07 16:17:47 | My Song
「恥ずかしながら・・・」とは口先だけのこと、臆面もなく素人芸を披露していると、嬉しいことに時にはコメントを寄せてくださる方もいる。そのお一人に「津軽のふるさと、よかったですよ、あなたの声がちゃんと聞こえるのがいい」と言われたので、表に引っ張り出した塩田美奈子さんにまた少し後ろへ下がっていただいて歌い直した。嬉しがり屋丸出しである。こうすると自分なりに直すべきところがよく分かるのがいい。「またウララが始まった、ウララ ウララ ウラウララ(なぜか山本リンダ調)」と家人の揶揄にもめげず、ひたすら精進に駆り立てられると言うものだ。

「千の風になって」の秋川雅史さんが歌っている、と教えてくださった方もいた。日本人の琴線に触れる「津軽のふるさと」は、ジャンルを超えてクラシックの歌手をも魅了するのだろう。しかし私の好みで言えばやはり塩田美奈子さんである。秋川さんの「津軽のふるさと」は「千の風になって」のように聞こえてきたからである。