10月31日午後6時に人気レストラン「ハライ」に、居合わせることになる6人のそれぞれの物語。
宮下さんの作品のファンです。これも面白かったです。今かなり凹んでいる人、どん底にいる人への優しいまなざしと、押しつけがましくない応援の気持ちをとても感じる内容でした。
でも、なんだろう~ 短編だからかな? それとも、なんだか感情移入出来る人物がいなかったせいかな?ズシンとまでは来なくて、普通に面白く読ませて頂きました。
次回作も楽しみに待っています。
「予約1」
故郷の両親には、大学を卒業したら戻ると行って家を出たが、いまだ戻れずにいる原田。
内定をもらった会社は潰れ、アルバイトしていたコンビニに就職をした。まがいもののパワーストーンを販売したりもしている。彼女は別の男と婚約をしてしまった。
(かなり辛い読んでいて切なくなるお話だった・・・。なんか、この彼女、ちょっと酷い・・と思ってしまいました)
「予約2」意識がもうろうとして、認知症ぎみになっているおばあさんのお話
(人ごとではない・・。私も最近時々こういう時がある)
「予約3」
隣に住んでいた幼馴染のヨッちゃんと私。
「予約4」
ビデオを通してでないと人と話すことができない、ひきこもりの僕。妹の友人の篠原さんという黒髪の子がたびたび家に来る様になった。彼女の黒髪はカツラだった・・。
「予約5」バイキングレストランで、時々見かける綺麗な女性。上等のオムレツを作ったのに、生焼けだと言われる。休憩時間に彼女に会ったら、自分の部屋に行ってみたいと言われる・・・(彼女、ちょっとずうずうしくないか?)
「予約6」何かに失敗し、いなくなってしまう人の匂いを感じられるという生まれつきの才能。ある日通りすがりの男子にその匂いを感じ、声をかけてしまう。
(「失敗自体は病じゃないんだ。絶望さえしなければいいんだ」という文章と、もうどこにも逃げ場が無い様に思えるときに、誰かに笑ってもらえたら~ という部分が、とても印象に残りました。)
誰かが足りない 宮下 奈都 / 2011-10-19
宮下奈都
誰かが足りない
メロディ・フェア
「田舎の紳士服店のモデルの妻」
「太陽のパスタ、豆のスープ」
よろこびの歌
宮下奈都「新しい星」、恒川光太郎「夜行の冬」
「遠くの声に耳を澄ませて」
「スコーレNO.4」ネタバレ感想
ごぶさたしております。
これ、私にとってはドキリとした作品でした。
一つ一つとってみても、実に起伏のある味わいがあったんだなあと思い起こしていました。
宮下奈都さんの地味な力に惹かれております。
宮下さんの作品はまだ数冊しか読んでいませんが、どの作品も心温まる素敵な作品ですよね。
今回もいろんな境遇の人たちがハライへ予約するまでの諸々を興味深く読みました。
「失敗自体は病じゃないんだ。絶望さえしなければいいんだ」って、良い言葉ですよね^^
ぐっと冷え込んできましたね。
早くも年末に近づいてきて驚いています。
この作家、初めて知りました。
このレビューを読んで、とても読みたくなりました。latifaさんのレビューはいつも魅力的です。有難うございます。
調べたら、出たばかりですね。
文庫本になるか中古で少し安くなった頃に買って読むかもしれません。
現在、読みかけになっている本が何冊もあって(笑)
小川洋子さんの「ミーナの行進」の後は「やさしい訴え」も読書中です。
お久しぶりです。
コメント、とても嬉しかったです。
そうですね、地味だけれどキラっと光る文章や、心に染み入る内容を書かれるステキな作家さんですよね。現実的なお話・・、普通に暮らしている平凡な人の日常の中での小さなドラマ・・みたいのは私の大好物です。
そちらは、凄い雪の様ですね? 雪かきとか大変なんじゃないでしょうか・・・綺麗だけど、結構大変な時期ですよね。
>「失敗自体は病じゃないんだ。絶望さえしなければいいんだ」
私は失敗とかしたり、ちょっとしたことで、ガーンと落ち込んで、この世の終わり・・みたいになってしまう性分なので、このセリフや、この章のお話の、笑ってもらうと~には、ガツーンと来ました。そんな風に思える様に今後努力してみます。
本当に寒くなりましたね~~。
このブログを始めて、これで何度目のクリスマスだろうか?と、ふと考えてしまいました。
随分長く、存在する音楽さんと、こうやってお話させて頂いて、とても嬉しいです。
この本、出たばっかりなんですよ・・・。
宮下さんの小説って、ちょっと女性向きかな・・?とも思ったりしますが、いつか機会があったら、文庫で出た頃でもお読みになってみて下さい。
お久しぶりです♪
相変わらずの描写の細かさに、とても心地よさを感じた作品でした。
ハライに行ってみたいです♪(笑)
メリークリスマスです
今日はごちそう作りとかかな・・・。
ハライみたいなレストランに行って、美味しいものを、のんびり食べたいですね
またまた宮下奈都さんの作品を読みました
図書館に行ったらちょうど未読のこの作品があって、これは読むしかないだろうと思い借りてきました(笑)
今まで読んできた宮下さん作品と比べると、心理描写を軽めにしたような印象を受けました。
淡々と静かに物語が進んでいく感じでしたね。
そして「予約1」に出てきた彼女、自分で一方的に他の男に乗り換えておきながら、「私は悪くない、全部あなたが悪い」的なことを言っていたのは酷いなと思いました
お返事、大変遅れてしまって、ごめんなさい。
はまかぜさんちで、本屋大賞の7位にランクインしていたことを読んで、そうだったんだ・・・って思いました。
その年のは、「舟を編む」でしたかー。
予約1の内容、殆ど忘れてしまっています・・大汗) でも、ひどいなーって思った記憶が。