ポコアポコヤ

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「終わらない歌」感想 宮下奈都

2013-02-18 | 小説・漫画他

宮下奈都さんの「よろこびの歌」は、数年前読んで、結構感動した本でした。
あのメンバー達のその後が書かれています。
現在、20歳。みんなそれぞれの道を歩んでいます。

メインになるのが、 音大の声楽科に進んだ御木元玲(お母さんが有名な音楽家)
と、うどん屋さんの娘で、頑張り屋さんの原千夏。
この2人がその後も、仲良くしているのが嬉しかった。
千夏がアルバイトを一生懸命やりつつも、舞台女優として日々戦っている様子など、凄く応援したくなります。

中でも「情熱が欲しい」についての文章が、すごく良かったです。
その他、さすが宮下さん!と思えるいつもながらの繊細かつ、うなる文章表現が、本作中に、幾つかありました。

千夏が連れて行った食べ物やさん(そこで働いている男の子のからみが、ちょこっとだけ出て来ます)最後は、

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
千夏の出られる事になった舞台に、あともう一人歌の上手い人が欲しいという話を、玲に持って行って選ばれ、もう一人の華のある女優さんと3人でがんばって練習する、という処でお終いになっています。トントン拍子に良い方向に行きすぎな気も少々しないでもないけど(^^ゞ でも決まる時っていうのは、こういう風に人の紹介であっという間に決まる事も結構あるだろうな 以上

あと、選手として優れていたものの体の故障で、泣く泣く競技に出るのを諦め、虚無感たっぷりだったサキ。彼女の現在は、体育系が盛んな大学で、スポーツトレーナーをめざす勉強をしている。
ある日、知り合いからオーケストラの演奏のチケットをもらって、なんの気なしに見に行って、もの凄い感動をする。その足で、トロンボーンを弾いていた男性に感動を伝えに行き、彼と時々会う様になる・・。
彼との会話で印象的な処がありました。
サキは、トロンボーンのことを、凄く魅力的なのに、裏方的な存在であることを残念に思うみたいな事を言った時の彼の返答が、良かったー。

あと、サキと保育士をしている子の会話で、がんばらない人、がんばる人・・のくだりは、結構ショックを受けました。
私はそういう考えをしたことって、今までなかったな・・・。
必死でがんばるって事をあまりしないで生きてきたから・・?

「コスモス」
北陸の地に一人っきりで就職・移転して行った、東條あや。彼女の先輩にあたる女性とのお話。

「バームクーヘン、ふたたび」
クラス会での会話とか、ちょっと怖かったかも。
古典の先生にフラれた・・とのことだけど、前作でのこのお話、記憶に残ってなくて、まいったー!

また、続編書いてくださるかな~。読みたいなー。
ただ、登場する歌を事前に私が良く知っていたら、もっと楽しめたのにな、残念!
知っている人にとっては、もの凄い感動する一冊になったんではないでしょうか。

終わらない歌 2012年11月17日発売
内容紹介
「覚えてる? 今、あのときの未来だよ」
高校二年の春、卒業生を送る会の合唱で、未来への願いを託した調べに心を通わせあったクラスメイト。
御木元玲、原千夏、中溝早希、佐々木ひかり、里中佳子、東条あや。三年の月日が流れ、少女たちは二十歳になった。
玲は音大の声楽科に進んだが、自分の歌に価値を見いだせなくて、もがいている。
劇団でミュージカル女優をめざす千夏

小説誌「紡」で発表された四編(「シオンの娘」「スライダーズ・ミックス」「バームクーヘン、ふたたび」
「Joy to the world」)に、福井のタウン誌連載「コスモス」、そして、書き下ろし「終わらない歌」の全六編を収録。

誰かが足りない
メロディ・フェア
「田舎の紳士服店のモデルの妻」
「太陽のパスタ、豆のスープ」
よろこびの歌
宮下奈都「新しい星」、恒川光太郎「夜行の冬」
「遠くの声に耳を澄ませて」
「スコーレNO.4」ネタバレ感想 


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2 コメント

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Unknown (苗坊)
2013-02-18 22:29:13
こんばんは。お久しぶりです。
カキコありがとうございました。
3年後の作品はなにより千夏の印象が強かったです。
大変でも夢に向かって頑張る姿が輝いて見えました。
素敵な作品でした。
苗坊さん☆ (latifa)
2013-02-19 17:03:51
こんにちは、苗坊さん
また春になったら、たびたびお邪魔させて頂くと思いますので、どうぞよろしく

そうですね。千夏が私も一番印象的でした。
玲は、ちょっと恵まれ過ぎたお嬢様かなぁ~なんて思うところがあって、千夏に一番感情移入しやすいというのもあったかもしれません。

でも、高校時代も20歳も、随分大人っぽいなーと思いました。自分の当時と比較すると、恥ずかしくなります。

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