10月29日ーまさかの台風の再来襲の可能性が高まり、私は気分的にイライラして落ち着かない朝を迎えました。
まさか仁王立ちして台風を止めるわけにはいかないので覚悟を決めました。(ちょっとオーバーかな?)
この後は天気予報を見ず、台風の為にたとえご来場いただくお客様が少なかろうと、自分のベストを尽くして、よりよい舞台を観ていただくように、できるかぎり頑張ろうと心に誓いました。
悪天候をものともせず、各部所で一生懸命開演に向けて準備に励んで下さっている皆さんを見るたびに、自分がしっかりしなくてはと勇気づけられました。
まもなく開演となりました。
ご来場いただく皆様にとりましては最悪の天気となり心苦しく思いましたが、私の頭の中にはこの悪条件の中を無理して駆け付けてよかったと思っていただけるような(思い上がっていてすみません)舞台にしようということしか頭にありませんでした。
「新曲浦島」と「顔見世芸者」の幕間を宮川町のふく葉さんの親しみやすいお話でつないでいただき、余裕を持って二番を踊ることができました。「新曲浦島」は衣装・振の件で、「顔見世芸者」は大道具など構成の件で、お二人のK先生と狂言のM氏とで最後まで検討を重ねることとなり、今までは先生方のご指導に意見をはさまずついて行くだけでしたが、今回は自分に合うか合わないかは別として、京都をテーマにした作品を京都でやりたいという自分の意志を貫いて取り組めたように思います。
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