4月25日、高山右近を讃えるかのような青空が広がる清々しい日でした。
カトリック高槻教会でミサがあり、千 玄室大宗匠がお献茶をされました。私はミサでのお献茶を拝見するのははじめてでしたが、極めて自然な形でご奉仕されました。「なみの彼方に」というご銘のお菓子とお茶をいただいた後、講演会を拝聴しました。
キリスト教と禅宗に自然な形で囲まれながら成長された幼児期の話に始まり、キリスト教の教えと茶道の似通っているところ、又、ミサとお点前の共通するところなど興味深い話から、高山右近の生涯、その素晴らしさ、羽箒とロザリオ、黒茶碗を手に異国で果てた最期など、90をはるかに越えた方とは思えぬエネルギッシュな話に圧倒されました。大宗匠は、400年も前に亡くなった右近の献茶をする幸せを述べられましたが、それを偶然にも拝見できたことを幸せに思いました。