楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

人間が人間らしく生きていない社会、その原因は?

2013-06-30 11:38:18 | Weblog
これから私が書きたいこと、上記のタイトルで書いていこうと考えている。

 まず第一に言えることは今の社会、グローバル的に世界を見渡しても、人間が人間らしく生きているという実感があると言い切れる人はいないのではないだろうか。それは人間らしく生きるということの答えが解っていなくても、なんとなく今の社会は人間として生かされていいないという感覚が、全ての人が感じているのではないだろうか。

 当然それは住むところも無く、自己の労働によって毎日の食事にありつけることも無く家族さえ捨て路上で暮らしている人達、現在の職場では雇用は守られているが将来は約束されていない人達、自分の努力とは関係なく企業の業績如何によって路上の住人に落とされてしまう恐れを抱いている人達、高齢なるがゆえに何の贅沢も無くつつましく生きても先の見えない生活を送らざるを得ない人達。やむ終えず生活保護を受け、生を永らえている人達さえもその反面自分たちの税金がその人たちに使われていることに不満を感じている人達。巨万の富を持ちなに不自由なく暮らしている人達、2012年までのデフレ政策からの転換という名目で経済の活性が必要として大量の資金を市中にばら撒くというアベノミクス、その結果、株の値上がり、株の売買によって大量の資金移動が起こり多くのマネーを手にした人達。しかしそれはほんの一握りの人達を潤したに過ぎない。その裏では円安によって物価上昇が起こってしまった。その結果老人は入るマネーが決まっているため出る金をセーブしなくてはならない。今までたまに菓子パンを食べていたのを止め、安くあがる食パンにしざるを得ないと考える。なぜなら7月からパンが小麦粉の上昇で値上げになるということから(これは私の家の家計の結果に過ぎないが)
 
 何かが狂っている。はたしてこれが人間らしく生きる人間の社会といえるのだろうか。
そこで時間は掛かるが少しずつ原因を追究していきたい。
 
 これは私ごとですが後期高齢者になったことで自分に対しあまくなり、自分の好きなようにこれからは生きていきたいと言うことで書くことから手を引いていました。しかしその代わりボランティアとして紙芝居と朗読の世界に足を踏み入れました。しかしこの世界では自分が初歩であるということを見せ付けられました。それは「奇跡」という「秦 忠雄さん」の書いた原爆に関する「詩」が私に割り当てられました。録音し残るということでした。何回読んでも思うようにいかない自分、あまく考えていた自分を思い知らされました。この詩はネットで探しましたが出てきませんでした。そこで時間が掛かりますが素晴らしい詩ですので著作権の関係から途中まで紹介いたします。

 奇跡   秦 忠雄
昨夜の夢に母子が帰ってきた
もとやまという所にのがれたと言う
もとやまとは山のふもとかも知れない
今日はまず駅の向こうを探してみよう
昨日から火葬場の臭いのする
余燼をくぐり
戦慄と焦燥にかりたてられ
救護所や死傷者の名を
うわさをさがし求め
なんの手がかりも無く
重い足をひきずって帰った夜の道
こなごなの窓ガラスと明かしたわが家の一夜
夢をたよりに着物など用意して
あわただしい救出のトラックに便乗
眼前にひろがる生き地獄の悲惨が
ひしひしと胸にこみ上げる
ふもとにしんぎん(PCでは漢字が出ない)する人々 運ばれた死体
くまなく巡っても 姿は無く もとの道にでる
ふと死傷者を積みころがしたかたわらに
居た居た たしかに純子だ
かわいそうに死んでいる
歩哨に立った兵隊さんが
おおその子ならまだ生きている
今さっき人が連れてきたばかりだ
丁度そこへ府中の兄たちも来る
よう見つかったなあと声がつまる
薬もつけないカリホウタイ
名を呼べばかすかに目をひらき
チャチャをくれと言う
水筒の茶を一口やれば
さも生きついたように
マダと声はほそい

この後まだ続きますが著作権の関係からここで終えときます。 

アベノミクスと株大暴落の前兆 (これは私のタイトルではありません)

2013-06-02 10:47:58 | Weblog


 上記タイトルは私のブログの下部分に貼られていた広告です。えー!、私と同じように考える人がいて、いや、それよりもっと深くアベノミクスとは何かを研究している人がいるのかと最初はびっくりした訳です。それも確か最初の株の1千円を超える暴落する前のことですから。
しかしクリックして中を読んでなーんだという感じでした。その中身の記事は以下

    Question あなたに質問です

日経平均株価は騰がるでしょうか?下がるでしょうか?

そしてその下にグラフがありました。私のブログ下をクリックして見てください。
さらにこのような文章が続きます。

答えの前に・・・
あなたは株式投資に関して、こんなことで悩んでいませんか?
円安と120円と日本株のゆくえ、為替が株価に与える影響を理解する
日本株は回復して18000円を超えられるのか
安倍政権やアベノミクスなどの政治は経済にどんな影響を与えるのか
どの銘柄を買えば儲かるのか
プロはどのように銘柄を選んでいるのか
中略
実は・・・
株価が騰がるのか下がるのは、プロでも予想はできません。

 この後もありますがこのくらいにして、内容のほとんどは株を学ばせるという目的と当然市場に参加をさせたい、つまり株は儲かりますよという類の広告でした。
円安が120円ということから輸出企業は利益が出る、そこで株式市場がにぎあう、多くの人が儲かるという言葉に乗せられ素人が株に手を出してしまった。
結果、宝くじを買ったのだったらしばらくは夢を見られるのだが、騰がるという言葉に乗せられ株を最終場面で買った人は数日の間は含み益からくる富者になったという儚い夢であったと後で気がついたと言えます。

 日銀が国債等証券類を銀行から買い入れマネーを市中にばらまく、その結果飽和状態になつたマネーは最初株式等に向い、含み益を得た人はまさか急激に下がるとは夢にも思わず高額な自動車や高額な商品を買い少しは経済の活性化に貢献したと言えますが、あまりにも急激な反動から株は怖いものだという気持ちを多くの人に持たせてしまった。
 私も個人的なことですが最初アベノミクスには、はたして景気が良くなるのかと否定的な思いと反対の立場、つまり夏の参議院選挙を勝ち抜くための演出に過ぎ無いのではと考えていましたが、株の値上がりから消費が動き出したという小さな実感を私も味わうことができ、設備投資を考えました。しかし今現在は設備投資のことは頭から消え去りました。これは多くの人が同じような経験をしたのではないでしょうか。

 このような状況の中安倍政権が掲げるデフレ体質からの脱却はできるのかということですが(貧乏人はデフレの方が物価が上がらなく生活は楽と言える)
輸入に依存した商品は上げざるをえないと考えるが、そのことによって全ての物価が騰がるというインフレにはならないといえる。なぜなら企業は勝ち残るため少しでも安い労働力を求め海外の後進国に物を作らせる動きを強めてしまう。

 日本がデフレに陥ったということは国内で作らせるよりも海外の安価な労働力を求めて海外からの輸入を増やしてしまったことによるものといえます。結果として国内の労働力コストと海外の労働力コストの競争に国内は勝てなかったことがデフレの要因と言っても過言ではないでしょう。そして安倍政権が掲げるデフレからの脱却を目指した国債残高の大量積み上げ、その先に見えるものは「円」という通貨の国際的不信任から来るインフレしかありえないような気がします。

 それは不況下の物価高(スタグフレーション)という最悪のシナリオになるのでは、つまり現在の人々の心理的な要素として株の動きの不安定さからくる消費の減衰、一部の輸入商品の値上がり、再度円高に触れたとしても一度値上がりしたものは下げづらい等、
 経済が活性化しなければ再度多くのリストラが待ち構えていることになるのではないでしょうか。