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好きなことだらけさ…

『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』

2016年09月07日 | 映画 アニメ

小さな島の海辺の灯台の家で、
幼いベン(声:デヴィッド・ロウル)は両親とともに暮らしている。
ベンは大好きな母ブロナー(声:リサ・ハニガン)から
「あなたは世界一のお兄ちゃんになる」と褒められて、
赤ん坊が産まれてくるその日が来るのを楽しみにしていた。
優しくて物知りな母は、ベンにたくさんの話や歌を教えてくれる。
巨人のマクリルと愛犬の物語、
アザラシの妖精セルキーが歌うと妖精が家に戻れる不思議な伝説、
古い言葉で綴られる美しい歌……。
ある晩、ベンは母から海の歌が聞こえる古い貝殻をもらい、
大事に抱いて眠りにつくが目を覚ますと母の姿がない。
母は赤ん坊を残して海へ消えてしまったのだった。
実はブロナーは、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精セルキーであった。
それから今もベンと父コナー(声:ブレンダン・グリーソン)の心は傷ついたまま。
母がいなくなったのは、妹シアーシャのせいだと思っているベンは、
ついつい彼女に意地悪をしてしまう。
6年後。今日は母の命日でシアーシャの誕生日。
町からお祝いにやって来た祖母は、いまだに喋らないシアーシャが心配だった。
その夜、シアーシャは美しく不思議な光に導かれ、
父が隠していたセルキーのコートを見つけるとそれを着て海へ入っていく。
悲劇の再来を恐れた父はコートを海へ投げ捨て、
祖母は嫌がる兄妹をハロウィンでお祭り騒ぎの町へ連れて行く。
居心地の悪い祖母の家から抜け出した兄妹は愛犬クーと父が待つ家へと向かうが、
そんなふたりの後を妖精ディーナシーの3人組が追いかけていた。
彼らはシアーシャがセルキーだと気付き、フクロウ魔女のマカと
その手下のフクロウたちによって石にされた妖精を元通りにしてほしいと頼んでくる。
その時、4羽のフクロウがシアーシャに襲いかかる。
その場はなんとか逃げ切った兄妹だったが、
ベンが目を離した隙にシアーシャがいなくなってしまう。
妹を探すうちにベンは語り部の精霊シャナキーから、
マカの歪んだ愛情が妖精の国とシアーシャの命を消しつつあると教えられる。
マカの魔力に勝てるのはセルキーの歌だけ。
しかもハロウィンの夜が明けるまでに歌わないと全てが消えるという。
母が残した“うた”を頼りに、幼い兄妹の大冒険が始まった……。
(MovieWalkerより)


まるで絵本の画が動き出したかのような上質なアニメーション映画でした。
でもこれをそのまま絵本にしたら魅力が半減かも。
4色刷り印刷のパンフレットの画では感動しない。
これは動いてるからこそ美しい!!
(特色使って紙も選んで、お値段の張る絵本作ったら綺麗かも~)

アイルランド神話を基にした幼い兄妹の冒険物語。
最後にとったシアーシャの決断。
ステキなお話でしたが、なぜお母さんは夫と子供を残して
海に帰っちゃったんだろうと不思議でした。
そこんとこ、説明なかったですよね?

パンフに載ってた、アイルランド伝承文学研究の渡辺洋子さんの文章読んで
なんとなく納得。
ヨーロッパで語り伝えられていた人魚の話と酷似したセルキー神話
「アザラシ女房」が基になってるとの事。

「人間の若者が海辺の岩の上で髪を梳いている人魚を見つける。
若者は人魚のそばにあった上着またはショールを奪って家に走りかえる。
大切なものを奪われた人魚は若者を追っていくが、
それを返してもらえずに仕方なく結婚する。
二人の間にはやがて子供が生まれるが、ある日人魚は上着を見つけ、
 夫と子供を残して海に去っていく。」
(パンフレットから)

この人魚をアザラシに置き換えたものが「アザラシ女房」だそうです。
読んでて、あれ?これは日本の羽衣伝説と同じでは!?
そこには言及してなかったけど、
こういった話はどこにでもあるもんなんだなぁ。

映画のブロナーは無理矢理結婚した風じゃなかったから、
たまたま人間の男性と恋に落ちたけど、
元は海の生き物だから帰らなきゃならなかったってとこかな?

字幕版で観たのでリサ・ハニガンの歌う声はとても心地よく、
ルーシー・オコンネルの歌声もすごくカワイイ!!
ケルト音楽も画に合っていて、優しい気持ちになれる作品でした。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは(^^) (jun-sweets)
2016-09-07 21:24:50
確かに日本の羽衣伝説と同じですね。
案外、いろんな場所で似たような話があるのかもしれませんね。
jun-sweetsさん (kurukuru)
2016-09-08 02:07:39
そうなんですよ。
この映画はアイルランド神話を踏まえた上で観ると、より楽しいのかもしれません。

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