1919年、戦争の傷跡に苦しむドイツ。
アンナ(パウラ・ベーア)は、婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くし、
悲しみの日々を送っていた。
そんなある日、アンナがフランツの墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣いている。
アドリアン(ピエール・ニネ)と名乗るその男は、戦前にパリでフランツと知り合ったという。
アンナとフランツの両親は、彼とフランツの友情に感動し、心を癒される。
やがて、アンナはアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱き始めるが、
そんな折、アドリアンが自らの正体を告白。
だがそれは、次々と現れる謎の幕開けに過ぎなかった……。
(MovieWalkerより)
ピエール・ニネが観たくて行って来ました。
役柄的に「イヴ・サンローラン」の時ほどカリスマ的な美しさを
スクリーン上で披露はしてなかったけど、やはり美しいわw
予告で煽るほどミステリー色は強くなく、
予想通りに展開していきます。
心を病んでる青年と悲しみに暮れている女性の心理描写ですね。
そして戦争そのものは終わってはいるけれど、
互いの国にひとり足を踏み入れた時、自分は彼等の敵なんだと思い知らされる様。
基本モノクロ映画でアンナの心がグッと動いた時に
滑らかにカラー映像に変わり、いつの間にかまたモノクロに。
なかなか美しい。
一番効果的な場面は最後。
ここで彼女の心意気がはっきりと表現されてます。
この結末に心救われる思いでした。
見どころはそこではないです。