沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

中国の社会保険は国民にとって本当に必要?

2011-07-13 20:58:19 | 事業
先日ブログにも書いたけど、指を窓枠に挟んで大けがをした弊社のH君、やっと治癒して使った医療費を還付してもらうため、医療保険の還付申請をやった。

弊社では初めて還付申請をしたけど、こんなに面倒だとは、想像以上だ。なにしろ、ひどいの一言に尽きる。

弊社の担当が、社会保険局に手続確認のため、2-3回訪問した。要は手続が不明で、尋ねる窓口ごとに言うことが異なる。
まあ、中国のお役所はみんな同じだから、これは想定内で驚かない。

ここでも、社会保険局に多少懇意な奴がいるかどうかで、情報収集に雲泥の差が出る。

何処の窓口も、人でいっぱいでいつまで並んでも順番が来ない。来たと思ったら、あの書類が足らん、この書類が足らん、だから用意してまた来いと言われる。必要書類の内容を細かく確認しても、めんどくさがって教えてくれない。

ともあれ、弊社の担当君は、努力の甲斐があって、やっと本人のH君を同行していく段階まで来た。
それが今日。朝から二人して社会保険局へ出かけた。散々待たされた挙句、やっと順番が来た。H君は3500元の医療費を使ったので、領収書類を窓口に提出した。

そしたら、頭から1800元は免責で控除、残りの1700元の中で、この薬は保険負担しない、あの治療方法は保険負担しないと免責のオンパレード。結局還付金額はたった700元ほど。

でもこれでおわりではない。1週間後に還付金受け取りのために、また社会保険局に行かねばならない。
その来週のために、順番札を入手しなければならない。この札を受け取るために、また延々と順番待ちをして、結局札を入手できたのは夕方の5時。朝の8時半から出かけて、夕方5時まで1日仕事で、まだ還付されない。

社会保険局は、保険金を国民から取るときは、きれいごとをいってるが、結局還付律を下げるため、いろいろ難癖をつけて、時間をかけ、なおかつ支払いを減額させる。

社会保険料はH君の場合、会社負担と個人負担の合計で月々1500元以上を政府に支払っている。
にもかかわらず、たった700元還付してもらうだけで、都合2週間以上の日数と労力を費やさねばならない。
これで、本当に国民のための制度といえるのですか!