沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

東莞に出張

2010-01-27 13:49:51 | 事業
1月24日から広東省東莞市に出張している。
お客さんにシステム納入予定があり、
要求定義の確立のためにきている。

マイミクのとしぞぉさんとてつさんに色々お世話に
なったので、この場を借りてお礼します。

この機会にとしぞぉさんの会社にも訪問した。
いやぁ~~、すごく成長している。
従業員がいっぱいで、事務所からあふれるほど。

刺激をうけました。
私も頑張らねば!!

私とクラッシク音楽の出会い

2010-01-12 20:13:09 | コーヒータイム
今まではジャズ音楽に凝っていた。
とくにStan GetsやColtraneのサックスに
偏っていた。
その理由は多分にかっこよさであり、
学生時代、ジャズ喫茶のアンニュイな
気分にあこがれたのがきっかけだった。

それが最近ではなんとクラッシク音楽に
はまっている。
以前はクラッシクといえば、日本人の
ステレオタイプだが、モーツァルトしか
聴かなかった。
でもいまはバッハ、ベートーベン、モーツァルト、
ハイドン、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、
リスト、ワーグナー、ヨハンシュトラウス、ブラームス、
チャイコフスキー、コルサコフ、シベリウス、ラフマニノフ、
ホルスト、ラベルなどなどなんでもござれ。
とくに、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲と
ショパンのピアノ協奏曲1番が気に入ってる。

クラッシックに、はまるきっかけは、お恥ずかしいが、
のだめカンタービレだった。ある日、6元で買った
のだめカンタービレのテレビ収録版DVDを見た。
中国語の題名は「交響情人夢」と書かれており、何のことか
さっぱりわからなかった。とりあえず、日本語の
テレビ番組に飢えていたから観賞した。
番組の主題曲がベートーベン交響曲第7番。
3番、5番、6番、9番は有名だから多少知っていたが、
7番ははじめて聞いた。なかなか軽快でいいじゃない。
番組の中ごろで千秋がミルフィーの指揮でラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番1楽章を演奏した。
これを聴いたとき、私の頭を木槌でドカーンとぶったたかれたような
衝撃をうけた。もちろん番組では、ほんの一部しか演奏しないけど、
何回もプレイバックして、曲名をしらべ、ネットでダウンロード
購入をした。ベルントクレムザーのピアノ演奏だった。
非常に感動したが、今聞くとちょっと平べったくて
奥行きがないと感じる。やはりラフマニノフピアノ協奏曲は
小澤征爾指揮、Krystian Zimermanピアノが、
ねちっこくて最高だ。

それで、のだめに戻るが、あの番組のいいところは、
聴いて楽しい、美しい代表的なクラッシク曲を、
紹介してくれる。私のような素人には、クラッシックと
いわれても膨大な量の中からどれを選んで聴けばいいのか
全くわからない。そんなときに、のだめは代表的なものを
教えてくれた。

クラッシク入門にはのだめカンタービレが最適だ。
今度日本に一時帰国したら、のだめカンタービレ最終楽章
を見るために、是非映画館に行こうと考えている。



坂の上の雲と現代中国

2010-01-11 22:20:10 | 読書
このお正月は「坂の上の雲」を読みなおしている。
一度目に読んだ時は、ストーリを追いかけて読んだけど、
今回は、司馬遼太郎が、ストーリーの周りにちりばめた
歴史的背景の説明に、注目して読んでいる。

今は文庫本の第二巻が終わったところだが、ちょうど
日清戦争が終わり、北清事変で日本がはじめて列強と
合同で軍隊を派遣する。いわゆる義和団の乱と
北京の五十五日のあたり。

ここまで読んで感じたが、この当時の中国と
現在の中国は現象的には似通っていると思う。

19世紀末は、列強が中国に侵食し、新しい産業形態を
持ち込んで、古い産業をぶち壊した。
それで、都市の多くの人々は職を失い、農民は土地を失った。
このため、攘夷運動が起こり、義和団の乱が各地で発生した。
最初は、官軍が義和団を抑えようとした。しかし、混乱が進むと、
清政府が義和団を利用して列強と対峙しようとした。

現在も、外国企業が資本と技術を持ち込んで、
巨大な中国市場から利益を吸い上げようとしている。
不動産価格をあおって、工場や高級住宅をたて、
中国の人々は住居や農地を失っている。
都市と農村の所得格差が拡大し、農村に不満が渦巻き、
官僚を相手に暴動が各地で発生している。
しかし、19世紀末と徹底的に違う点は、外国企業を
操っているのが、中国政府自身である点だ。

統計を誤魔化し、株価を操作して、実体の伴わない市場を
ばら色に見せて、外国企業を誘致し、その金と技術を
吸い上げて、GDPという数字のマジックを操っている。

もう一つ、19世紀後半と異なる点は、中国の軍事力だ。
圧倒的な軍備と洗脳され鍛え抜かれた解放軍兵士たちをバックに
人民の上に君臨する共産党という名の独裁者。
この強力な軍隊で守られている中国には、欧米諸国も
下手に手出しはできない。

もともと中国は、国土の面積の割には、資源が乏しくて
肥沃な土地がすくない国だ。経済が発達して人口が急増すると、
エネルギーなどの資源や食料が急速に不足する。だから世界中の
資源と食料を手当たり次第に集めている。
中国は資源のためにはテロ国家とさえ手を組んでいる。
植民地政策はすでに19世紀の遺物となったが、世界中で中国だけは、
表向き後進国のオピニオンリーダー的存在で、しかし実体は
植民地政策で領土を拡大しようとしている。

日露戦争のころのロシア帝国も、ヨーロッパの田舎国家から
列強の仲間入りをした。当時の領土拡大政策のため、アジアを
南下してとうとう日本とぶつかり、日本は国家滅亡の危機意識から、
軍事大国のロシアに挑み、奇跡的に勝利を得た。
このとき、ロシアではレーニンを筆頭に反政府勢力が台頭し、
彼らが内からロシア帝国を弱体化させていた。日露戦争でアジアの
小国日本に負けたため、ロシア帝国はたいしたことないという
認識が反政府勢力を元気付け、とうとうロシア帝国は滅亡した。

私には、当時のロシア帝国と現代中国がダブって見える。