珈琲おいしい

日々の日記の予定だったけど最近ゲームコラム風。いまとなってはレゲーレビューブログかな。

バテンカイトスとFFに見るRPGで。【素人】

2006-04-02 22:24:04 | 素人視点のゲーム業界
ちょっと前に『バテン・カイトス』という
『ロールプレイングゲーム』をクリア。
それから、今『ファイナルファンタジー12』という
『ロールプレイングゲーム』をプレイしています。

この二つの『ロールプレイング』ゲームは同じ『RPG』と
位置されてますが、実は形の異なる作風であることを
考えてみました。

過去に何度も述べているのですが『RPG』というゲーム。
「ロールプレイ=役割を演じる」という意味合いから
成り立つゲームですが、そういった本来の意味からすると
『ファイナルファンタジー』は『ロールプレイ』といった
部分から大きくかけ離れたポジションをもっている。

というのが自分の解釈です。

以前会社の研修で『ロールプレイ』という研修項目がありました。
それはどういったものかというと、実際にお客様を演じる指導員と
やり取りを行う。というものです。
自分は、お客様を相手にした時にどれくらい通用するか・・・という
トレーニングを意味する研修でした。

すなわち『ロールプレイングゲーム』というジャンルを
『魔法』と『剣』のファンタジーという枠組みにあてはめたのは
『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』であり、
必ずしも『剣』と『魔法』のファンタジーである意味は無いのですが・・・

この後に存在する『RPG』がそれに倣った形になっているのは
言うまでもありません。
それだけ、世のクリエイターや若者に与える影響度が
大きかったという事でしょう。


本来の『ロールプレイ』というゲーム方法を考えた時。
アナタがゲームの『主人公』として、ある『王国』の『王』に直接
会う機会が出来たとしましょう。

その場合、実はアナタには多数の選択権が存在するのです。
思い付きでを考えると・・・

・謁見しない。
・王の話を聞く。
・王の話を聞かず、自分の意見だけを主張する。
・王に斬りつける。
・王妃を人質として何かを要求する。

などなど・・・
様々な可能性にチャレンジ、またはその世界のキャラクターを
演じる。

というのが本来の『ロールプレイ』であり、それが楽しいという
ところなのですが。

なかなかそこまでをテレビゲームで解決することなんて
出来るわけないので、ある程度のプレイヤーの想像力で補う
というのが

『ドラゴンクエスト1』であり

『ウィザードリィ』だったのです。

そういった部分での面白さをもたない
『ファイナルファンタジー』は『物語』を味わうゲーム。といった
印象が強いです。

単純に戦闘システムを楽しむ、という部分以外は
『ムービー』を楽しむ。『戦闘システム』を楽しむ。
というところに尽きます。この3つをふまえた

『エンターテイメント』

これが『ファイナルファンタジー』の面白さであると、思います。

・・・

とすると『ロールプレイ』って要素が無いわけで。
『RPG』を考えると・・・ちょっと違う気がしますね。
面白いんですけども。


じゃあ『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』は?
『RPG』してるのか?という部分。
コレが以外と『ロールプレイ』出来るのです。
プレイヤーは『主人公』達を外から眺める観客ではなく、
主人公達に特別な力を与えることの出来る『精霊』として
位置しています。

なので『主人公』達がこちらに向かって話しかけてくるし
質問もしてくる。回答は選択式で、自分の意図に合わないものも
ある場合もありますが、なんともしっかりとその世界でも
自分の立場が存在するという新しい仕組みだったんです。
自然でありながら革命的なシステムでした。

そのためなのでしょうか、ゲーム中に参加してるんですよね
このゲーム。

[プレイヤー:観客] という従来からなる現在の『RPG』
[プレイヤー:参加者] という新たな見解で『RPG』を
成り立たせたこのシステムには脱帽しました。

「最近の『ファイナルファンタジー』はつまらない」とか
「合わない」とか言われるのは『RPG』という要素ではなく
『キャラクター性』とか『ストーリー』がメインに置かれている為
なのではないでしょうか。それでも売れてますが。

最近発売された『コンタクト』という『DS』の『RPG』も

上画面でハカセが指令
   ↓
プレイヤーが伝令(?)
   ↓
主人公キャラが実行

と、プレイヤー強制参加型の『RPG』。らしい。面白さ云々は
プレイしていないので分かりませんが、このプレイヤーが
ゲーム世界に参加する・・・という仕組みになんとも
興味を持たずにはいれません。

『綺麗な映像』『華麗なストーリー』等々を表現する
『ファイナルッファンタジー』という『RPG』。
コレはコレとして市場に大成功をおさめている作品であり、
その後を追う作品も数多く発表されているのは皆さん
ご承知の通りです。

が、

影ながら斬新なアイデアで、『RPG』の本質を組み込んだ
作品も、世にはあるのだよぉということをお伝えして、
今日はこの辺にしたいと思います。

それじゃまた。


≪関連ページ≫
「ロールプレイ」と「なりきり」(Gamers Resources)
河津プロデューサー語る「FFは、圧倒的な感動を与える王道」
(MSNニュース)
ていねいに作りすぎたゆえに、一見すると地味にも見える。
でも絶対面白いから遊んでみてよ

(ITmedia +D Games)

≪当ブログ過去ログ≫
ファイナルファンタジー12 その2 その3 その4
ウィザードリィ その1【FC】
[CONTACT]コンタクト【DS】
●バテン・カイトス2 始まりの翼と神々の嗣子 その1 その2 その3 その4 その5
●バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 その1 その2 その3 その4


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2 コメント

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バテン・カイトス (ひらまお)
2006-04-03 03:04:25
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896372328/qid=1143999802/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl14/250-7508992-0238641



この「すごい!ゲームズ157」という本に、バテン・カイトスが書かれてました。



詳しい記述は忘れてしまいましたが、kuroo0さんの言いたい事とズバリ符合していると思います。自分も読んで、「良い事言うなぁ、チクショー」と思いました。買っておけば良かった………。



あとFF12についてですが……



今作のFFは未プレイですが、ネットで様々な意見を見ていれば、だいたいどのような作品か、想像は出来ます。



なんとなく……、取り入れた新しい要素と切り捨ててしまった要素。その切り捨てた部分があまりに大きく、取り入れた部分があまりに未完成だった為、今回のような賛否両論の作品になってしまったのだと思います。



例えば、ドラクエのレベルアップ音。

ドラクエスタッフがあれを変更する事などありえますでしょうか?



やっぱり自分にとってはFFといったら、エンカウント→バトルBGM→ファンファーレです。

今回これがなくなったと聞いてびっくりしました。直前まで買うつもりでしたが、これがないだけで自分はもうプレイする気はありません。



今までの価値観を壊して新らしい物を作りたいというスタッフの気持ちもわかりますし、その姿勢は大事だと思いますが、それならば、失った物の魅力を越える物を作り込んで欲しかったと思います。



マンネリといえども、大衆はそれを求めている場合だってあります。今回の挑戦で得た物もあれど、失った物があまりに大きいかなあと思うひらまおでした。



いずれプレイする機会があればプレイしたいかなあとも思いますが……。プレイしてもいない物がこんな事を書くなと思われるでしょうが……。
返信する
確かにスゴイゲームでした (kuroo0)
2006-04-06 03:05:13
ひらまおさん

コンバンワ!スッカリ返事が遅くなりました。

申し訳ないです!



『バテンカイトス』はホントに名作でしたねぇ

なんというか・・・新境地切り開いた感じで。

絶品のストーリーとシステムと戦闘システム。



それぞれに完成度の高さをほこるたしかに

すごい!ゲームでした。



ちなみに今日は『2』のサントラが届いたので

あの『バアルハイト』戦の曲を聴いて感動してます。



ちなみに『FF』の話。

確かに、あの戦闘のイントロ(7から消えてましたか)

あの戦闘終了のファンファーレは外せない

というか、『FF』の象徴でしたね。

酷評もあるかと思いますが、個人的には

(未プレイのためイメージですが)10-2に言える

キャラクター優先のほうが受付ませんでした。



確かに、戦闘の新システムには、いまひとつ

高揚感というか物足りなさは感じてますね。

システム的には別のゲームになった感じでしょうか。



絵的にはリアルFFCCでシステム的には

基本はオートというところで、消化不良なイメージは

あります。



>プレイしてもいない物がこんな事を書くなと思われるでしょうが……。



ひらまおさんの意見もっともだと思いますよ。

自分は『プレイヤー』のみえる『ドラクエ8』が

受け付けられませんでしたので、未プレイですし。



失ったものも大きいかもしれませんね。確かに。
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