Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

検察の証拠改ざん事件

2010-09-23 | 日本生活雑感
今週はとても信じられないような事件が飛び込んできた。
郵便不正事件の押収資料のデータを改ざんした容疑で、大阪地検特捜部検事が逮捕された。
これで厚生労働省元局長の村木さんは無実判定が確定し、厚生労働省の職場へもどれた。

54歳の村木さんはニコニコしながら車からおりると、厚生労働省の大勢の仲間に出迎えられて、古巣へもどるほっとした姿がテレビに映し出された。
2人の娘さんたちとこぶしをこづいて喜び合ったという。
さまざまな中傷を受けながら、ひたすらお母さんの無実を信じ続けたであろう。

去年村木さんが逮捕されて、1年数ヶ月拘束され、裁判で無実を晴らすべく全力で闘ったであろう。
長年局長としてまじめに働き、何の罪もない村木さんをおとしめたのが、私たちの社会を守るために存在する検察のメンバーであったというショッキングな事件。
正義が正義でなくなるという恐ろしい事実。

私たち一般人は社会のルールを守りながら、社会との折り合いをつけ、こつこつ毎日働き、ささやかな家族を形成して生きている。
こんな経済情勢だから、1人1人が自分の与えられた仕事を必死でこなし、家族の生活を守っている。
家族の柱である母が逮捕されたときの村木さんのご家族の心労ははかりしれない。
きっと今回のことで家族の絆は強まったことであろう。
逮捕された検事に深い怒りと憤りを感じるとともに、村木さんの今後の生活が充実したものとなることを願う。


インターネットを使わない山々に囲まれた生活~小田原にて

2010-09-19 | 日本生活雑感
昨日は、下の息子の新しい小学校での運動会の後、息つく間もなく、大急ぎで後片付けやら準備をし、古巣さいたまに主人の車でフルスピードで戻ってきた。
運動会は素晴らしい晴天に恵まれ、次男は満喫していた。

5年生は、おなじみ「ソーラン」を踊った。
黒いティーシャツに豆しぼりのはちまき。
黒いティーシャツはあのシカゴ日本人学校のティーシャツを息子はきた。
大きな緑色の双葉会(日本人学校別名)のロゴが目立つので、大勢の子どもたちの中にいてもパッと目にはいる。
私たちがデザインしたティーシャツであったが、ほれぼれ・・・
日本人学校友達のケイさんの話によると、今年もおそろいのティーシャツを作ったらしい。
どんな感じなんだろう?
見たいなぁ。

運動場を見渡すと、その上に山々がふんわりと浮かんでいる。
緑に半分囲まれ、回りに建物が少ない。
開放的な気分。
カラッとした天気はシカゴを思わせる。
シカゴ生活を経験した駐在員家族にとって、日本ではこういう適度な田舎が合っているのではないかと思ってしまうほど。

さて、運動会は盛り上がっていたようだが、連日の重労働のため疲れがたまり、ずっと眠気に襲われ意識は朦朧とし、ウトウトする始末。
金曜日は主人が住んでいた単身赴任者用のマンションの掃除を徹底的にした。
主人は運動会の日に会社を通して管理会社に鍵を渡すため、再び掃除をしにいった。
ご苦労様である。

昨日の夜は疲れがピークに達し、10時半に布団に倒れこむ。
今日は部屋の整理をしながら、小田原生活に必要な物を選ぶ作業。
木曜日に待望の冷蔵庫が届き、やっと生活がしやすくなった。
主人が使っていた冷蔵庫はあまりに小さくて、冷凍庫もなく、不便きわまりなかった。
よくあんな冷蔵庫で2年弱頑張ってきたものだ。
「これはビール用にしようっと」とニコニコしている主人。
新しい冷蔵庫は3万円ぐらいの小ぶりで、大量に食品は入らないが、不便な生活を経験するとしっかり冷えて安全な食べ物や冷凍食品が入るため、なでなでしたいくらい愛おしい。
便利な生活に慣れきった私たちにとって、たまにまこういう不便な経験も必要かも。

小田原の単身赴任生活でインターネットをひかなかった主人は、「小田原にはインターネットをひかない!」と宣言した。
インターネットに頼り切った生活をしてきた私は、しばしおののく。
だが、今の所やることが盛り沢山のため、とくに問題はない。
勿論何かと調べ物があるときに不便ではあるが、さいたまに帰ったときにやるかという感じ。
次男もインターネットを駆使して生物や生物の飼い方を調べていたが、「それはネット中毒になる可能性もあるから危険だ。図書館で調べるようにしよう。それが大事だ。」と主人。
今までも毎週図書館には通って本もかりまくってきたが。

ところで、小田原の新しいマンションの窓から見える景色はすばらしい!
目の前の目線の低い高さに山並みがずらりと見え、右端奥にうっすらと富士山がさりげなく浮かび上がる。
すごく控えめな感じで立っている富士山。
曇りのときは山の中くらいの高さに雲がふんわりとかかっている。
夕方は夕焼けに山々が浮かび上がって圧巻の景色となる。
そんな山々の景色が窓をあけるといつも飛び込んでくるわけだから、気持ちが落ち着く。
できるだけそんな時間を長くとりたいとつい思ってしまう。

というわけで、このブログの更新も少なくなりそうですが、引き続き読んでやってください。

小田原での新生活始まる!

2010-09-04 | 日本生活雑感
残暑厳しい中、ご無沙汰してます。
今日は休みなのにすさまじい暑さで日中道を歩いている人がほとんどいないそうです。
私は、まだ家から一歩も外へ出ておりません。

先週の日曜日の深夜に身の回りの物をまとめて、主人の単身赴任先の小田原のマンションに移動しました。
月曜日は眠い目をこすりながら、猛暑の中、小田原市役所へ住民票の移動手続きをし、大急ぎで、下の息子が転入する小学校へ向かう。
小田原市役所が駅からかなり遠く、この時点で私と息子はバテバテ。

新しい小学校の校長先生はニコニコしながら温かい笑顔で迎えてくれました。
若い女性の担任の先生がとても詳しく細やかに学校のさまざまなことの説明をしてくれた。
「よし!この面倒見のいい先生なら大丈夫だろう!」と期待する。
話し方が息子がシカゴ日本人学校全日校2年生のときにお世話になった若い女性の担任のT先生に似ている感じ。

そして、自由研究も仕上げた息子は1日から新しい学校へ登校。
2学期制なので、始業式ではなかったが、その分校長先生の話も簡潔に終わり、みんなの前に息子ともう2人の転校生の紹介があり、お互い「よろしくお願いします!」と頭を下げる。
息子がクラスに行ったのを見届けて、私はすぐに家に帰り、さまざまな手続きや買い物。
広いマンションに来週末に引っ越すため、またまた主人の荷物を荷造りしなくてはならない。

息子は気分上々で新しい学校に通い始めた。
友達も先生も感じがいいらしく、その学校がいっぺんで気に入ったらしい。
やれやれ一安心。

小田原は物価は安く、食べ物がおいしい。
水がきれいで鮎がとれることで有名な酒匂川も歩いてすぐ。
水がきれいだとお米もおいしい。
夕方夕日を見ながら酒匂川を見渡すと気持ちがなごむ。
富士山のシルエットが美しい。
海までも歩いてすぐという抜群の環境。

学校も無理ないスケジュールでゆったりしているようだ。
市役所の対応なども余裕を感じる。
小田原駅はお土産屋さんだらけ。
駅を出ると、右手に小田原城がそびえたち、二宮金次郎の銅像があちこちに建つ。
観光の町なのだ。
息子が通う小学校にも銅像はおいてあった。
まったくの新しい土地で友達はいないが、しばらく小田原探索を楽しもうと思う。