Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

新しい民主党政権に期待する!

2009-08-31 | 日本生活雑感
昨日の総選挙の結果は、予想通りだったが、自民党があれほど敗北するとは、予想されていたのだろうか。民主党は、過半数を大幅に上回る308議席も獲得した。麻生政権にうんざりしていたので、フレッシュなイメージの民主党に期待して、私たちも民主党支持。みんな国民は同じ気持ちだったのだろう。

今日は、選挙に勝ち抜いた人、負けた人の明暗をテレビで映し出していた。首相経験もある自民党の森氏に対抗した若い元ハケンの民主党の女性候補がういういしい。彼女は、ピンクのユニクロを着て、鳩山氏や小沢氏とともに演説。元首相の海部氏、サミットで寝てしまい醜態をさらした中川氏など元大臣経験者が多く落選している。公明党の太田代表や国民新党の綿貫氏も落選。ちょっと信じられない結果だ。

小泉元首相の次男の小泉進次郎氏も印象的だった。天地人にも出ている俳優の小泉孝太郎の弟になるのかしら。きりりとしたかなりのイケメンで、まだ28歳の若さ。テレビを見ながら、上の息子と2人で、「ウーン、小泉孝太郎よりイケメンだあ!」と思わず叫んでしまうほど。演説も力強い。このような若い政治家によって、どんどん日本を変えて欲しいもの!民主党政権の力で、官主導だった政治から政治主導に変わっていくことを願う。

進学実績高い注目株の開智!やっぱり天下の浦高だ!~県立浦和高校、開智高校説明会

2009-08-30 | 日本の教育一般
高校受験の夏休み最後の数日、大急ぎで学校見学や説明会に行く。先週の木曜日は、帰国子女にとっての人気難関校の一つ、慶応湘南藤沢の建物の外観と野球部活動だけ見学、帰りは新江ノ島水族館を楽しむ。最先端の慶応大学湘南藤沢キャンパスの一角を占めている。近未来的な洗練された建物。帰国子女は、この学校を選ぶ理由がわかる。ただ、もう少し広い建物を想像していた。私たちは、ほとんど観光気分だった。金曜日は、ママ友のアヤちゃんとともに、埼玉県の私立で一番進学率が伸びている注目校、開智の説明会へ母たちだけで行く。

この学校の近年の進学実績は目を見張るものがある。メディアや塾の情報誌でもたびたび取り上げられるほど、注目されている。2009年5月3日のサンデー毎日によると、東日本の「10年で延びた350校」の3年連続トップ。2位は、栄東、3位は神奈川の山手学院、4位は渋谷教育学園渋谷、7位に市立浦和が健闘、9位に川越東、12位に県立大宮と続く。一見、自由な雰囲気で、ちゃらちゃらした感じもあるとよくいわれる市立なので、「市立(浦和)は、入るときは倍率が高く、むずかしいが、出口がねえ・・・(進学率がイマイチという意味か?)」などとママ友たちは言っていたが、進学実績は、国公立合格者も多くだし、それが事実でないことがわかる。シカゴ仲間で息子を市立に通わせているAさんの話だと、部活もみんなしっかりやるが、その分勉強もしっかりやるというからすごい!ママ友たちの話は、鋭いことも多く役に立つが、実際のデータを照らし合わせ、学校内部の声を聞かないと、事実は見えてこないもの。

さて、開智は、偏差値68以上の生徒たちがめざす「S類」と「特別選抜・A類」と大きく2つのカリキュラムに分かれている。ここの特色は、中高一貫部からの生徒たちと高校からの生徒たちとは、勉強は勿論、すべての活動がはっきり区別されていること。先生の説明によると、お互いの時間のロスをなくすことだという。無駄な時間をすべてそぎ落として、受験勉強にまい進という感じなのだろうか?

校長先生は、ずっと県立高校の校長をやっていて、今年から私立の開智に移ってきたという。おそらく、かなりの切れ者なのだろうけれど、気さくでユニークな雰囲気で、その温かなユーモア溢れる表情で、私たちも話に一気に引き込まれた。説明会の後、参加した受験生は勿論、保護者たちにも「勉強サプリ」という校長先生のオリジナルのテキストを用いた講話があった。学力だけではなく、人格も育てたいという。今後の開智高校がどう変わっていくか楽しみだ。開智は、栄東とともに、やはり県立難関校、浦和、大宮、春日部などの滑り止めとしての併願校として、受ける学校というイメージが強い。アヤちゃんと一緒に、個別に話をした教頭先生も「滑り止めとして受けてください!」とはっきりおっしゃっていた。S類の学校説明会の話では、勉強内容に終始し、最後は、国語のテスト問題の解くコツまで説明があった。これは、かなり参考になる内容だった。早速帰って、息子に伝授。説明してくださったK先生に感謝!ただ、一つ気になったのは、部活動の入部率が半分ぐらい(詳しいパーセンテージは覚えていない)で、80~90%台の公立に比べてかなり低い。その点で、公立高校のうたい文句の「文武両道」という感じはしないので、徹底した進学校というイメージだ。校長先生は、その部分も変えていきたいと考えているのかなあ?

そして、金曜日は、ついに埼玉県が誇る名門校、県立浦和高校の説明会が埼玉会館で行われた。会館は、2階までぎっしり。すごい人だった。なんといっても埼玉県のトップ校として君臨する浦高の説明会なので、私もとても楽しみにしていったが、期待を裏切らない素晴らしい内容であった。結構、私はビデオを見て、感激したのだが・・・続く


ウルトラマンよ、永遠なれ!~ウルトラマンフェスティバル2009

2009-08-25 | 日本生活雑感
下の息子は今だにウルトラマンが大好き。というか、うちは上の兄も主人も私もみんな正義のヒーロー、ウルトラマンをいたく愛している。下の息子は、一番ウルトラマンを見たかった時期にシカゴにいたので、その反動もあり、日本に帰国してから、ますますはまった。今では、毎週でている「ウルトラマン、オフィシャルデータファイル」を買って、バラバラにして、ファイルにきちんと整理するほどだ。

そして、この夏も恒例のウルトラマンフェスティバルに今日友達と行って来た。小学4年生くらいになると、まずウルトラマン好きの子はいない。ウルトラマンの話などしようものなら、バカにされる。隠れウルトラマンファンの息子だったが、仲良しのS君が息子と同じくらいのウルトラマンマニアであることが判明し、めでたく2人で憧れのウルフェスに行くことになった。



しかたなく、2人に連れ添って、母たちも池袋のサンシャイン会場に繰り出す。上の息子が幼稚園の頃は、暑さの中、毎年毎年飽きもせず、ウルフェスに友達と行ったものだ。あの頃は、平成ウルトラマンシリーズが始まり、ウルトラマン人気も再燃し、東京ドームで行われ、もっと規模が大きかった。最近のフルフェスは、ウルトラマンの人形の数も少ない。昔は代々のウルトラマン人形が勢ぞろいした形で迎えられ、展示される怪獣の数も多く、展示にもっと迫力があったような気がする。

今は、入場料は大人1800円で高い。と思っていたら・・・ふれあいステージで、なんと「大怪獣バトル」に出ていた怪獣使いのレイや隊長などがステージに登場。



レイは実際に見ると、イケメン!S君のお母さんと2人で、「カッコいいね!」「きてよかったあ!」を連発し、私はレイの写真をとりまくった。ステージのあとは、レイたちと握手会。息子たちが並んでレイと握手するかと思いきや、さっさと立ち去る。私たちはレイと握手したいのに・・・「やっぱり、子供なしでいくわけにはいかないね」とぶつぶつ言いながら、12時からのライブステージに息子たちと大急ぎで向かう。

このライブステージのアクションがすごかった。昔のステージのアクションよりもっともっと高度で、進化している。出演者が全員各ウルトラマンのキャラになりきっていた。初代ウルトラマンは、格好までそっくり。なぜかちょっと猫背になって、スペシウム光線を出す姿が、初代ウルトラマンそのもの。私のもっとも愛するウルトラマンティガもドラマのティガと同じで、スタイルもそのまま。



ウルトラマンティガは、平成ウルトラマンシリーズの第一弾で、たしか上の息子が3歳ぐらいの頃放映された。幼稚園児にとって、ストーリーはやや難解だったが、V6の長野君がナイーブなダイゴ役で好演し、恋人レナとの(初代ウルトラマン役をやった人の娘)からみもよかった。円谷プロも久し振りのウルトラマンの製作とあって、気合もこもっていたのだろう。ティガは、子供と一緒に見ていて、私のように親がはまったという家族も多い。このときの怪獣も一体一体かなりキャラが凝っていて、今でも私は名前までよく覚えている。その後のティガがでてくる映画もよかったわ。

昔のウルトラマンでは、ウルトラセブンが大好きだった。きりりとしたモロボシダンと吸い込まれそうなカチッとしたセブンが魅力だった。セブンは、今みても色あせない、永遠のヒーロー。最終回のバッハの音楽がバックに流れるアンヌ隊員とのせつなく美しいシーンは、みんな忘れられないだろう。

今日のライブステージで、一番印象に残ったのは、ダークサイドのウルトラマンたちの1人、ダークザギ。超筋肉質で、動きが独特の悪のオーラをかもしだしていて、存在感がすごかった。ウーン、カッコいい!もう一度見たい!今日は、どちらかというと、ウルトラマン対にせウルトラマンたちみたいな構図だった。ここまで徹底的にアクションをウルトラマンたちが見せてくれると、1800円払っても惜しくないぜ!という気にもなってくる。その辺のモールでのイベントのまねっこウルトラマンたちとは、格好も動きも絶対に違う!ウルフェスのウルトラマンは、本家本元。きっと円谷プロが全面的にバックアップしているのだろう。

ウルトラマンは、ストーリーに環境破壊などのテーマ性があり、子供たちに害がなく、夢を与えてくれる。まさに永遠のヒーロー。また、来年もウルトラマンフェスティバルに来ることになるのだろうか?

北本自然観察公園と埼玉県自然学習センターでセミの生態を学ぶ~「セミのぬけがら調査」に参加

2009-08-22 | 日本の教育一般
昨日は、北本市にある埼玉県自然学習センターで、「セミのぬけがら調査」に下の息子と参加した。ここは、北本自然観察公園という素晴らしい広大な自然に囲まれ、さまざまな生物や植物が生息している。1ヶ月前、夏休みに入ってすぐ、7月にも息子の友達と訪れていて、様子は少しわかっているが、今回はセンターが開く「セミのぬけがら調査」に応募してみた。この調査は、7月28日にも行われていて、大人気の講座で、7月分を申し込んだとき、すでにキャンセル待ち状態で、はいれなかった。今回も6人キャンセル待ちがいたので、参加できてラッキー。

まず、センターで、セミの生態の説明が詳しくあり、今まで知らなかったセミのことを学ぶ。そして、赤、青の2班に分かれて、公園内を探索しながら、セミのぬけがらを探す。うじゃうじゃいるかと思っていたら、意外とない。じっくり探さないと見つけられない。「あった!」とお父さんやお母さんが大きな声で叫ぶ。子供たちは必死で捜すが、親たちも子供のためにくまなく探しまくる。葉っぱの下に下がっているぬけがら、くいにきれいにへばりついているぬけがら、木の葉っぱに隠れているぬけがらとさまざまな場所にいる。



自分で見つけた瞬間は、まるで宝物を見つけたような感じで、そっと取る。触角などがちぎれないように、そっととらなくてはいけないと最初にセンターの担当の人から注意があった。袋に入れても振り回さないこと。大事なことだが、スズメバチやマムシも多くいるので、注意して歩くこと!

道を歩きながら探していたが、途中、小規模の原っぱでぐるぐると探す。このとき、息子は、カエルを見つけて大喜び。すごい勢いで手足をのばして、ぴょんぴょん飛んでいってしまった。その速さに感心していたら、次は息子は木にへばりついているカナヘビを見つけた。



息子、しっぽをつかんで捕まえた。他の6年生くらいの男の子もカナヘビを捕まえている。息子と2人で、比べあっこをしている。息子は、カナヘビを捕まえたのが初めてだったので、うれしくてたまらないようだ。ぬけがらを探しながら、カナヘビを手にはわせている。息子が片方の手を離しても、カナヘビはじっとして、息子から離れない。すっかり友達になったかのよう。



「オレのことが好きになったのかなあ!」とうれしそうな息子。「持って帰りたいなあ!」と言うが、ここの公園の生物は採ってはいけないきまり。写真におさめて、センターにつく頃にカナヘビとはさようならした。

センターにもどって、とってきたぬけがらをみんな机に並べる。いよいよ具体的な調査をする。大きさで大小2つのグループに分け、一つ一つ触角をルーペでじっくり見て、その違いによって、セミの種類を分けていく。「ニイニイゼミ」「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」「ツクツクボウシ」「ヒグラシ」の5種類。



7月の調査と比べて、種類によって多さの違いがわかる。夏の始めにでるニイニイゼミは7月が多く、今回は一番少なかった。逆に7月少なかったミンミンゼミは今回は増え、アブラゼミは倍に増えていた。夏の終わりにでてくるツクツクボウシやヒグラシは増えていた。

セミのぬけがらをながめながら、ぬけがらまで種類によって違いがあり、セミの生態が細かにわかることに驚いた。こんな学習体験は夏休みだからできる。そして、こんな素晴らしい自然環境と子供たちにわかりやすいプログラムを用意してくれた自然学習センターに大感謝である。私たち親は、ただ子供を連れて行くだけで、生物を見て終わりである。もっと踏み込んで、子供の知的好奇心を満たすには、こういうプログラムに参加して、専門家に教わるのが一番だ。そういえば、参加費などもとられなかった。高いお金を払って、レジャーランドに行くよりも、なぜか心身は充実感でいっぱい。子供たちより私の方がメモをとって勉強していたような気がする。来年も生物の調査に参加したいものだ。自然学習センターの皆さまありがとうございました!


追伸

午後は、他の担当者に息子の理科の自由研究の相談にのってもらった。息子が大阪の主人の実家の近くの田んぼからとってきたカエルについてである。息子がツチガエルと思って、自由研究のレポートを書き始めていた。ツチガエルについていろいろと調べていたのだが・・・なんと専門家の話では、ツチガエルではなく、ヌマガエルだという。田んぼの状況説明をし、カメラに収めたうちのカエルの写真を見て、ヌマガエルと判断された。うーん、これではまたまた最初からレポートをやり直さなくてはならない。ショックを味わっていたら、カエルの生態を詳しく説明してくれ、いい提案をしてくれた。私は、その詳しい知識に驚く。またしても、ありがとうございます。やはり、何事も専門家に聞くにかぎる。しかし、夏休み残るは、9日。息子よ、いったいどうやって仕上げるんだい!まだまだ息子が行きたいイベントもある。今日も頭をかかえている母であった。

予約制の自由研究の相談会は、8月31日まで行われている。うちの小学校の4年生の理科の夏休みの自由研究の宿題は、提出しなければならない。皆さまお互いがんばりましょう!


埼玉県公立高校説明会ウィーク~市立浦和、蕨校、浦和西~そして小学生の宿題も大詰め!

2009-08-20 | 日本の教育一般
夏休みも後半に突入!2週間も主人の大阪の実家に滞在していた下の息子を迎えに行き、暑さの中、帰ってきたら、今週は、大忙し。体が2つほしい!埼玉県の人気公立高校の説明会が今週は目白押し。19日に注目の市立浦和高校、今日20日に、地元で大人気の県立蕨高校、21日明日は、これまた去年倍率トップで大人気の県立浦和西高校、そして、29日には、埼玉県下トップ校で、東大進学率ナンバーワンの名門、県立浦和高校が控えている。

昨日の市立と今日の蕨高校の説明会に行ってきたが、各校、ホールを貸しきっての大賑わい。1200人ぐらい収容のホールが人で埋まっている。この経済情勢の中、公立の人気を物語っている。市立は、「文武両道、自由闊達、自主自立」を強調。放送部の製作による学校紹介のビデオを見せてくれた。生徒の手作りの学校紹介は、真心がこもっていて、生徒によるナレーションがすごく印象に残った。各行事がとても楽しそうで、「高校生活を楽しむなら、市立!」という雰囲気だった。しかし、テストも多く、現役進学率は85%というきめ細かい進路指導が行われているという。部活には勿論かなり力を入れている。うちの息子たちの代から受験できる浦和中学校ができ、公立の中高一貫校となり、設備も整い、近年ますます人気度が高まっているという感じだ。

対する蕨校。こちらも負けていない。「Wの挑戦」として、めざすは文武両道の進学校。勉強、特別活動、部活、学校行事などすべてに全力投球という感じ。学校紹介ビデオがドキュメンタリータッチで、非常によくできていた。生徒たちみんなの表情がとても生き生きとしていて、「こんな高校に入りたい!」と思わせるような感じ。仲良しの近所友達、アヤちゃんは、そのビデオに感動して、涙まで流れたとか。まさに、地元の市民から愛される蕨校なのだ!保護者も気になる英語にも力を入れていて、国際交流も活発で、留学生もさまざまな国から受け入れている。外国語科まで設置。いろんな面でバランスのとれた高校のような印象。だから、この学校は倍率が高く、受験する子はみんな蕨校を第一志望にするという。現役進学率が89.6%とすごい水準。国公立大合格者数も増えているというから、今年はますます人気か!この学校の授業を見学して、卒業生との懇談会なども見て、とても好印象を持った。うちの息子が受験するかしないかにはかかわらず、「うーん、蕨校を受ける受験者全員を受け入れてほしいなあ!」と心の中で叫びたくなる。

これでは、明日の浦和西もきっと期待できるで内容であろう。(残念ながら、明日は、説明会に行けない。どなたか内容を教えてください。)浦和西は、制服がなく、自由な雰囲気だという。人気高校野球コミック「大きくふりかぶって」のモデルになった学校なので、注目度も高い。しかし、これでは、生徒たちもどの学校にするか迷うだろうなあ。公立高校の努力に頭が下がる。

でも、自分の息子にぴったりと合う高校はどこなのだろうか?見れば見るほど難しい。私たちが希望するすべてを満たす理想の学校は・・・最終判断は、息子が気になる学校の文化祭を見て、ピンとくる学校を選ぶのだろう。

そして、昨日今日と説明会に参加しながら、昨日は、その後、下の息子を上野の博物館に連れて行き、なつかしいシカゴ時代の仲間Yさん親子に会った。息子たちは、博物館では満足せず、動物園にまで繰り出す。ああ、疲れる!その間母同士は、思い切りしゃべって、ストレス解消。「シカゴは楽だったねえ」と2人で愚痴る。そして、今日は、学校の説明会の後、下の息子の自由研究や読書感想文に付き合う。夏休み、体が持たないなあ。

高校受験の夏休みは高校見学、高校説明会、部活体験、そして適度な息抜きでキリカエ

2009-08-12 | 日本の教育一般
7年ぶりに過ごす日本の夏休みは、親にとっても子供にとっても、長く、暑い!上の息子は、帰省する親たちには目もくれず、黙々と受験勉強に励んでいる。と言いたいところだが、さほど長時間ではない塾からもどると、ときどき読書をしたり、私と話をしたり、買い物に付き合ったり、手伝いをしてくれたりと、カリカリしていない。グループで決められたカチッとしたプログラムの夏期講習に参加している友達は、1日中勉強を遅くまでしているという。

その点、個別の塾だと気が楽。自分の予定に合わせて、コマ数を自由に入れられる。おかげで、高校見学、野球部の部活体験などもちょくちょくやって、息子にとって、これがいい気分転換になっている。7月の終わりから、2つの公立高校の野球部の部活体験、公立高校の理数科体験、私立高校の学校見学と部活見学をじっくり。国立高校の見学とミニ説明会、帰国子女教育財団主催の学校説明会などに参加できた。ゆったりとした時間が流れる中、さまざまなタイプの学校をじっくり見る絶好のチャンスだ。「息子の意識も変わってきているかもしれない。」と淡い期待をいだく。

勿論、ときどき友達に誘われて、プロ野球観戦やトレーニングセンターなどにも出かけている。この間は、シカゴ日本人学校時代の親友で、山梨に帰国したK君とも半年ぶりに、アキバで会って、思いっきりお互い話して、ストレスを解消したようだ。息子は、自分でうまく気分転換しているようだ。今は、下の息子が主人の実家にいるため、日中私と上の息子の2人で過ごす時間が長いのだが、イライラしたこともなく、仲良く助け合って過ごしている。電車に乗って、二人で高校を見学しに行って、ランチを食べたりするのも、この夏が最後だろう。と思うと、受験の夏も思い出の夏となるのだろうか。いやはや、各学校をさまざまな角度から分析して、息子に合う学校を探し出すのも大変な労力がいる。息子は、それに対し、興味を持って、「じゃあ、見学行ってみようかな」とのってくる。とにかく、学校案内やカタログを見たって、学校の雰囲気を見ないことには、何も始まらないから。

数学と理科だけだが、塾の授業もきちんとコマ数をこなし、3年生の内容が予定通り終わりそうな感じ。中学からの宿題は、昨日で全部こなし終えたらしい。最後が美術で、なかなか楽しんでいたようだ。ついでにカブトムシが死んでしまったので、下の息子のために、標本にするために、お湯であたたためて、膠着したからだをほぐして、乾燥させてくれた。



これまた、気分転換。進研ゼミも始めたのだが、簡単なので、今日から北辰テストの過去問に着手。23日は、初めての難問が多いとされる駿台模試も受ける。

私もいろんな資料やいくつかの学校を見て、埼玉の高校のことが少しづつわかってきた。というか、最近の首都圏の高校受験の傾向というのがちょっぴり理解できた。また、このことについては、分析してみたいと思う。

原作者火坂雅志、大河ドラマ「天地人」への熱い思いを語る~義とは~その1

2009-08-01 | 日本生活雑感
先週、NHKの人気大河ドラマ「天地人」の原作者、火坂雅志氏による講演が、さいたまスーパーアリーナのNHK文化センターであり、直江兼続が生きた時代を熱い言葉で語ってくれた。日本の歴史と文化を愛する私は、「天地人」を毎週楽しみにしている。歴史好きの主人と息子たちも「天地人」は食い入るように見る。家族4人がそろって見る番組はめずらしく、登場人物の一言一言もかみしめて見ているため、この時間私語は禁物である。

1956年生まれの火坂氏は、「天地人」が舞台となっている新潟出身。それだけに、自分が生み出した小説が大河ドラマになるとあって、このドラマに対する思いもさぞや強いことだろう。どんな雰囲気の方だろうと想像していたら、粋な着流しの姿で、気さくに語りかけてくれる。



火坂氏によると、主人公の直江兼続は、演ずる妻夫木聡のように「端正な顔つきで、どこか大らか」だったらしい。「ハンサムで、頭が良くて、しゃべるのがうまく、6尺(180センチ)も(身長が)あった」というから、原作あるいは、ドラマのように、女性にさぞやもてたのだろう。義と愛の精神に生き、生涯主君の上杉景勝に仕えた兼継は、秀吉、家康からも一目おかれ、人をひきつける魅力に溢れている。第1回の冒頭で、秀吉から家来になるようつめよられり、それをきっぱりとけったときのシーンが、彼の「義」という精神を柱とした生き方を象徴している。そのときの目がすがすがしく、秀吉たりとて透き通った兼続の心にははいりこめない。そんな兼続は、現代の女性から見てもたまらなく魅力的に映るだろう。最近の日本は、歴史ブームの中、あちこちで歴女が出現。エカミルさんの高1の娘さんも帰国子女ながら歴女。兼続の大ファンらしく、毎週楽しみに大河を見ているとか。兼続以外もこのドラマではキーパーソンとなる武将には、若いイケメン俳優で実力派をそろえている。小栗旬演ずる兼続の親友、石田三成、松田龍平演ずる伊達政宗、城田優演ずる真田幸村など。歴女が愛する戦国武将のイメージをますますかきたて、天地人の視聴率アップに成功しているといえる。

私は、兼続の主君、上杉景勝という人物がドラマの中で人間味に溢れていて好きだ。火坂氏によると、景勝という人は、大変な無口で、いつも仏頂面だったとか。家来が景勝の笑顔を見たのは、1回だけというから、兼続とは対照的な人物である。ドラマでは、北村一輝が威厳のある無口な景勝をうまく演じている。ときおり見せる不器用でおちゃめな面もたまらなくいい。景勝と兼続2人の絶妙なコンビネーションが、義というものを忘れた現代人に「義とはこうあるべき」とさりげなく教えてくれる。

火坂氏の話によると、景勝を養子にした越後が生んだ偉大な武将、上杉謙信は、戦いに優れていただけでなく、経済政策にも丹念に力を入れ、豊かな経済大国を作り上げ、戦国武将の中で一番の経済力を持っていたという。戦国時代は、内乱の時代で、裏切りや暴力、暗殺が横行して、領地をのっとっていくやり方が多かった中、謙信は「正義」「信義」の道を貫いたという。火坂氏は熱弁する。「上杉謙信は、はたしてこれが人間の姿か。浅ましい姿ではないかと問い始めた・・・謙信はそういうことはせず、背筋を伸ばして、生きた・・正々堂々とフェアプレイで。それに対して、回りの武将は、「バカな、失敗してつぶれてしまう」と言ったが、逆のことが起こった。謙信は信頼できる武将として、彼の回りに人の輪が起こって、人が集まってきた。戦国時代で、1、2を争うほどの家臣団の組織を造り、戦国の名将と呼ばれた。精神面の柱となる義と経済力で優れた経営者となった。」と謙信がとなえた義の素晴らしさを力を込めて説明してくれた。

そして、謙信に影響を受け、その精神を受け継いだのが、直江兼続と上杉景勝コンビである。~続く