会社の先輩から「こんなものを作っている会社を訪問したんだけど・・・」と話しかけられ、写真のようなネジを見せられました。
何の変哲もないネジとナットのようですが、内側と外側のナットに刻まれたピッチは異なり、外側のナットは同一周期であっても進み方は遅く、内側のナットが外側のナットに追いつくと物理的にロックされてしまい緩ませることができなくなります。こんな仕組みにするためにネジ山は複雑な形状をしています。にもかかわらずこの会社はこれを転造技術によって低コストで作ってしまうのだそうです。
これを作っているのは山梨県大月市にある株式会社ニッセーという会社で、従来は切削加工や鍛造加工で製作していたものを独自の転造技術によって高精度かつ低コストで作ってしまう、転造機のオンリーワン企業です。同社のホームページを見てみましたが、転造技術について大変勉強になる内容です。上記の緩まないネジ「パーフェクトロック」については動画付で解説されています。
私はこの会社のことを全く知らなかったのですが、訪れた先輩も「外見はいかにも田舎の小さな工場といった風情で、まさかこんなすごい技術を持っているようには思えなかった」とのことでした。日本のものづくりは奥が深く、まだまだ勉強しなければならないことが多いと思いました。
※写真は株式会社ニッセーのホームページから転載しました。
何の変哲もないネジとナットのようですが、内側と外側のナットに刻まれたピッチは異なり、外側のナットは同一周期であっても進み方は遅く、内側のナットが外側のナットに追いつくと物理的にロックされてしまい緩ませることができなくなります。こんな仕組みにするためにネジ山は複雑な形状をしています。にもかかわらずこの会社はこれを転造技術によって低コストで作ってしまうのだそうです。
これを作っているのは山梨県大月市にある株式会社ニッセーという会社で、従来は切削加工や鍛造加工で製作していたものを独自の転造技術によって高精度かつ低コストで作ってしまう、転造機のオンリーワン企業です。同社のホームページを見てみましたが、転造技術について大変勉強になる内容です。上記の緩まないネジ「パーフェクトロック」については動画付で解説されています。
私はこの会社のことを全く知らなかったのですが、訪れた先輩も「外見はいかにも田舎の小さな工場といった風情で、まさかこんなすごい技術を持っているようには思えなかった」とのことでした。日本のものづくりは奥が深く、まだまだ勉強しなければならないことが多いと思いました。
※写真は株式会社ニッセーのホームページから転載しました。
緩み止めに関しては、まだ全ての良い条件をクリアしたものが無いのが現実です。「市場性をよくする」と言う課題はあるけれども、古い技術を旨く組み合わせたなあ・・というのが正直なところです。
ちょっと前の那覇空港での中華航空機の事故はナットの脱落が原因でしたが、そんなこともあってでしょうか、この会社の技術が航空業界で注目されているようですね。コストも安いそうですし、今後広まる技術ではないでしょうか。