さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

自分のHIVの話もたまには「ちゃんとします」30&イベントお誘いのお知らせ

2010年05月30日 15時11分35秒 | HIV
そんなわけで、いつもはこのタイトルで通院日記を書いているのですが、
今日はちょっと違う話でも。

今、症状が非常に安定していて、普段の生活で、HIVポジティブであることを強く意識することが少なくなりました。
非常に有難いことではあるのですが、診療所と部屋の往復だけでは、得られる情報にちょっと物足りなく感じていました。
HIVという病気の今を、ちょっと違うところから覗いてみたいと思って、
ブログつながりの、あの人のいる団体のイベントに、参加させていただきました。

そんなわけで、豊島区東池袋1丁目・豊島区立生活産業プラザ「ECOとしま」多目的ホールで
「ぷれいす東京」活動報告会。

 「ぷれいす東京」さんは、HIVポジティブへの支援や感染防止の啓蒙活動や研究を行っているNGO団体で、
自分も感染告知直後は、大変お世話になりました。熊系ブロガーとして有名なsakuraさんも、活動されています。
毎年、年に一度の活動報告会を行っており、毎年招かれるゲストスピーカーのお話も、きっと面白いのではないと思って、
ふらっと行ってみることにしました。

会場は、約100人ほどが入れる中規模の会議室みたいな場所。
関係者で埋め尽くされているのではないかと思いきや、意外に、部外者の私がお忍びで紛れ込んでも、問題ありません。
…いや、ちゃんと受付を通って、資料(関係者以外は資料代として1000円)をもらい、席に着きます。

前半は、各部会の活動報告。各活動ごとに、報告書の内容に沿った形で、
総括や、詳細な報告・感想などが、短い時間で次から次へと報告されていきます。
そこでは、利用者の悩みを受け止める相談員ならではの苦労など、実際の活動を通してでなければ、得られないだろう、
生き生きとした言葉で語られていきます。

さらに、今まで、研究や啓蒙活動、相談以外に、知る機会がなかった多岐にわたる活動も、
その一端を知ることができ、興味深い話や分析も聞くことができました。

 休憩をはさんで後半は、 NGO法人自立生活サポートセンター「もやい」のうてつあきこさんと
ぷれいす東京の生島さんとのトークライブ。

「もやい」は、昨年、一昨年と「年越し派遣村」で一躍注目を浴びた湯浅氏が事務局長を務めているとか。
ホームレスの支援団体ということで、少し過激でとんがっている団体かと思ったのですが、うてつさんのお話を聞くと、
来るもの拒まずの、とても緩やかな団体のようで、看護師から社会人大学に入学し、
その中で、これまでの違う経験をしたくて、ボランティアの道に進んだのだとか。
 話の中で印象的だったのは、「人間関係の貧困」。 ホームレスの保証人を引き受け、
支援することで、アパートを借りることができるようになり、ホームレス状態から抜け出し、
衣食住は足りるようになったはずなのに、とたんに人間関係が孤立してしまい、
本当の意味での自立することができないのだとか。訪問介護をしていた経験から、
支援した人達がどう暮らしているのか、支援したその後について訪ねて行って、
いろいろ話を聞くなかで、「経済的貧困」と「人間関係の貧困」の両方の解消が必要だと感じたうてつさんは、
貧困者が自由に集い、低料金で飲み物や食事を提供してくれる、カフェをひらくようになったそうです。

初めは、女性である、うてつさんを通じてでしかコミュニケーションがとれなかったそのカフェで、
次第に「おじさん」同士がコミュニケーションをし、ネットワークができていっているのだとか。
今では、フェアトレード(生産者に適正な労働対価が支払われ、適正なルートを通じた取引)で輸入されたコーヒー豆を
焙煎して販売する作業を行っているそうです。

つながりゆるりと―小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦
うてつ あきこ
自然食通信社


マスコミの報道では、圧倒的に中年以上の年齢の男性の貧困に注目を向けられますが、
うてつさんは、女性の貧困という視点で、女性労働者のデモ活動など、面白い活動も始めており、
すごく面白い話をたくさん聞くことができました。
「人間関係の貧困」は、しがらみから容易にすり抜けてしまいやすい僕らセクシャルマイノリティも
陥る可能性がかなりあるのではと思うんですね。
ぷれいす東京さんが設けている交流の場やイベント、また訪問活動などにも、
すごく通じるものがあるんだろうなと感じました。
一方で、僕は僕で、HIVもテーマにして書いているブロガーの立場から、
ぷれいす東京さんのような活動の後押しをしたり、語れる範囲で、
もっとリアルな言葉を発して自分の身近な人達への理解はもちろん、SNSなども利用し、
陽性者同士の繋がりを広げていけたらと思わずにいられませんでした。


そんな刺激を受けた、池袋の夜でしたが、来週金曜日にも、東京・半蔵門で、こんなイベントがあります。


「THINK ABOUT AIDS POETRY READING VOL.6」

TOKYO FMがREAL(エイズ予防のための戦略研究MSM首都圏グループの進めるプロジェクト)と
コラボレートして行っているHIVの啓蒙イベントですね。
毎月新宿で行われている「LIVING TOGETHER LOUNGE」の豪華版っていったところでしょうか。

 抽選で入場券が当たったので、もし興味がある方、いらっしゃいましたら、
ご連絡ください。あと1名(プラス若干名大丈夫かも??)
だけですが、一緒に参加しませんか? イベント詳細は、こちらから確認してください。 

http://www.tfm.co.jp/lt/index.html

 リーディングには吉田秀彦さんやピーターバラカン、また、曽我部恵一さんや、アコーディオン奏者のcobaさんなどのライブもあり、
音楽に詳しい方にも、楽しいイベントではないでしょうか。

昔、柔道やっていたころの吉田秀彦はちょっと好きだったのですが、さてさて、実物はどうかな。
 もし興味ある方で、参加できそうな方、メールでご連絡ください。


ただ、自分がおそらく、仕事終わりで、開演19時ぎりぎりになってしまう可能性があるので、
半蔵門に直接集合になってしまうのと、入場が遅くなるので、
座席が、撮影許可エリア(NHK教育テレビの収録も同時に行うため)しか残っていないかもしれません。
 以上、御理解の上、もしよかったらご一緒しましょう。お待ちしてます♪





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2 コメント

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Unknown (まるこめ)
2010-05-31 00:58:51
キャ~。
もしテレビに映るとしたら、やっぱりメイクして髪の毛にワックス塗ってドライヤーかけないとダメですよね…(^w^)。

↑そういう髪の毛ないでしょ…(^^;。
Unknown (kumazzzo)
2010-06-01 00:30:22
>まるこめさん


自分が半蔵門に着くのが急いでも
スタート10分前くらいなので、
映りたくない人が多ければ撮影可能エリアしかのこっていないか、
前で見たいというゲストのファンが多ければ、不可能エリアしかのこっていないか、
どちらかだと思うんですよ。
もしまるこめさんが映るのが駄目な場合は、
なにか対策を考えて行ったほうがいいかもしれませんね。
サングラスだけでも随分違うと思いますよ!

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