さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

自分のHIVの話もたまには「ちゃんとします」37 さよならネビラピン、こんにちは、ドルテグラビル。

2014年06月02日 00時28分06秒 | HIV

東京は、梅雨入り前の貴重な晴天が続いてます。
テレビのニュースやワイドショーは、「6月なのに、もう真夏日」とか、見出しをつけて、
エルニーニョ現象による冷夏予想に反して全国的に暑さが続く日々に、
気象予報士が謝っていたりするなどしていましたが、
梅雨入り前には、毎年、真夏並みに一度暑くなることはよくあることで、
真夏と違うのは、湿度もそれほどないし、夜になれば、気温が下がって気持ち風も吹くし、
まあ、ちょっと大げさなのは、テレビの常なのかもしれません。

そんなわけで、ブログを始めるきっかけのひとつでもある、HIVの感染告知が、11年前の6月。
ブログを始めたのは、10年前の8月。

昔のブログを読むのはとても恥ずかしいもので、
つたない文章力や誤字脱字はもちろん、そもそも何が書きたいのかわからなかったり、
そんなことを書いてどう思われたいと思ったのか意味がわからない時もあるのですが、
それはそれで、その当時、どんなバイアスのかかったフィルターを通して、
自分をブログに映し出しているのかが、ちょっとわかるような気がします。

ツイッターは、自分の言葉がタイムラインに流されて、ブログと比較して残らない気楽さと違い、
ブログは自分の書いたことがストックとしてどんどん溜まって残っていくのは、それもまた貴重で、
大したこと書いてないのはわかってるし、醜態も甚だしいのもわかっているけど、
バッサリ消すこともできない自分は、
リアルな生活でも、なかなか物を捨てられないでいます。

抗HIV薬を飲み始めて8年半。
いまのクスリの組み合わせで、約7年半。
今週から8年ぶりに、クスリの組み合わせが変わりました。
エプジコム(成分名ラミブジン+アバカビル)とビラミューン(成分名ネビラピン)の組み合わせで
これまでずっと服薬してきましたが、新しい薬は、
テビケイという名前で、成分名だと、ドルテグラビルというそうです。

自分が治療を始めるほんの数年前までの抗HIV薬は、
錠剤の大きさが異常に大きかったり、常温では保存できなかったり、
一日のうち何回も定時にちゃんと飲まないといけなかったりと、
クスリの副作用も吐き気や下痢、肝機能や脂質代謝に影響がでるなど、
みなさんとても苦労されていたようです。
自分も、一番最初に処方してもらっていた抗HIV薬は飲むとすぐお腹がゆるくなって、
しばらくトイレに行けそうにないタイミングでは、あまり飲まないようにしていました。

薬を変えることになったきっかけは、つい、数か月前から日本で売り出された、テビケイとよばれる、
その新しい抗HIV薬。
食後などに関係なく服薬することができ、一日1回で効くのと副作用がとても少なくという治験の結果で、
アドヒアランスやQOLの向上が期待されているとか、いないとか。

新しい薬がどんどん出てくる最近のHIVの治療の状況を聞くたびに、
いまのクスリの組み合わせが、本当にいいのか、古い薬を飲み続けていることに、ちょっとした疑問をもって、
お医者さんに、その疑問をぶつけたことがあったのですが、今の薬の組み合わせでまったくうまくいっているから、
問題なければ変える必要がないんですよーって言っていたお医者さんが、先日の診察で勧めてきたのです。
このタイミングで勧めてきたのは、1日2回から1回に飲む回数が減るのが、大きな理由だったようです。

実は前の病院の先生の指導のもとに1日2回飲まななくてはいけない、抗HIV薬を、
これまでずっと朝夜まとめて2錠を朝1回で飲んでしまっていたので、
その意味ではメリットがなかったのですが、
何よりも、錠剤の大きさがそれまでのものと比べ非常に小さく、
一回に飲む抗HIV薬が2錠になって都合1錠減るという意味では、
自分としてはメリットを感じることもあって、先生の勧めに乗ってみました。

新しい薬なので、一応、2週間後に一度採血をし、様子をみるということなので、
処方は2週間分のみ。抗HIV薬を飲み始めた頃を思い出すようで、なんだか新鮮でした。
ただし、7年半の飲み忘れなど、たまりにたまって、古い薬のストックは、約3か月弱。
エプジコムはこれからも飲み続けるから無駄にならないけれど、
飲まなくなった薬は…やはり、古いブログの文章と同様に、捨てられずにずっと残りそうです。