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ロード世界選U23RRのレースレポの記事に、ピーター・ケノーの走りについて、批評のコメントが入った。内容は「自分で追い過ぎ。もっとアシストを使えばよかったのでは。1dayレースの補給は周回毎に受けなくてもいいのでは」といったものだった。
それに対し、ケノー本人が、半ばキレながらコメント欄に乱入。
Peter Kennaugh 4th in Under 23 Road Worlds
ピーター君、その人、世界チャンピオンや…orz
+++
選りにも選って、元ロード世界チャンピオン、グラハム・ウェブ(1967年のアマチュアカテゴリー)に向かって「あんた自転車競技のことなんて何も知らないんだろ」と…。私も世界チャンピオンとは知らなかったが、自転車選手ということは知ってたよ。
あまりのすっとぼけた出来事に、イギリスの自転車ファンの某掲示板は大盛り上がり。
「面白い!!」
「こりゃ、恥ずかしい」
「学生時代、歴史は落第点だったんだろう」
「42年前のチャンピオンだろ。ノビー・スタイルズが、ジョン・テリーにディフェンスの仕方を教えるようなもんだ。昔と今は違うよ」
「いや、テリーは時々スタイルズっぽいぞ」
「マン島だしな」
「これ本当に本人なのか? 実はなんちゃってピーターなんじゃない?」
「ブレイスフォードはGBの若手に、自転車選手の歴史教育をしてないんだよ。ベルギーの子供はメルクスのこと皆知ってるのかな?」
「悪気はないんだろうが、もっと謙虚さを学んだ方がいいね」
「まだ19歳ぐらいなんだろ。賢明な対応ではないが、メダルを逃して、かっかしてたんじゃ? エースのメンタリティってヤツさ」
その後、ケノーのことからは逸れて、掲示板は補給食について話が膨らんでいた(苦笑)。
+++
GBのアシストは、序盤・中盤はよく働いているということが、ライヴストリーミングでも分かった。でも、チャンピオンはラスト4周半しか観ていない。だから「終盤、もっとアシストを使えばよかったのに」との発言になったが、ケノーはチームメイトをかばう気持からブチ切れ。頭に血が上っていたようで、スペルミスも続出(苦笑)。
チャンピオンは、2回目の投稿で、TV中継前のアシストの動きは知らなかったと詫び、少なくとも君は銀メダル獲得が可能だったと思うし、アドバイスして手助けしたかっただけだよ、と紳士的な物言いだった。で、最後に、君が私のことを知らなかったのは残念だ、と(あーあ)。
気持ちは分かるのよね。居ても立っても居られないタイプが、チームメイトに助けられながら、勝負どころまで集団に埋もれてじーっとして、メダルにもう少しだったけど、全てを出し切ったと自負したレースだっただけに。それに、チームメイトのくだりには、仲間を思い遣る気持ちに涙が浮かんだわ。
+++
チームスカイの代表、デイヴ・ブレイスフォードは、ケノーを「スカイが求めている全てを持っている。本当に素晴らしい才能だ。行儀がよく、集中力があり、考え方、日頃の振る舞いも一流だ」と評した。ちょっとだけ、不安になる(苦笑)。
掲示板に出ていた「気持ちは分かるが、公衆の面前での振舞い方を考えろ。いつも謙虚でいろよ」という意見に同感なのである。
(photo: jamdより。ピーター・ケノー)
ロード世界選U23RRのレースレポの記事に、ピーター・ケノーの走りについて、批評のコメントが入った。内容は「自分で追い過ぎ。もっとアシストを使えばよかったのでは。1dayレースの補給は周回毎に受けなくてもいいのでは」といったものだった。
それに対し、ケノー本人が、半ばキレながらコメント欄に乱入。
Peter Kennaugh 4th in Under 23 Road Worlds
オーケー、グラハム・ウェブ。まず第一に、あんたはベルギーのテレビで世界選を観てたんだな。そりゃ、カッコイイな。 補給は1dayレースでは重要じゃない? 自転車レースの経験があるのかよ!!! 追いかけ過ぎだった? 僕は残り2周まで、集団の中で我慢してて、それから動いたんだ。そして最終周回でアタックした。 平坦で分裂した時は、動かなかった。何故ならエネルギーを節約するため。その後で、いちかばちかの勝負に出るためだ。 最後の登りで、体中の持ってる力を全部出し尽くし、追走グループから抜け出したが、先頭の3人に届かずの4位だ。 かいつまんで話すとこんなところだ。 あんた自転車競技のことなんて何も知らないんだろ。 レースの間中、チームメイトが僕にボトルを運んでいたこと、いいポジションにいられるよう守ってくれたことを知ってるのかよ。 悪かったなグラハム。あんたは家のソファーに座って、妄想に耽り、なんでも否定的に考える、よくいるタイプの批評家だよ。 現実には何が起こってたかなんて分かってないのさ。じゃあな。 ピーター |
ピーター君、その人、世界チャンピオンや…orz
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選りにも選って、元ロード世界チャンピオン、グラハム・ウェブ(1967年のアマチュアカテゴリー)に向かって「あんた自転車競技のことなんて何も知らないんだろ」と…。私も世界チャンピオンとは知らなかったが、自転車選手ということは知ってたよ。
あまりのすっとぼけた出来事に、イギリスの自転車ファンの某掲示板は大盛り上がり。
「面白い!!」
「こりゃ、恥ずかしい」
「学生時代、歴史は落第点だったんだろう」
「42年前のチャンピオンだろ。ノビー・スタイルズが、ジョン・テリーにディフェンスの仕方を教えるようなもんだ。昔と今は違うよ」
「いや、テリーは時々スタイルズっぽいぞ」
「マン島だしな」
「これ本当に本人なのか? 実はなんちゃってピーターなんじゃない?」
「ブレイスフォードはGBの若手に、自転車選手の歴史教育をしてないんだよ。ベルギーの子供はメルクスのこと皆知ってるのかな?」
「悪気はないんだろうが、もっと謙虚さを学んだ方がいいね」
「まだ19歳ぐらいなんだろ。賢明な対応ではないが、メダルを逃して、かっかしてたんじゃ? エースのメンタリティってヤツさ」
その後、ケノーのことからは逸れて、掲示板は補給食について話が膨らんでいた(苦笑)。
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GBのアシストは、序盤・中盤はよく働いているということが、ライヴストリーミングでも分かった。でも、チャンピオンはラスト4周半しか観ていない。だから「終盤、もっとアシストを使えばよかったのに」との発言になったが、ケノーはチームメイトをかばう気持からブチ切れ。頭に血が上っていたようで、スペルミスも続出(苦笑)。
チャンピオンは、2回目の投稿で、TV中継前のアシストの動きは知らなかったと詫び、少なくとも君は銀メダル獲得が可能だったと思うし、アドバイスして手助けしたかっただけだよ、と紳士的な物言いだった。で、最後に、君が私のことを知らなかったのは残念だ、と(あーあ)。
気持ちは分かるのよね。居ても立っても居られないタイプが、チームメイトに助けられながら、勝負どころまで集団に埋もれてじーっとして、メダルにもう少しだったけど、全てを出し切ったと自負したレースだっただけに。それに、チームメイトのくだりには、仲間を思い遣る気持ちに涙が浮かんだわ。
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チームスカイの代表、デイヴ・ブレイスフォードは、ケノーを「スカイが求めている全てを持っている。本当に素晴らしい才能だ。行儀がよく、集中力があり、考え方、日頃の振る舞いも一流だ」と評した。ちょっとだけ、不安になる(苦笑)。
掲示板に出ていた「気持ちは分かるが、公衆の面前での振舞い方を考えろ。いつも謙虚でいろよ」という意見に同感なのである。
(photo: jamdより。ピーター・ケノー)