スイス人メカニック“クリスさん”が語る、6日間レースの内幕が面白い。
PezCycling News: Inside The World Of The Six Day With Kris
昔のようにロードのスターはいない。リージ、バルコ、マルヴリは素晴らしい選手だが、6日間のスペシャリスト。ツァベルはスターだが、今季で引退だしね。
【ドイツの状況】
ドーピング問題はどうしょうもないが、これがスポンサー撤退の言い訳に使われている。
シュトゥットガルトは中止に追い込まれたが、今Gerd Dörich(昨季引退の6日間のムードメーカー)が再開催を働きかけている。
ベルリンは伝統のレースで客はレース、ショウ、酒を楽しむ社交の場。
ブレーメンも伝統のレースで、大きな会場で行われ、出店、バー、ディスコ、キャバレー完備。
ドルトムントは観客数減少、メインスポンサーが撤退するとの噂がある。
ミュンヘンは嘆かわしい状態。同じ会場ではアリス・クーパーやエルトン・ジョンのライヴなども行われる。客は何に散財するかを選んでいる。
好きなレースはグルノーブルとベルリン。ベルリンはお薦めだ。
ある時のケルンは最悪だった。節約のため、料理人をクビにして、オーガナイザーの妻が料理したんだ。食中毒発生さ。その上、俺の寝室はボイラー室だ。
(ゲントが人気のワケは?)分からんね。オーガナイザーも分からないだろう。音楽は最悪、ショウもひどいもんだ。でも、観客が押し寄せてくる。たぶん、プロモーションが上手なんだ。学割なんてあるしね。
(マンチェスターで6日間レースをやるのは?)連盟は乗り気ではないだろう。
トップ選手はケイセ、マルヴリ、バルコ。リージもそうだが、引退が遠くはないから。ランペーターもいい選手だ。
新鋭はデケイトル(ベルギー)、Erik Mohs(ドイツ)、Morkov(デンマーク)、 Rasmussen(デンマーク)。オーガナイザーはペアを変えて使う傾向にあるが、これはどうなんだろう。まあ、今季、来季が6日間レースの運命の分かれ道かもしれないね。
(ロード選手の参加が少ない理由)給料をたくさん貰ってるから。オフシーズンは暖かいマヨルカでトレーニングがいいだろ?
(デンマーク人選手は活躍できる?)可能だ。ただ、CSCのリース監督は選手が6日間レースに出場することをよしとはしていない。他のロードの監督も同じだ。
(6日間レースの繁栄を取り戻すためには?)3日間に短縮する。今のご時世、6日間は長すぎる。金曜・土曜の夜、日曜の昼間の開催がいい。グルノーブルを終えて、ドルトムントまでの900kmのドライブが俺の休日なんだぜ。
(プライベートで観戦したい?)引退したら妻と全部の6日間レースを回りたいと思ってるよ。でも各レース1日づつでいいかな。
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内部事情をしゃべるのはどの業界でもご法度なのかもしれないが、この“クリスさん”もどうも匿名のようだ(苦笑)。でも、率直で納得もできる意見だから、問題ないと思うんだけどね。
Gerd Dörichがシュトゥットガルトの再生を働きかけていることに胸が熱くなった。シュトゥットガルトは彼の地元だから。規模縮小でも上手くいってほしいな。
食中毒ストーリーは、ある意味最高。被害を被った人たちはえらい災難だけど。今はもうないケルンのことだからできる話なのかも。
(photos: Yahoo! Sportsより。[L→R]バルコ、ケイセ、Dörich@シュトゥットガルト6日間レース2008。Dörichは3位なんだけど、この大はしゃぎw 元ムードメーカーはシュトゥットガルト再建のために現在奔走中)
PezCycling News: Inside The World Of The Six Day With Kris
【ドイツの状況】
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内部事情をしゃべるのはどの業界でもご法度なのかもしれないが、この“クリスさん”もどうも匿名のようだ(苦笑)。でも、率直で納得もできる意見だから、問題ないと思うんだけどね。
Gerd Dörichがシュトゥットガルトの再生を働きかけていることに胸が熱くなった。シュトゥットガルトは彼の地元だから。規模縮小でも上手くいってほしいな。
食中毒ストーリーは、ある意味最高。被害を被った人たちはえらい災難だけど。今はもうないケルンのことだからできる話なのかも。
(photos: Yahoo! Sportsより。[L→R]バルコ、ケイセ、Dörich@シュトゥットガルト6日間レース2008。Dörichは3位なんだけど、この大はしゃぎw 元ムードメーカーはシュトゥットガルト再建のために現在奔走中)