
暗い。すこぶる暗い。
夜の宇都宮は暗い。
昼間、バスガイドさんはちょうどこの辺り、栃木県庁前が「花街だった」と教えてくれた。
喜び勇んで町に繰り出してみると、辺りは真っ暗ではないか。
相棒ヨッスィーも心細そうにしている。
宇都宮東武ホテルグランデから貰ってきた「お店MAP」によると、やはりこのあたりにかけて飲み屋が多いことになっているが、ちっとも見つからない。
少し大通りのほうに戻ってみると、あったあった。ようやく、居酒屋がぽつんと見えてきた。
「庄助」。
おっと、この店は太田和彦氏の「居酒屋味酒覧」(新潮社版)に掲載されていた店だ。ここはやめておこう。居酒屋は自分の足で見つけなければならない。
もう一本、大通り側の小路を入ってみた。
すると、赤提灯に「やきとり」と出た店を発見。
中を覗ったが、どうもよく見えない。
店の名前には「軍鶏信」と書いてある。
軍鶏。ふむふむ地鶏のお店か。
「入ってみよう」、相棒ヨッスィーの同意を取り付け、おそるおそるドアを開けてみてびっくり。そこは、なんと立ち飲み屋だった。
表にはどこにも立ち飲みだなんて、書いてなかったのに。
しかし、宇都宮で立ち飲みって珍しくないか。そうやって、ヨッスィーと話しをしていると、ご主人、「宇都宮で2軒きりですよ」。などという。
へぇ、それはきっとツイてるんだな。
店には我々の他、誰もいない。
「さっきまでお客がいたけど、いっぺんに引いちゃったよ」。ご主人はそうやって笑った。まぁ、いいか。さて、何にするか、と思案していたら、ご主人、「信ちゃんセットはどうかね」と提案してくる。どうやら、ビールと栃木軍鶏の焼き鳥と小鉢が一品ついてくるお得なセットのことらしい。さっき、宇都宮東武ホテルグランデでたらふく「アサヒ スーパードライ」を飲んできたが、まぁいい。どうやら、それがてっとりばやい。
そこでヨッスィー、すかさず、ご主人に質問。
「栃木軍鶏ってメジャーなの?」
いい質問だ!Good Question!
しかし、ご主人の答えもまたよかった。
「マイナーだよ」。
そうだよね。聞いたことないもん。
しかし、地鶏ってメジャーになると、地鶏じゃなくなるんじゃないか。メジャーはブロイラー化への道だよね。
栃木軍鶏は大量生産、大量消費などしちゃぁいけないぞ!
やがて、熱々の焼き鳥が次々に焼けてくる。
身は大きく、歯ごたえがいい。
さすが、軍鶏。
店内に貼ってある「栃木軍鶏」に関する説明を眺めてみる。
ふむふむ、鬼怒川沿いの養鶏所で育てられたヒナを…などと書かれている。どこに特徴があるのか、分からないが、とにかく地産地消なのがいい。
ビールがなくなって、地酒に手を染めた。もちろん地元の酒。てっきり、「もっきり」が銘柄かと思っていたが、そうじゃないらしい。
盛っ切り。
要するに、なみなみ枡に注ぐ酒である。
残念ながら、銘柄は失念。すっかり気持ちよくなっちゃって2杯も飲んでしまった。
日本酒2杯(2合)は事件ですよ。
もう、記憶なくすもん。オレ。
案の定、少しずつ、記憶がなくなっていく。
微かな記憶を辿っていくと、どうもご主人の会話ばかりがやけに鮮明に覚えている。
ご主人が高校生の頃、よく通った餃子の店が一皿数十円だったこと。ご主人は59歳だって言ってたから、もう40年以上も前の話し。それから、栃木名物「シモツカレ」は下のほうが疲れて、滋養強壮に食べるから、その名前がついた、だとか。
へぇ、ご主人面白いね。
そうするうち、ご主人は「新蕎麦があるけど、食べないかい?」ときいてきた。
新蕎麦?いいねぇ。でも、オレはもうお腹がいっぱいだぁ。
けれど、ヨッスィーすかさず手を挙げて「食べる」宣言をした。
後ほど、ヨッスィーから一口貰ったけれど、しっかりとコシがあってうまかったねぇ。 栃木も蕎麦どころだから。
最後、ほうほうの体で芋焼酎「ちょうちょうさん」(長崎大島醸造㈱)をロックで。
そこで、ご主人、「これサービスね」と沢庵を出してくれた。
さっぱりしていいねぇ、酒も沢庵も。
日本酒に焼酎飲んで、実はこの後、柄でもなくバーなんかに行ってしまった。知る人ぞ、知る、実は宇都宮はバーの街なんだって。
そこで、ヨッスィーとバーに入って、こりゃまた柄でもなく、シングルモルトをあおっ て、あえなく撃沈。
この後の記憶、まったくなし。
ヨッスィー、また迷惑かけたね。
夜の宇都宮は暗い。
昼間、バスガイドさんはちょうどこの辺り、栃木県庁前が「花街だった」と教えてくれた。
喜び勇んで町に繰り出してみると、辺りは真っ暗ではないか。
相棒ヨッスィーも心細そうにしている。
宇都宮東武ホテルグランデから貰ってきた「お店MAP」によると、やはりこのあたりにかけて飲み屋が多いことになっているが、ちっとも見つからない。
少し大通りのほうに戻ってみると、あったあった。ようやく、居酒屋がぽつんと見えてきた。
「庄助」。
おっと、この店は太田和彦氏の「居酒屋味酒覧」(新潮社版)に掲載されていた店だ。ここはやめておこう。居酒屋は自分の足で見つけなければならない。
もう一本、大通り側の小路を入ってみた。
すると、赤提灯に「やきとり」と出た店を発見。
中を覗ったが、どうもよく見えない。
店の名前には「軍鶏信」と書いてある。
軍鶏。ふむふむ地鶏のお店か。
「入ってみよう」、相棒ヨッスィーの同意を取り付け、おそるおそるドアを開けてみてびっくり。そこは、なんと立ち飲み屋だった。
表にはどこにも立ち飲みだなんて、書いてなかったのに。
しかし、宇都宮で立ち飲みって珍しくないか。そうやって、ヨッスィーと話しをしていると、ご主人、「宇都宮で2軒きりですよ」。などという。
へぇ、それはきっとツイてるんだな。
店には我々の他、誰もいない。
「さっきまでお客がいたけど、いっぺんに引いちゃったよ」。ご主人はそうやって笑った。まぁ、いいか。さて、何にするか、と思案していたら、ご主人、「信ちゃんセットはどうかね」と提案してくる。どうやら、ビールと栃木軍鶏の焼き鳥と小鉢が一品ついてくるお得なセットのことらしい。さっき、宇都宮東武ホテルグランデでたらふく「アサヒ スーパードライ」を飲んできたが、まぁいい。どうやら、それがてっとりばやい。
そこでヨッスィー、すかさず、ご主人に質問。
「栃木軍鶏ってメジャーなの?」
いい質問だ!Good Question!
しかし、ご主人の答えもまたよかった。
「マイナーだよ」。
そうだよね。聞いたことないもん。
しかし、地鶏ってメジャーになると、地鶏じゃなくなるんじゃないか。メジャーはブロイラー化への道だよね。
栃木軍鶏は大量生産、大量消費などしちゃぁいけないぞ!
やがて、熱々の焼き鳥が次々に焼けてくる。
身は大きく、歯ごたえがいい。
さすが、軍鶏。
店内に貼ってある「栃木軍鶏」に関する説明を眺めてみる。
ふむふむ、鬼怒川沿いの養鶏所で育てられたヒナを…などと書かれている。どこに特徴があるのか、分からないが、とにかく地産地消なのがいい。
ビールがなくなって、地酒に手を染めた。もちろん地元の酒。てっきり、「もっきり」が銘柄かと思っていたが、そうじゃないらしい。
盛っ切り。
要するに、なみなみ枡に注ぐ酒である。
残念ながら、銘柄は失念。すっかり気持ちよくなっちゃって2杯も飲んでしまった。
日本酒2杯(2合)は事件ですよ。
もう、記憶なくすもん。オレ。
案の定、少しずつ、記憶がなくなっていく。
微かな記憶を辿っていくと、どうもご主人の会話ばかりがやけに鮮明に覚えている。
ご主人が高校生の頃、よく通った餃子の店が一皿数十円だったこと。ご主人は59歳だって言ってたから、もう40年以上も前の話し。それから、栃木名物「シモツカレ」は下のほうが疲れて、滋養強壮に食べるから、その名前がついた、だとか。
へぇ、ご主人面白いね。
そうするうち、ご主人は「新蕎麦があるけど、食べないかい?」ときいてきた。
新蕎麦?いいねぇ。でも、オレはもうお腹がいっぱいだぁ。
けれど、ヨッスィーすかさず手を挙げて「食べる」宣言をした。
後ほど、ヨッスィーから一口貰ったけれど、しっかりとコシがあってうまかったねぇ。 栃木も蕎麦どころだから。
最後、ほうほうの体で芋焼酎「ちょうちょうさん」(長崎大島醸造㈱)をロックで。
そこで、ご主人、「これサービスね」と沢庵を出してくれた。
さっぱりしていいねぇ、酒も沢庵も。
日本酒に焼酎飲んで、実はこの後、柄でもなくバーなんかに行ってしまった。知る人ぞ、知る、実は宇都宮はバーの街なんだって。
そこで、ヨッスィーとバーに入って、こりゃまた柄でもなく、シングルモルトをあおっ て、あえなく撃沈。
この後の記憶、まったくなし。
ヨッスィー、また迷惑かけたね。
宇都宮駅から歩いて20分もかかるので、ご注意を。太田氏ご推薦の店は「軍鶏信」の裏手にありますぞ。
しかし、「バー」多いのには驚いた。
いいバーテンダーも自然と集まってくるんですなぁ。
今回、行った尾身sねおバーテンも東京から移り住んだって行ってたかな。(確か)
日本橋に面白い店があるよ~。
日本橋の面白い店って何だ?
メイドパブ?
特に行くところは決めてないけれど、もしよければそこを紹介してよ。
寿司屋の大衆酒場とは想像つかないな。
今日と水曜以外はOKです!