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居酒屋さすらい 0551 - 烏森、古豪の立ち飲み ‐ 「あじろ」(港区新橋)

2012-06-30 09:08:23 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

烏森エリアの酒場は碁盤に例えると縦横それぞれ3つに分けられる。西側を上に右隅からA、その下をBとして左下のマスをIとするなら、Aエリアは「ゑびす座」「立呑屋」などがある。わたしは既にそこを制覇した。
さて、次にその東側となるBエリア、つまり右の行真ん中の列のエリアに突入するのだが、ここには古豪の立ち飲み屋「あじろ」がある。
「あじろ」は今から8年前に怪鳥と訪問したことがある。
当時はまだこのブログは開設しておらず、当然そのときの訪問を記録していなかったので、今回、約8年ぶりに店を訪問することとした。

店は烏森でも珍しい立ち飲みの王道を行くスタイル。いわゆるクラシックスタイルといっていい。キャッシュオンデリではないが、メニューといい、瓶ビールしかない形式は威厳に溢れている。
烏森では日夜、立ち飲みは進化しており、この立ち飲みのダイナミズムを伝える店は「あじろ」と「立呑屋」だけと言っても過言ではないだろう。

さて、「あじろ」だが、ここは新進店を認めない左党が集まる。
「あじろ」の特徴はなんと言っても「煮込み」であろう。大鍋で煮る「煮込み」はまさに煮込みの王道だ。
烏森には、そのしのぎを削る店が多いことから、自然に競争力は高まり、どこの店でも「煮込み」は本当においしい。偽物を出せないし、もし出そうにもすぐ淘汰されてしまうから、本物だけが残る。それが烏森なのである。

ビールは瓶のスーパードライ。
これが500円。煮込みは200円
メニューの中心は、串焼きと刺身である。
串焼きは1本80円から。これは、烏森では最安の設定である。恐らく何十年も価格を改訂していないのだろう。その苦労が偲ばれる。
「マグロブツ」は250円。「タコブツ」が200円。
この設定とメニューを見ただけで、お店のひととなりが分かるだろう。

ホッピーは置いていない。
創業当時から頑なに守ってきた、そんなスタイルが垣間見られる。

酎ハイが280円。
日本酒260円。
焼酎ロックが260円。

恐らく烏森を探しても、この生きた化石のような店にはとんとお目にかかれないだろう。
大切にしたいお店のひとつである。

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