くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

再訪NY6日目 Siriya 

2016年12月28日 | Weblog

■早朝家を出てメトロカードのカスタマーセンターへ行く。42からRでサウスシーポ∸ト近くで降りてストーン通りのオフィスに来た。65歳以上の市民が交通費を減額してくれる申請をするのだが旅行者でもOKだということで列に並んで申請書を提出し、結構待たされた上で写真付きのカードと説明書をもらい、メトロの駅の発券機で$15をチャージして42に戻った。

シルバナに電話すると今日は行かないというので1人で行くことにしてポートオーソリティからEに乗車直前にシリヤに電話を入れた。電話はメトロ内でできないところとできるところがあるので注意が必要だ。ターンパイクでメトロを出てQ44を探すがみつからない。Q46のバス停で人に聞くと別のところだという。シリアに電話するとその辺で待ってくれということでやっと1ブロック離れた場所から現れた彼女と会えた。Q44ではなくQ46の間違いだった。

道路横に駐車した彼女の車はホンダの大型バンでiPhoneのワイヤレススピカー付きのスライドドア。すごい車に乗っているんだなぁと思ったがどうも大家族のために必要らしい。これで彼女の家に行く前に、近くのリカーショップでクリスマスギフトのワインをしこたま買い込む。普通のショップだがすごい品数で、中には「くろさわ」と称する日本酒もあった。

彼女の家に着くと彼女の86歳のお父さんと74歳のお母さんが迎えてくれた。彼女の2人の妹と弟を含めて家族全員がここにいるのだ。NY生活の当時、彼女と2人でスリランカの彼女の実家を訪れて皆と一緒にバスを貸し切って旅行したことを思い出した。そこで「あなたは家の家族だ」と最大級の賛辞を受けたとたんにもう僕は彼らと常に行動を共にしなければならない運命になってしまい、僕のプライバシーがなくなるどころか旅の費用までみんな払わされることになった記憶がよみがえった。20年近くまえの話だ。その時のメンバーが全員ここにいるのだ。

後日、中根千枝が「縦社会の人間関係」と正反対の横社会の人間関係はインド社会だと言っているのを知って納得した。これからはちょうど僕の家族がシリアの家族と逆の関係になるのが面白い。

あの時ドバイで働いていた弟のスミスが奥さんと一緒に来て2人で話し込む。いきなり本当の家族のように話し始める関係は思えば不気味でもある。奥さんは今晩手術をうけるそうで出られないが夜一緒に食事をすることになった。

シリアは60年生まれの55歳。当時からずっと同じマウントサイナイ病院で働き、数年前に学校を終えてナースとして働く。そして1人づつ保証人になってスリランカからここに引き取ってきたのだ。移民の書類を書き、仕事をさがし、家を用意して金を貸す。仕事は夜勤専門で病院の都合で定まらない予定。お母さんはここは寒いのが嫌だというがお父さんはテロで危ない国よりここがいいという。当時パキスタン人の彼氏のいたことを思い出し、彼女に結婚はと聞くと「男はいらない、必要なのは金」と一言。

数年前に購入したこの家は地下1階、地上2階で合わせて15室ほどもあり地下は配線が入り乱れボイラーや洗濯乾燥機などの作業場で、僕の泊まる部屋は造作も終わってない作業室だがベッドの上には洗濯した下着1式とタオルがちゃんと置いてある。予備のベッドもあり隣はシリアの散らかったベッドのある寝室とバスルームがある。1階は大スクリーンモニターTV付きの立派で豪勢な作りのダイニング、両親の寝室バスルームと広いキチン。

2階は上の妹さんの部屋と、今度越してくる家族の部屋、改装中のキチン、などがあって2,3家族が住めるようになっている。昔、バンクーバーの妹夫婦が7年かけて造っていたスクアミッシュの家に似た構造かもしれない。

この近くはガーデンシティという有名な超高級住宅地になっていて、ジューイッシュの億ションの立ち並ぶ超きれいな街がある。この時期はクリスマスの夜の飾りつけでその雰囲気がわかる。その一方で夜などひどく危険な地域と隣り合っているらしい。

■シリアはふるいソニーのPCを持ち出して治らないかと聞くから、WindousXPは化石だから捨てるしかないというとデータが盗まれクレジット番号が知られるのが怖いという。HDを取り出してハンマーで叩いておいたらどうかなどと言っているうちに実はPCで家でも仕事がしたいが忙しくてメールも見てないと言い出した。

本当にiPhoneのメールが何か月もすべて未読になっていてびっくり。僕のメッセンジャーの返信はどうして来ないのか?実はTVしか見ないお母さんのPCにメッセンジャーが入っていてそれをすっかり忘れていたのだ。

謎がとけた。シルバナはメールを無視されたと思っていたし、シリア自身半年前の家族の病気や借金の話のメールが来ていることを知って大慌てで謝罪のメールを出したようだ。。

 彼女は今からモールへ行ってPCを買うと言い出したので同行することになった。彼女の友人から勧められていたようでWindowsSerface Pro を買った。仕事を家に持ち帰りワードやエクセルを使うだけだからそんなに高いものはいらないと思うが、$999に保険やらOfficeやらを含めて1300ドル以上になった。

そのロングアイランドのモールは巨大で祝日ということもあって平日にも関わらずすごい人出だ。規模やレベルは日本の大都市にもありそうだがこの客数が違うかなと思う。シリヤは洋服や靴を探し始めた。ここでは服など手に取ってみた後買わないときはちゃんと元に戻さず床に放りっぱなしにしてある。ちゃんと店員が直さないと順番などくるってしまうからだろうか。お買い物の付き添いで眠くなるほど疲れてしまう。

ようやく帰宅してもう9時近くになっているのに一眠りしてスミス一家と食事に行くという。11時近くになって起こされて近くのアメリカレストランに行った。

スミスの奥さんは手術があるので来れないが、男(20歳)女(17歳)2人の子供と妹さんの娘さん(17歳)と我々3人の合計6人での食事。男の子は物理が得意で女の子2人は生物学だという。ポケモンGOはしないといって笑った。彼女が支払い、皆をそれぞれ家に送って帰宅。

電話のつながらなかったシルバナにメールして返事のなかった理由の一部始終を報告。これで彼女はシリアと会いにくるだろうと思う。


 

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