くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

交渉術

2010年02月28日 | Weblog
■美香さんからパソコンを買いたいので一緒にみて欲しいとの連絡をうけて100万ボルトと隣同士のヤマダ電器を往復することになった。すさまじいほどの駆け引きを垣間見て中国人の交渉術のすごさを思い知った次第。

ざっと商品を一覧して16型液晶程度のウエブカメラとテンキー付の10~15万円クラスにターゲットをしぼった。カメラ標準装備のウエブPCとちがってこのクラスで両機能がついているものは少ない。結局、彼女は上海とのSKYPE通話を重視し、テンキーなしのVAIO、VPCCW28FJを幾らで買えるかという局面に至った。

新店舗100万ボルトではセット価格で129700円、ヤマダは124800円でポイントは多め。前者はポイントを抜いて本体を12万弱にするという。ヤマダで交渉すると本体価格ではそうならないがポイントを含めたトータルで「見積書」を入手できれば応ずるという感触を得た。ポイントでプリンターを買うとか、前者のプリンターや外部記憶装置などのセット価格分を安くした価格でどうかとか、執拗にねばるのでヤマダの店員も相当に手をやいている様子。

3時間の応酬の末、ヤマダで本体12万ちょっと、ポイントの一部で無線ルーターを買うことになった。彼女の戦略によると、横に100万ボルト新店舗ができたヤマダとしては必ず100万ボルトよりトータルでやすくするはず、ヤマダは本体価格を下げられないがポイントをつけて客を止めようとする。価格は毎日店員が相互にチェックしていて知っているが商品ごとに違うポイントが解らない。ヤマダはぎりぎりの値引きは県外の本部で問い合わせることになるから時間がかかるが規模が大きいから対応できるはずだという。100万ボルトのポイントを言いそうになった僕は「キー情報は絶対教えてはダメだ」と釘を刺されてしまった。

みかけの交渉と違って両天秤やはったりが全くない。ターゲットがぶれない。新店舗オープン特価キャンペーンの最終日、新学期シーズンが始まる時期に学生が使いそうな機種なら出荷量も多く割安だろうという読みがある。ネットで買う方が安いと思ったが、明日から夜勤続きで時間が取れない彼女としては今晩からでも使いたいようだ。

帰りの車中で彼女の上海のマンション購入の話、改装工事の話、70万円かけた最新式トイレ導入の話などの投資戦略を熱く聞かされ圧倒された。

その晩のうちに彼女の家で食事の後インターネット設定を終えてスカイプで上海と交信。僕にはウインドウズ7は全くの初体験だが無線の接続設定は適当にSSIDを打ち込んだだけで終わってしまったのには感動。

昔、親父が息子がかわいくて電気屋でラジオを買ってくれたことがある。満州帰りの親父がねちねちと値引き交渉をするのに嫌気がさして「もういらん」と言って店を飛び出した僕の後をラジオをもって親父が追いかけてきた時のことを思い出した。

美香さんの娘は母親と一緒に買い物に行くんだろうが、、、。

後でネットで安値をチェックすると送料無料の98000円というのがあった。ヤマダ価格はヨドバシカメラと同じだがポイントが少し少ないかもしれない。パソコンに対する見方が違うのでコストでは比較はできないが今日はいい勉強になった。商売では中国人にかなわないな。



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新入り参上

2010年02月26日 | Weblog
■おもいがけない人からブログ催促のメールをもらったので、重い腰をあげることにする。さもないと死んだと思われそうだ。ブログをさぼったのは体調不良などではなく、ここしばらくブログを書くよりも楽しいことが続いていたというだけで他意はない。しかし、サボり癖が出てくる傾向は否めない。少しでもいいから毎日書くような覚悟を新たにして、、、反省。

「新入り」は先日購入したPCのこと。新しい100万ボルト店で展示品として1台だけ残っていたアスース製EeePC900HAを¥19700でゲット。当初はdynabookMX/33Kを狙っていた。高いブランド性のある東芝のマシンは今まで使ったことがなく、CULVノートというモバイルタイプにも興味があり、ウインドウズ7にもふれたことがなかったからPC21の戸田覚の評価を見て欲しいと思っていた。

店ではキャンペーン中で安いようだからもし5,6万円なら買おうと思っていたが7万近くしたので止めた。そうならネットの方が安いはずだから、、と、そのとき横に展示されたいた「こいつ」が目に入った。展示品限りでXPの型落ち(それでも去年発売)ネットブック、丁度ブームが過ぎた時期、しかも現在使用中のマシン(一昨年発売のEeePC901)と同じシリーズでアダプタの共用ができる、、、即購入を決めた。あんなに慎重に機種選定していたのに、、。セブンのほうはOSを買って「うちのビスタ」をアップグレードしよう。パソコン工房でHomeのDSP版を1500円ぐらいで入手。あわせて35000円、いい買い物をしたと思っていた。

後日、スペイン語のK女史と食事をした際、彼女いわく「わたしのはもっと安いわ」。
うそだろ!IT音痴でわけがわかってないくせに妙に高度なウェブアプリケーションを駆使してビデオ配信などに成功している。彼女のマシンも5万前後のネットPCのはずだ。

うそだろ!腹が立ってくる。

ここ数日はこの「新入り」教育とスタッフの事務引継ぎで忙殺されそう。


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面接

2010年02月09日 | Weblog
■公民館主事募集にアプライしているのでその面接があった。

充分時間には注意していたが、PCの時間設定が遅れていて気がついたら開始直前の時間。あわててバイクにとびのってでかけた。控室には誰もいない。面接室からは声が聞こえる。時間に遅れたら面接しない、となっていたのでダメかも、、、。

面接を終えた若い女性が戻ってきて面接官がたくさんいたのであがってしまったと言っていた。すぐに呼ばれたので、、、助かった、セーフだ。

面接室に入ると面接官が10人ほど横並びで、、これじゃあビビルわなぁ。いきなり、携帯はどうなっているか?ときた。「すいません、マナーモードにします」

質問はまず、「玄関口の横に石碑があるのですが、、なんて書いてあるかご存知ですか?」
「本公民館のマークをご存知ですか?」「公民館が設置される根拠となる法律は何ですか?」「この地区の世帯数は?」「公民館で規制されていることは何ですか?」

「公共施設なので営利活動などはできないとおもいますが、、」「そのほかに選挙活動と宗教活動が規制されているんですよ」

、、、なるほど、だから投票は小学校、健康診断は公民館なのか、、、こんな質問ばかりじゃあ在職者じゃあないと答えられない。、、、なるほどこういうかたちで再任させるわけか、、、これくらいは予想しておくべきだったかも。

応募者は僕が申請する時点で8番目だったから多い。控室に戻るとまだ2人いた。

多数の糾問者の前に立つのは慣れているからあわてはしないが、もしパスしても書士会で僕が懲戒処分をうけていることがわかるとダメになる可能性もあるなぁと思うとユウウツ。
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選挙のパラドックス

2010年02月08日 | Weblog
■仕事が一段落したのでいつものように本屋で立ち読みを楽しむ。

「二ュートン」の統計・確率のシリーズをひらいているとつい引き込まれた。

よく見聞きする「誕生日問題」、、クラスの中に同じ誕生日の人が何人いるかという問題だ。1年は365日あるから同じ誕生日の人は少ないと思いがちだが、これが驚くほど多い数なのだ。学生数23人のクラスで1組できる確率が50%。50人クラスでなんと97%なのだ。つまりクラスには1組くらい誕生日がおなじひとがいるということ。

「選挙のパラドックス」というのが面白い。これは何人かの候補者のなかから1人の代表者を選ぶ場合に多数決で最良と思う人を選ぶときと、最悪の人を選ぶときに同じ人が選ばれる場合があるという奇妙な現象だ。候補者のなかに優先順位があってそれが各選挙人それぞれ違う場合に起る。じゃんけんのグーチョキパーのように3人が各自違う手を出すと誰も勝てないというような三すくみ状態に似た状況で起りうるのだ。

最良の候補を選ぼうと多数決で決めたのに、その候補者は皆が最悪と思う候補者であったという結果が起りうるパラドックスを内包している。ヒトラーを生んだドイツの民主主義ももしかするとその結果かもしれない、などと言うことができる。

選挙のとき、どのような候補者が有利か?結論を言えば3番目が有利。本命と対立候補、それに続くダークホース。このダークホースが俄然有利に働くのだ。特に始めの段階で体勢が本命に傾きかけた時点で票はこちらに流れる傾向があるようだ。いわゆる浮動票というあれもこれかな?

サルサグループ「パッション」メンバーの重鎮Y先生がこの「パッション」という名前が気に入らない、という。こんなのみんなきらいだろうぅー、なんていっているが皆で決めたのなら仕方がないだろうと思う。しかし、これも選挙パラドックスの結果かもしれないと思うとありうる話だ。

Y先生にはどうもいくつか腹案があるらしいが、しきりと僕をおだててかっこいい名前をださせようとする。どうも、彼は勘違いをしているようだ。かっこいい名前だとすぐに決まると思っているふしがある。名前のよしあしと名前が決まるかどうか、とは何の因果関係もないのだ。相関関係だって怪しいものだと思う。名前が決まるかどうかはただ名付け親(ゴッドファーザー)の統治能力の有無の問題なのだ。

Y先生の問題はその発想力ではなくガバナビリティーの欠如に起因しているとみている。それが証拠に僕が提案した自信作LosChicosを言下に拒否するなど、、、拒否権だけあるのかな?明らかに決定権をもっているかのように振舞っているにもかかわらず、1人では決められないように見えるからだ。将来の彼の病院経営にも暗雲がただよってくるぞ、、。

ところで、パッションというネーミング、Killing me softlyのspanish version 最後のフレーズにでてくるla pasionはいい感じだ。ラ・パシォン、、、、いいでねぇの!
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クラブ探訪

2010年02月06日 | Weblog
■土曜のサルサパーティーはもうひとつ盛り上がりに欠けた。20人ぐらいの参加者中女性が4.5人では、、、。一般的にほかでは逆に女性のほうがずっと多いのだがどうして福井はこうなのか?、、、。

1時を過ぎてお開きになっても不完全燃焼のまま、高齢者Tさんたちに「クラブ」に行こうと誘ったが「高校生ばっかし やぞ、次の機会に若い子たちと一緒に行こさ、ほんとに1人でも行くん け?スナックで飲もうさ」と、引かれてしまった。カウンターで働いているともみちゃんが安く入れてくれると言ったんだが、、、。

「クラブアーサー」の入り口の表示はなにもないが、若い連中がうろうろしているのですぐにわかった。この日は夜11時から始まり朝5時まで。パーティー券2500円のところを前売りの2000円にしてもらって入る。

女の子は髪にウサギや猫の耳をつけて間に緑や黄色の豆電球。短いスカートにナチスの帽子みたいのをかぶって。男の子はどくろ模様のパーカーにデイバッグをしょったりして、おおむね貧相ないでたち。英語のアシスタントティーチャー風な外人もかなり。

地下フロアの他、2階3階が最近オープンして3種のDJが楽しめるようになっている。全員が新興宗教の祭壇のようにライトアップされたDJ室の方向を向いてミラーボールからの光線がのたうちまわる紫煙の中をまるでゾンビのようにゆらゆらと動いている様は初めての人には異様な世界に違いない。昔の「ディスコ」派としてはなんとも頼りないというか、、、。

2階カウンターのともみの顔見知り風の子がしきりと話しかけてきて、、、。「昔のディスコって扇を振ったり、、でしょ?」「??????」「おじさん、サルサ教えて」

テクノハウスミュージックというのは4拍子なのでサルサのステップでも踊れないことはない。でかいスピーカーから心拍に近い低音のビートを利かしているので陶酔感がある。

女の子が「どこに住んでるの?」とか聞いてくる、、俺ナンパされてるのかな?知らない子がグラスをもって乾杯しようと声をかけてきたり、通りすがりに挨拶して行くのを見て、ともみが「くまさんは若いわぁ」と言うものだから、トイレに飛び込んで鏡を見た。そこには風采の上がらない60過ぎのおっさんが写っているだけ、、、。妙なところだ、ここは。

各フロア常時2,30人の人はいるから100人ぐらいはいただろうか?スペインのコルドバのディスコも朝5時までやっていて学生と一緒に踊っていたし、ルーマニアのクルージュのディスコで踊っていてきれいな子からメモを渡されて話題になったこともあった。きっと客をさがしていたフッカー(売春婦)だろうとおもうが、、、いままでいろんな国で1人で踊りまわっているから人種、年齢には一切抵抗がないつもり。だから、他人から若いといわれるのとは少し意味がちがい、こういう環境に自然に入り込む経験が豊富なんだと理解している。この福井で同じような状況が出てきたことが僕には意外だったのだ。

若い人が夜中にストレスを開放できる場所があればひきこもりも自殺ももっと少なくなるだろうと思う。学校で陰湿ないじめを受けるよりずっと安全な場所かもしれない。ここの連中を見ていると10年後のこの国が見えるような気がするのだ。僕には落ちつける場所で、カラオケに行くよりいい。

帰宅すると4時。





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