くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

ニャチャンの雨

2017年01月25日 | Weblog

■朝からすごい豪雨だ。その中を家族全員でバイクに乗ってスーパーに買い物に行くというのだ。正月休み(テト)といっても年中無休で働いている市民にとっては、この期間に普段できない買い物や掃除で過ごすというのが実のところらしい。ホアン君にしても休みはこの日たった1日だけだ。だが、皆がそうするのだからこの時期スーパーや市場にはものすごい人数の客が集まる。
 
 マーケットの駐輪場は続々と入ってくるバイクでぎっしり詰まっている。車に比べバイクは場所も取らず、買い物客だから客の回転は速い。この人出だからこのスーパーは駐輪場の駐車料だけでも相当の売上があるはずだ。スーパーの名前からもヴィンパーランド関連の企業だとわかる。あのベトナム1のリゾート・アミューズメントパーク「ヴィンパーランド」だ。
 
 スーパーの商品をみてみるとあまり日本と変わりがないようにも見える。食料品は安いが電気製品は変わりなくプラスチックの日用品などは日本の100均の方が安いものもある。日本語で商品名が出ているものはこちの日系企業が生産しているもののようでさすがに安いなと思うものがある。もしかすると元々そんな価格でできるものが中間業者、配送業者等で利益を上げているのかもしれない。スーパーのレジは超長い列が延々と続いている。これで半日はつぶれる。
 
 帰りが大変だった。ものすごい雨が降る。1枚の大きい雨合羽に後部座席の者がかぶるようにして雨をしのぐ、かごいっぱいに買った品をバイクの腹にぶら下げてはこんでしまうのがすごい。なかにはロープなど使わず背中とシートのヘリで器用に挟み付けるだけで運んでしまうものさえいる。すごい雨の中を何人もの人(4人乗り5人乗りも、、)と荷物を一緒に1枚の雨合羽でカバーして疾走するのはまるで曲芸の世界だ。
 
 わがホアン君のバイクに異常がでた。後ろ車輪がパンクしたのかもしれない。彼は僕を道端の店先で待たせて雨の中を故障の修理に行ったようだ。だいぶ時間が経って戻ってくると完全には治ってないようだがとりあえず僕を載せて帰ることになった。驚くことに、この豪雨で未舗装の道が川になっている。こんな時にこのへんのインフラの不完全さが露出する。
 
 ホアン君の家もこのあたりはいわゆる開発団地というところだが、住宅は煉瓦を積み上げただけで作ってしまうようだ。家の横の広場にレンガがうずたかく積んであった。その横の木の下には牛が草を食んでいて、鶏(名古屋コーチンみたいな)が歩き回っている。朝は鶏の声がうるさく、路地を歩けば飼い犬がほえまくる、という田舎だ。彼の家ぐらいの土地なら100万円ぐらいだそうだ。
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