のほほん♪こてまり日和d(゜(エ)^*)♪ 改め 『のほほん♪こまれも日和d(゜(エ)^*)♪』

2008年8月1日にフェレママデビューしました^^
フェレット共々よろしくお願いします(*_ _)人ペコッ

情報収集:『腎臓』編

2023-11-15 23:33:30 | フェレットの医学

2012年に急性腎不全に陥って旅立った仔(玲央たん)がいますが…玲央たんの場合、すでに肝臓・胆管が悪い状態での腎不全でしたのでいろんな治療をした(薬を飲んだ)というよりは多臓器不全を起こしての旅立ちだったんですよね。。。
そして今回…腎臓の治療を始めた仔(心奈たん:慢性腎臓病、片方の腎臓がほぼ機能していない)が現れたので、腎臓についていろいろ情報収集したものをまとめておきたいと思います_〆ヾ( ̄(エ) ̄ メモメモ・・・


【おしっこが作られる仕組み】
おしっこ=体にとって不要なもの(過剰な水やミネラル、尿素、クレアチニン)をまとめて捨てるために作られる液体
腎臓によって作られて(具体的には腎臓にある‟ネフロン(糸球体と尿細管から成る)”という組織が血液をろ過、濃縮して‟おしっこ”を作る)、膀胱を経由して体の外に捨てられる

【腎臓の働き】

①体の中のミネラルの調整➡腎臓病になると、体内にリンが溜まる《高リン血症》
②血液を作る司令塔➡腎臓病になると、血液が十分に作れなくなる《貧血》
③血圧の調整➡腎臓病になると、調整できなくなる《高血圧》

【糸球体の働き】
血液をろ過(尿細管に流れ出た液体がおしっこの元)➡腎臓病になると、通常尿細管に流れないたんぱく質が流れ出る《蛋白尿》

【尿細管の働き】
①おしっこの濃縮、必要な成分の再吸収➡薄いおしっこがたくさん出る《脱水》
②不要なものの排泄➡体内に老廃物が溜まる《尿毒症》

【病気の進行】
腎臓はさまざまな病気や原因でダメージを受ける…腎臓にダメージが及ぶことで、腎臓の機能している組織(ネフロン)が減っていく ※修復・回復することができない
ネフロンが体調を崩して働けなくなると…その分、他のネフロンが仕事が頑張る ※初期に症状はない(残った腎臓のネフロンが頑張って働き、腎臓全体の機能を下げないよう保つ役割があるため:代償機構)
いずれ他のネフロンも疲れて体調を崩し始める(およそ70%以上が失われて初めて体に異常が見られる)…ネフロンが働けなくなったら、硬い組織に変化してしまう《線維化》の状態に(元の状態に戻ることはない)
さらに腎臓病が進行すると、さまざまな合併症が起こり…顕著な症状が見られるようになる

①尿毒症:たんぱく質が代謝されてできる”尿毒素”の排泄が腎臓病により減り、体内に蓄積する➡食欲不振や嘔吐などの症状が見られる(消化器系、免疫系、神経系など全身のすべての状態に悪影響を与える)

②慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常:慢性腎臓病になると、骨を形成しているミネラルであるリンとカルシウムの代謝に異常が起こり正常に保てなくなる➡骨密度の低下や組織の障害が起こり、腎臓病の進行も早くなる(血液中で異常に高くなったリンとカルシウムは、骨以外の体の組織に沈着してダメージを与える)

③高血圧症:血管が豊富な臓器がダメージを受ける(特に腎臓、眼、脳、心臓血管系に影響が出やすい)
⑴腎臓にダメージ➡腎臓病の進行が早くなる
⑵網膜剥離➡眼の中で出血、急に目が見えない
⑶脳出血➡けいれん発作、さまざまな神経症状
⑷心不全が悪化➡呼吸が速い、疲れやすい

④腎性貧血:慢性腎臓病が重度になると、腎臓から産生されている”エリスロポエチン(造血ホルモン:赤血球が作られるのを促す作用あり)”と呼ばれるホルモンの産生が減ってしまう➡エリスロポエチンが減ることで、赤血球が作られなくなり貧血を起こしてしまう

⑤代謝性アシドーシス:体や血液の酸性・アルカリ性は呼吸や腎臓における調節機構によって保たれている➡腎機能が低下すると、尿からの酸の排泄が低下するため、血液が酸性に傾く(食欲不振や嘔吐などの症状が見られる)

⑥低カリウム血症:慢性腎臓病によって腎臓の機能が低下すると、体にとって必要なカリウムがおしっことともに
大量に排出されるようになる➡血液中のカリウムの量が低くなり、低カリウム血症を引き起こす

【慢性腎臓病の症状と治療及び薬やサプリ(代表的なもの)など】
・腎臓の繊維化➡ペラプロストナリウム製剤により繊維化を抑制
💊ベラプロスナトリウム製剤:腎臓の血管を保護し、血液を改善することにより繊維化を抑制。結果、腎機能低下を抑制
 製品名:ラプロス(心奈たん)

・蛋白尿➡療法食(タンパク・リンを制限した食事)でタンパク制限、ACE阻害剤・ARB製剤で尿中への蛋白漏出を抑制
・高血圧➡降圧剤により血圧を下げる
💊ACE阻害剤:全身の血管を拡げて血圧を低下、特に腎臓の血管を拡げることで蛋白尿を抑制
 製品名:フォルテコール(小鉄さん、蓮奈たん、心奈たん)
 ※蓮奈たん、心奈たんの場合:心臓に問題はなさそうなのだが、年齢的にも高齢(7歳2ヶ月)なので内臓の保護の目的で飲ませる
💊ARB製剤:全身の血管を拡げて血圧を低下、特に腎臓の血管を拡げることで蛋白尿を抑制
 製品名:セミントラ 

・尿毒症➡療法食(タンパク・リンを制限した食事)や乳酸菌製剤で尿毒症物質の産生を抑える、活性炭が吸着して体の外に排出
💊活性炭:尿毒症の原因の尿毒素を腸管内で吸着して便と一緒に排出
 製品名:
 〈参考〉玲央たんが尿素窒素吸着剤(黒い粉状のもの:1日1包)を使用(2012年9月1日~)
💊乳酸菌製剤:腸内環境を整えることで、悪玉菌の尿毒素産生を抑制
 製品名:

・高リン血症➡療法食(タンパク・リンを制限した食事)でリン制限、リン吸着剤がリンを体の外に排出
💊リン吸着剤:制限が必要な食事中のリンを吸着して便と一緒に排出
 製品名:

・貧血➡鉄分補給、造血ホルモン療法
💊鉄分補給:赤血球をつくるための材料
 製品名:
 〈参考〉小鉄さんが血を作る造血刺激ホルモン(エリスロポエチン)の注射を打つことを検討したことあり

・脱水➡飲水、補液により水分補給

【気をつけること】
☑おしっこの量が増えていないか、または減っていないか
☑体重は減っていないか
☑いつでも新鮮なお水が飲めるようになっているか
☑ご飯を食べる量が減っていないか
その他にも元気がないなどのいつもの気になることのチェックも!!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿