お盆前の毎年恒例のゴタゴタですっかりご無沙汰してしまいました。
今日の函館は今までのぐずついたお天気も一休み、久し振りに夏らしい太陽が顔を
覗かせています。
今年は夏が来ないうちに空も秋の空、秋風が吹きそうな気配です。
巷は夏休み、事務所は電話も鳴らずに静かで朝から『ロッドスチュワート』の
スタンダードナンバーを聴きながらぼへ~としています。
今函館は開港150周年記念のイベントの真っ最中です。
先日、その共催事業として【青函帯】とタイトルされたイベントがありました。
サブタイトル『温めの燗と、炙ったイカでswing』例の『大石学』のトリオを
バックに『八代亜紀』がJAZZを歌うと言うやつです。
午後の部と夜の部の2部構成。
JAZZの野外コンサートは本当に久しぶり、函館ではこの規模のコンサートは初めてでは
ないでしょうか?
アイスボックスにビールとワイン、チーズを詰め込んで出掛けました。
JAZZの最初は『渋谷毅オーケストラ』
渋谷毅(P)
古澤良治郎(ds)
外山明(perc)
峰厚介(ts)
松風紘一(as)
石渡明弘(g)
上村勝正(b)
津上研太(ts,ss)
林栄一(as)
松本治(tb)
それにしてもま~凄いメンバーです。
野外はやはり、ラッパが最高!! 5本のラッパはまさに圧巻、みんなが思いっきり
吹きまくってくれたお陰でどんより雲もすっ飛んで、太陽が顔を出し顔も腕もヒリヒリ状態。
中でも林栄一と津上研太、二人のサックスバトルは中々のもの、聴いているこちらも
ついついヒートアップ、缶ビールの空き缶が増えて行きます。
1部のラストはいよいよ、『大石学トリオ』の登場。
新譜『steppin'up』のタイトルチューン『steppin'up』でのスタート。
セシル・モンローのラップに米木康志のグルーヴィーな太いベースが絡んで行きます、
今回はPAも地元ではないらしく、米木のベースのマイク拾いが少し悪いのを除けば
文句無しでした。
2曲目も大石学のオリジナル『Peace』 9.11の事件をテーマしたとても美しい曲、
大石学の美しいピアノが会場に響き渡りました。
野外で反射音が無い分、ストレートに入って来る感じで、演奏を終えた『渋谷毅オーケストラ』
のメンバーが後ろで真剣に聴いていたのがとても印象的でした。
本当にこのトリオは、素晴らしい!!
最後はお待ちかね『八代亜紀』の登場です。
『大石学 トリオ』+片山広明(ts)と言うメンバー、片山の図太いテナーをバックに
大石学のアレンジで『雨の慕情』・・・『雨雨降れ降れ、もっと降れ』での登場です。
片山広明のテナーがまた、合うのですよ~
それにしても八代亜紀はさすがプロ、失礼ながらスタンダードを歌ってもちゃんと
歌になっています。
本人曰く、昔からクラブなどでは良くJAZZも歌っていたそうで、良く「英語の発音がど~の」
「JAZZ心がど~の」などと言う人達もいますが、彼女のうたにはそんな事を越えた
深い味わいとオーラがあります。
『八代亜紀』・・・流石です!
全盛期、全国であれだけあったJAZZフェスティバルも今はもう、数える程になって
しまいました。
北海道だけでも、4カ所もありましが今は札幌と後発の室蘭だけになってしまい、
JAZZファンとしては、寂しい限りでした。
こうして、日本のJAZZの一時代を築いて来た名プレイヤー達の素晴らしいインタープレイを
目にすると、これを期に函館でのJAZZフェスティバル、『青函帯JAZZフェスティバル』を
是非、開催して欲しいと切に願ってしまいます。
Schiyoさん、素晴らしい企画をありがとう、 感謝です!!
次を楽しみにしています。
是非、『青函帯JAZZフェスティバル』の実現を!!!