三十路の食卓

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おとりよせ王子に敬服

2013-02-08 10:58:17 | 食とレビュー
〈1月6日の食事〉
朝:生キャラメルウーピーパイ コーヒー
昼:レトルトのイエローカレー
夜:塩麹鍋 日本酒

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さて、今回は『おとりよせ王子 飯田好実』というマンガ作品についてお伝えしたい。

主人公・飯田くんはプログラマーである。
会社は多忙であるが、そんな中設けられた〈ノー残業デー〉は死守している。
週に一度のお楽しみ・おとりよせの食べ物が届く日を、このノー残業デーの水曜日に設定しているからだ。
人づきあいが苦手な飯田くんではあるが、時としてこのおとりよせの品を通じて人と交流を持ったりなどして。
そんな悲喜こもごもと日常が描かれた、ほのぼのとした物語である。

これに描かれる食べ物が、なんせ美味しそうだ。
食べ物自体の絵も巧みなら、それを食べる飯田くんや周りの人々の表情からも伝わること多々。
美味しさの言い表し方も巧み。
今まで知らなかった食べ物達の知識が増えていくのも楽しいし、ぴったりの食べ方・斬新な組み合わせなんかも知れて、とにかく得るものが多いマンガなのであった。

また、飯田くんの食べ物に対する愛情には、佇まいを直したくなるものがあって。
とにかく彼は、一対一で対峙する。
美味しいものを愛で、食べている間は余計なことをしない。

私はこういうブログを書き散らかして食に対して興味津々なようであるが、その実、携帯やPCを相手に、ながら食べをすることが多い。
とりあえずの空腹を収めるために、適当なもので済ますことだってある。
飲みながらの食事は、酔いが回れば、後半に食べたものの記憶がおぼろなこともざらだ。
それが不正解ってことはないが、ありがたく愛でるように食べてこそ、命を分けてくれる食べ物への感謝を表明できるのではなかろうか。
自然にそうしている飯田くんには、敬意しきりなのである。

尚、実際に存在する食品を紹介するこちらは、美味いものガイドブックとしても有効。
今のところ実際に飲食したのは宮城・一ノ蔵の発泡日本酒「すず音」だけだが(美味しかった!)、他のものも続々と試してみたいと思う。

コミックゼノン:おとりよせ王子 飯田好実

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