システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

(図書館総合展)貸出履歴を利用した新しい利用者支援の展開:リターンズ. 2009.11.11.

2009-11-15 23:09:30 | イベント参加
2009.11.11.(水) 15:30~

(2009.12.4.追記)
Shizukuの講演スライドはここにあります:
http://www.shizuku.ne.jp/forumppt.php

#参りました。自分の関心はインターフェースとかに寄っていて(それだけではないという意見も増えてきているけど)、
#それぞれの発表が、それぞれゆっくり聞きたい/聞かないと理解しきれない 充実した内容だった。

ポイントは、Shizukuの新バージョンを2010年2月13日に公開すると宣言されたところか。
以下、聞きながら書いた割と簡単なメモです。

※詳しく読みたい人はこちら
[図書館][エレクトリック]【2009年図書館総合展フォーラムレポートその4】2010.2.13に何かがおこる?! あるいは、「要は勇気がないんでしょ」in図書館
―『貸出履歴を利用した新しい利用者支援の展開』リターンズ
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20091113/1258145169

■貸出履歴を巡る失われた歳月を超えて:議論と実行、そして決断(ARG岡本さん)
○略史
・2006年 岡本さん文章化
・2007?年 Project Shizuku
・2008年
 全国図書館大会 「ほんとにくだらない」#納得
 総合展で、前回の企画
○3年を振り返って:喪失と焦燥
 ・教条的な思考停止派
 ・理解する努力欠如派
 ・使命を忘れた理論派
 ・役割放棄の輸入依存派
  →海外ベンダーを持ってくるだけでいいのか。
   資本移転の点。
   国内の発想を取り入れていない。
○望まれる姿勢
 ・目的を見失わないでほしい。
 ・議論→「決断」→実行→
○2009年
・原田先生、発表 ◆
・成田市立図書館による「おすすめリスト」
・Project Shizuku の進捗、法人化
○本日への期待と希望と
・目的と役割を見据えて、建前論から脱却
・テクニカルな議論を展開せず、「大きなビジョン」まず抱くこと
・肯定系から入り、「できない」根拠を白紙から検討すること #確かに

■図書館のレコメンド機能「おすすめリスト」の発想(米田、成田市立図書館)
○ウェブサービスの略歴
 5年のリース更新に合わせての機能アップ
○おすすめリストの発想
・ナレッジを住民とも共有
・貸出回数記録を活用したい
・著者名等...図書館独自の重み付け ?
・いわゆるリコメンド機能とは発想は異なる。


・貸出履歴を保存する/しないをユーザは選択
・......点数の高い順にソートして表示する。

・貸出累計 ×3、総予約件数×20、など...
○実装方法

○画面紹介
・[動画にて]
○統計
・「履歴なし」とした人は、十数%
○実際の問題点
・「偏り」が出ないようにパラメータを変更したり
○課題と将来
・この分野は興味ないとか、調整が効かない。
・履歴などは実際DBに残っている。

・質問:重み付けで「図書館評価点」が100倍だけど、どうやってするの?
 →児童書の定番もの、出版年順だと目立たないので。
#すごいね。

■Web読書履歴サービスの動向から見るProject Shizuku の未来(小野さん、Project Shizuku)
・去年のアンケートの抜粋
○復習
・Project Shizuku について
○現状
・貸出履歴に関する動向と事例
 ハダーズフィールド大学図書館(イギリス)、貸出履歴の一般公開
 JISC,イギリス、プログラムコンテスト
  履歴の活用方法を分類:
   -資料の発見を促す
   -学習選択を支援する
   -意志決定を支援する(図書館の)
・日本の事例
 情報大航海プロジェクト(経産省、検索エンジン開発) ◆
  →次世代パーソナルサービス推進コンソーシアム 設立告知 (11/4)
  産学官一体となって課題検討・議論。
・Web上の事例
 読書履歴サービス(本棚サービス)
 公開範囲を設定できる (削除ではない)
 Mixiソーシャルライブラリ プッシュ型で友達の本が出てくる
 「メディアマーカ」は、登録している図書館OPACに飛ぶ。

つまり、
・ユーザに受け入れられている。
・貸出履歴の活用を「真剣に考えるフェーズ」に移行している。
 
○未来
・何ができるのか
 4類型  ターゲット:  利用者          図書館
     データとして  自分の履歴の参照     利用動向の把握、運営戦略
     サービスとして ブックリストの作成公開  資料の推薦
・どうすれば実現できるか
・なぜ難しいのか?
 機能を体験できない など。
・Project Shizuku からの提案
 体験できるのではないか。
 いきなり完全にするものではない。

 1)履歴保存ができない→ 「本棚サービス」から入る。入手方法を登録できるように。
 2)議事貸出履歴サービス 利用モデル


2月13日に、Shizuku 2.0 やります! ◆

http://www.shizuku.ne.jp ◆

○本当の目的
・業界としての体制作り、ルール作り
・「株式会社しずくラボ」
→産学一体の体制作り

■貸出履歴をもとにした図書の推薦実験(原田先生)
○推薦実験
○学生の専攻別評価
 52-62%は、読みたい本が出てきた。
○推薦サービスそのものに対する意見
・好意的意見と否定的な意見
・単純に推薦するより、工夫して使うと良さそう。時期別に(1回生後期とか)、
 同時に借りた本とか。
・ゼロヒットにならない様に。関連するものを表示すればよい!

・2月13日までに、貸出履歴活用のAPI 公開します! ◆

■質疑
・(関学/井上さん)原田先生に、

・(久保山)他の公共図書館に広げることはあり得る?
 →パッケージ化されている。 #びっくり!

・(茂出木さん)大学側から差し上げるデータは何?
 →利用者が特定できなくていいので、Aさんが借りている本が分かるようなデータ
  ISBNも必要。

・(茂出木さん)小野さんに役に立てるやり方は?

・(東北大・ながき(?)さん)大学の受講講義とか、借りる本/買う本も含め、図書館の枠に閉じこもらずに

やっていかないといけないのではないか。そこも考えないと見放されるよ。
 →(原田先生)まずは足場を早く固めたい
 (岡本さん)もう3年待った。あと3ヶ月。2/13までに皆さんがどうコミットできるか。

○「デジタル・ライブラリアン講習会」一旦、休会する。
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